「山」の地名 | |
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★ 「山」の地名: 出雲国の風土記では、山を、木の生えている「山」と、木の生えていない「野(ヌ)」と区別している。
・ 山に囲まれた地形を、東日本では「沢」、西日本では「谷」という。
★ 「山」の地名: 国土地理院の2万5千分の1の地図で31,465カ所。【漢字の民俗誌 丹羽基二 大修館書店】
★ 「山本」の地名を、国土地理院の二万五千分の一の地図でみると、約130カ所(小地名を含めると約20倍)ある。【地名苗字読み解き事典 丹羽基二 柏書房】
★ 山の名前: 日本山名総覧によると、一番多いのは「城山(276)」。ついで「丸山(158)」「愛宕山(111)」。そして、権現山、大平山、高山、大森山、烏帽子山、飯盛山、高倉山、妙見山、茶臼山、天狗山など。【日本地名学を学ぶ人のために 吉田金彦・糸井通浩 世界思想社】
★ 山名の地名伝承
・ 朝日(旭)岳: 近辺の山峰と比べて、真っ先に太陽の光が当たる山の場合が多い。
・ 伊吹山: 「イブキ」は東の山麓にあった製鉄業に携わる集団の伊福(いぶき)郷(岐阜県池田町)に由来し、「鉄の吹く山」を語源とする説がある。
・ 岩倉(蔵): 原始信仰の名残とも考えられる。
【日本地名学を学ぶ人のために 吉田金彦・糸井通浩 世界思想社】
★ 山名の複合地名: 一つの山の名が一つとは限らない。四方八方の山麓で名前が違う場合がある。【日本地名学を学ぶ人のために 吉田金彦・糸井通浩 世界思想社】
★ 山岳難読地名
・ 四阿(あずまや)山: 長野県、群馬県。東屋に由来する。
・ 大崩(おおくえ)山: 宮崎県。「クエ」は「崩」の古代読み。
・ 清水(しょうず)岳(富山県)、笈ヶ岳(おいづるがたけ・石川県)、丹波天平(たばでーろ・山梨県)、戸蔵(とぞ・長野県)、賤母山(しずもやま・長野県)、川上岳(かおれだけ・岐阜県)、雲母峰(きららみね・三重県)、三頭山(みつづこやま・京都府)。
【日本地名学を学ぶ人のために 吉田金彦・糸井通浩 世界思想社】
★ 登山専門用語地名
・ 乗越、尾根、コル、キレット。コルは稜線上の凹地、キレットは山稜がV字型に深く切れ込んだ割れ目。【日本地名学を学ぶ人のために 吉田金彦・糸井通浩 世界思想社】
※ キレット = 切戸?切戸地名は全国に見られるが、山岳部じゃないところにもあるなぁ。そこは、河川の堤防が「切れた」からの転訛か?
■ 青山(あおやま)
■ 新山(あらやま): 富山県南砺市利賀村新山。地名は荒地山といわれた密林を開拓したことに由来する。【出典】
■ 飯山(いいやま): 栃木県宇都宮市飯山町(いいやままち)
■ 石鎚山(いしづちさん): 愛媛県
■ 産山(うぶやま):
熊本県阿蘇郡産山村産山。地名については、神武天皇から九州鎮撫を命じられた健磐竜命(阿蘇大神)が、産山川の上流の地内乙宮に宮居を定め、当地で嫡孫(阿蘇大宮司家の始祖)を生んだことにちなむとする伝承がある。【出典】
・ 産山村: 南北朝期に肥後国阿蘇郡北郷にみられた村名。地名は宇歩山・宇夫山・生産山とも記され、「うふのやま」と称された。【出典】
・ 「ウバ(崩壊地名)」+「ヤマ(山)」の転。【市町村名語源辞典 溝手理太郎 東京堂出版】
■ 塩山(えんざん): 山梨県甲州市塩山】
■ 生城山(おうぎやま): 広島県東広島市
■ 大倉山(おおくらやま): 神奈川県横浜市港北区大倉山
■ 「奥山」の地名
■ 男山(おとこやま): 京都府八幡市男山
■ 兼山(かねやま): 岐阜県可児市兼山。「かね」は崩壊地を意味し、木曽川の峡谷に崩れ落ちる山肌を表す。江戸時代初期には「金山」と表記された。【地名由来 飛騨・美濃 山内和幸 まつお出版】
■ 九度山(くどやま): 和歌山県伊都郡九度山町九度山
■ 桑山(くわのやま): 山口県防府市桑山
・ 聖徳太子の弟の来日皇子(くめのみこ)が新羅征討の将軍として出兵する途上、ここで病死して葬られた。
・ 地名の由来は、往古豊前宇佐より来た僧侶が、桑の木が48本ある山を見て、桑山と名付けたとも、聖武天皇の神亀3年ころ、山の西の腰尾に桑の木が48本並び生えていたので、それより桑山と称したともいう。また、塔ノ尾古墳の被葬者と伝える来目皇子の来目が久米となり、粂が桑となって桑山に転訛したとの説もある。【出典】
■ 五箇山(ごかやま): 富山県
■ 小夜の中山(さよのなかやま): 静岡県
・
掛川市と榛原(はいばら)郡金谷町との間にある峠。日坂(につさか)宿と菊川宿の間の東海道の難所の1つ。小夜は佐夜・佐益・佐野とも書き、中山を長山とも記し、古くは「さや」と読んだ。佐野郡の中山の意で、谷の間にある尾根ゆえ中山と称した。【出典】
■ 紫雲出山(しうでやま): 香川県
■ 先山(せんざん): 兵庫県淡路島。山名は、記紀の建国神話において一番先につくられた山に由来する。【出典】
■ 祖山: 南北朝時代から阿波国三好郡にみられる地名。南北朝期には祖山一帯には菅生・小野寺・渡辺・小川・落合・得善(国藤)などの山岳武士が蟠踞し、南朝方として活動した。【出典】
■ 高山(たかやま): 岐阜県高山市
■ 館山(たてやま): 千葉県館山市
■ 津山町(つやまちょう): 宮城県登米市津山町
■ 津山村(つやまむら): 山形県天童市
■ 津山村(つやまむら): 新潟県
■ 野老山(ところやま): 高知県高岡郡越知町野老山
■ 流山(ながれやま): 千葉県流山市
■ 新山(にいやま): 山形県山形市新山
■ 飯山満(はさま): 千葉県船橋市飯山満町
■ 八海山(はっかいさん): 新潟県
■ 鳩山(はとやま): 千葉県香取市鳩山
■ 松山(まつやま): 愛媛県松山市
■ 海山道(みやまど): 三重県四日市市海山道
■ 守山(もりやま): 滋賀県守山市
■ 山名(やまな): 遠江国山名郡山名郷(静岡県袋井市山梨)、上野国多胡郡山名郷(群馬県高崎市山名)。
■ 山奥(やまのおく): 福井県福井市山奥町(やまおくちょう)。足羽(あすわ)山の東麓に位置する。慶長国絵図に村名で見え、文禄2年の堀秀治奉行人連署状によれば「木田庄山奥村」とあり(橘栄一郎家文書)、かつて木田荘の一村であった。近世における北陸街道が整備される以前の福井へ通ずる道は「按ズルニ北ノ庄江上口ヨリノ道、今ノ浅水二日町ヨリ西ノ山手安保・引目ヨリ江守坂ヲ越テ南江守ヘ渡ヲ越ヘ、淵・西谷ヨリ梭越ヲ越、山ノ奥ヨリ北ノ庄ニ至ルト云ヘリ」(越藩拾遺録)とあるように、当村は北ノ庄の入口であった。【出典】
※ 山の奥だと思ったら、福井市の市街地近くじゃ無いの。
■ 山奥(やまおく): 岡山県の旧上刑部村にみられた地名。地名は、小阪部より山奥にあることによると推定される。【出典】
■ 山鹿(やまが): 福岡県。山峨とも書く。遠賀(おんが)川河口右岸に位置する。地名の由来は、中大兄皇子が鹿狩りをしたという故事にちなむ。【出典】
■ 山鹿(やまが): 熊本県。景行天皇行宮伝説の地で、旧盆に行われる山鹿灯籠祭りは夜明かし祭りとして知られる。また菊池川付近には、菊池氏の一族隈部親永が拠ったという上市城(山鹿城)跡がある。【出典】
・ 熊本県山鹿市。「やま(山)」+「が(接尾語)」で、「山のある所」という地名。【市町村名語源辞典 溝手理太郎 東京堂出版】
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