「柏」の家紋 | |
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# 柏紋(かしわもん): ヒノキ、サワラなどの常緑樹を、古来、柏と言った。冬に、葉が落ちないのは葉守りの神が柏に宿っているためと信じられた。だが、家紋になったのはこの柏ではなく、本来「槲」と書く落葉高木である。柏餅で有名な葉で、梶の葉同様に神に供える食事を持った。山内家、中川家、吉田家、萩原家、今井家、清水家、神尾家、蜂須賀家、長田家、島家などに見られる。【出典】
・ 神官の久志本家、千秋(ちあき)家、大守家、宗像家、占部家。山内家、蜂須賀家、牧野家。公家の吉田家、藤井家、萩原家、錦織家。【「家紋と家系」事典 名前からわかる自分の歴史 丹羽基二 講談社】
柏紋 | |
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浮線柏紋(ふせんかしわもん): 柏の葉と実を「浮線蝶」に見立てた紋様。【出典】 ※浮線の意味 |
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陰蝙蝠柏紋(かげこうもりかしわもん): 柏の葉を蝙蝠に見立てて、輪郭のみで描いた紋様。【出典】 |
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一つ蔓折れ柏紋(ひとつつるおれかしわもん): 一枚の柏の葉を斜めに二つ折りにして、その葉がついた枝を丸く巡らせ、全体を囲った紋様。【出典】 |
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蔓一つ折れ柏紋(つるひとつおれかしわもん): 一枚の柏の葉を二つ折りにして、その葉がついた枝を左右から上へ丸く巡らせ、全体を囲う紋様。【出典】 |
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五徳柏紋 |
変わり五徳柏紋(かわりごとくかしわもん): 五徳紋を蔓状に描き、その上に葉を細く描いた「三つ柏」を据えた紋様。【出典】 | |
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折れ柏紋 |
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揺り結び柏紋(ゆりむすびかしわもん): 「結び柏」を揺れているような線で表現した紋様。【出典】 |
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柏枝丸紋(かしわえだまるもん): 柏の枝を丸く巡らせ、中に葉と一つの実を描いた紋様。【出典】 ※丸紋の意味 |
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丸に一枚柏紋(まるにいちまいかしわもん): 柏の葉を一枚立たせて丸で囲った紋様。【出典】 |
丸に熨斗柏紋(まるにのしかしわもん): 「三つ柏」の葉の間から三枚の熨斗を伸ばして、丸で囲った紋様。【出典】 | |
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丸に三つ熨斗剣柏紋 |
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糸輪に金輪結び柏紋 |
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太輪に五徳柏紋 |
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中輪に中柏紋 |
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陰並び柏紋 |
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丸に並び柏紋(まるにならびかしわもん): 二枚の柏の葉を直立させて並べ、周囲を丸で囲った紋様。【出典】 |
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丸に並び軸付き柏紋 |
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変わり三つ並び柏紋 |
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三つ葉柏紋(みつばかしわもん): 一本の柏の葉柄から、三枚の葉を出す紋様。【出典】 |
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細輪に三枚重ね柏紋 |
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三枚並び柏紋 三枚並び柏紋(さんまいならびかしわもん): 三枚の柏の葉を直立させ、中央の葉をやや上にずらして並べた紋様。【出典】 |
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軸付き三つ追い折れ柏紋 |
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丸に折れ柏紋 |
中輪に折れ柏紋(ちゅうわにおれかしわもん): 「一つ折れ柏」をやや細かい丸で囲った紋様。【出典】 | |
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丸に結び柏紋 |
芋柏紋(いもかしわもん): 芋を連ねたように、葉を表現した「三つ柏」の紋様。【出典】 | |
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太輪に芋柏紋 |
丸に四つ柏紋(まるによつかしわもん): 四枚の柏の葉を、尻を寄せて十字形に描いた四つ柏を丸で囲った紋様。【出典】 | |
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中輪に四つ柏紋 |
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丸に七つ柏紋 |
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九枚柏紋 |
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三つ追い重ね柏紋(みつおいかさねかしわもん): 三枚の柏の葉を、前後を追うように配し、それぞれの葉先を少し重ねて丸く描いた紋様。【出典】 |
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三つ追い折れ柏紋(みつおいおれかしわもん): 三枚の柏の葉を半分に折り、前後を追うように丸く描いた紋様。【出典】 |
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中陰二つ蔓鬼柏紋(ちゅうかげふたつつるおにかしわもん): 先の尖った二枚の柏の葉をやや太い輪郭で描き、葉柄を左右に蔓状に巻き上げて頂部で交差させる紋様。【出典】 |
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久志本柏紋 |
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中川柏紋(なかがわかしわもん): 豊後国岡藩の中川家の家紋。「抱き柏」をデフォルメして、丸を重ねて連ねたような葉を描いた紋様。【出典】 |
蔓柏紋 | |
土佐柏紋 | |
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違い柏紋(ちがいかしわもん): 二枚の柏の葉を、左右から斜めに互い違いに配して描いた紋様。【出典】 |
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違い鬼柏紋 |
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違い片折れ柏紋 |
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割り違い柏紋(わりちがいかしわもん): 左右半分に割った柏の葉を、斜めに互い違いに配して描いた紋様。【出典】 |
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細違い柏紋 |
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変わり違い鬼柏紋(かわりちがいおにかしわもん): 輪郭をギザギザに尖らせた二枚の柏の葉を、円形に反らせて互い違いに配して描いた紋様。【出典】 |
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丸に違い柏紋 |
# 牧野柏紋(まきのかしわもん): 越後国の長岡藩の牧野家の家紋。通常の「三つ柏」よりも、葉をふくよかに描き丸で囲った紋様。【出典】
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三つ柏紋 |
陰三つ柏紋(かげみつかしわもん): 輪郭のみで描いた「三つ柏」の紋様。【出典】 | |
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総陰三つ柏紋 |
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中陰三つ柏紋 |
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鬼三つ柏紋 |
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三つ柏崩し紋 |
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八重三つ柏紋 ※八重の意味 |
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糸輪に覗き三つ柏紋 ※覗きの意味 |
細輪に中柏紋(ほそわにちゅうかしわもん): 葉をやや細くした「三つ柏」を細い輪で囲った紋様。【出典】 | |
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細輪に中三つ柏紋 |
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毛輪に豆三つ柏紋 |
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糸菱に覗き三つ柏紋 ※覗きの意味 |
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菱に三つ柏紋 |
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隅切り角に三つ柏紋 |
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五瓜に三つ柏紋(ごかにみつかしわもん): 「三つ柏」を五瓜で囲った紋様。【出典】 |
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亀甲に三つ柏紋(きっこうにみつかしわもん): 亀甲の中に「三つ柏」を描いた紋様。【出典】 |
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一重亀甲に三つ柏紋 |
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糸雪輪に三つ柏紋 |
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三つ割り三つ柏紋 |
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丸に鬼三つ柏紋 |
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隅入り鉄砲角に三つ柏紋 |
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石持ち地抜き三つ柏紋(こくもちじぬきみつかしわもん): 地と反対色の円を描き、色を抜くように「三つ柏」を描いた紋様。【出典】 ※石持ち地抜きの意味 |
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三つ追い柏紋(みつおいかしわもん): 三枚の柏の葉を、前後を追うように丸く描いた紋様。【出典】 |
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丸に変わり三つ細柏紋(まるにかわりみつほそかしわもん): 丸に変わり土佐柏紋(まるにかわりとさかしわもん)。「土佐柏」の葉の輪郭をギザギザに尖らせて描いた紋様。【出典】 |
■ 六つ柏紋: 寺田家
# 抱き柏紋(だきかしわもん): 二枚の柏の葉を左右から抱くように合わせる。柏紋の基本的な紋形の一つ。神を呼び出す拍手をイメージさせる抱き柏紋は、江戸時代に全国の神職の任免権を一手に握って支配していた公家の吉田家の家紋。【出典】
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抱き柏紋(だきかしわもん): 三枚抱き柏紋(さんまいだきかしわもん)。「細抱き柏」の中心に、やや小さめの柏の葉を立てた紋様。【出典】 ※抱きの意味 |
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陰抱き柏紋(かげだきかしわもん): 「抱き柏」を輪郭のみで描いた紋様。【出典】 ※抱きの意味 |
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抱き鬼柏紋(だきおにかしわもん): 葉の輪郭を尖らせた二枚の鬼柏の葉を、左右から抱くように描いた紋様。【出典】 ※抱きの意味 |
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三枚抱き柏紋 ※抱きの意味 |
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外抱き柏紋 ※抱きの意味 |
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細抱き柏紋(ほそだきかしわもん): 二枚の細い柏の葉を、左右から抱くように描いた紋様。【出典】 ※抱きの意味 |
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五瓜に抱き柏紋 ※抱きの意味 |
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石持ち地抜き抱き柏紋(こくもちじぬきだきかしわもん): 地と反対色の円を描き、色を抜くように「抱き柏」を描いた紋様。【出典】 ※石持ち地抜きの意味 ※抱きの意味 |
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光琳抱き柏紋 ※抱きの意味 ※光琳の意味 |
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隅切り角に抱き柏紋 ※抱きの意味 |
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丸に抱き柏紋 ※抱きの意味 |
・ 北陸地方には蔓柏紋が多い。【「家紋と家系」事典 名前からわかる自分の歴史 丹羽基二 講談社】
・ 清和源氏の山本家、神尾家、三橋家。宇多源氏の村井家、森川家。平氏の室家、長田家、横尾家。藤原氏の常見家、吉田家。【「家紋と家系」事典 名前からわかる自分の歴史 丹羽基二 講談社】
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蔓柏紋 |
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四つ蔓柏紋 |
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三つ割り蔓柏紋 |
細蔓柏紋(ほそつるかしわもん): 葉の細い「三つ柏」の葉の間から蔓を伸ばした紋様。【出典】 | |
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三つ細蔓柏紋 |
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二つ蔓柏紋 |
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片手蔓柏紋(かたてつるかしわもん): 「三つ柏」の葉のそれぞれの間から一方向に巻き上げた蔓を出した紋様。【出典】 |
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五瓜に片手蔓柏紋 |
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五瓜に蔓柏紋 |
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実付き二つ蔓柏紋 |
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雪輪に三つ蔓柏紋 |
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蔓巻柏紋 |
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丸に蔓柏紋(まるにつるかしわもん): 徳島県阿波市の事代主(ことしろぬし)神社の神紋。「三つ柏」の葉の間から、蔓を伸ばして丸で囲った紋様。【出典】 |
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丸に片手蔓柏紋 |
# 山内盛豊が戦場で柏の一枝を指物に挿して戦い、勝利したことに由来する。【「家紋と家系」事典 名前からわかる自分の歴史 丹羽基二 講談社】
# 中輪に土佐柏紋(ちゅうわにとさかしわもん): 「土佐柏」を、細めの丸で囲った紋様。【出典】
# 中太輪に土佐柏紋(ちゅうふとわにとさかしわもん): 葉を、丸い芋を連ねたように、「土佐柏」を描いた紋様。土佐国の高知藩の山内家が近世に使用した家紋。【出典】
# 丸に実付き土佐柏紋(まるにみつきとさかしわもん): 「土佐柏」の葉のそれぞれの間から実を伸ばし、周囲を丸で囲った紋様。【出典】
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土佐柏紋(とさかしわもん): 土佐国高知藩の山内家の家紋。三つ柏紋の葉を細く描いて丸で囲った紋様。【出典】 |
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丸に土佐柏紋 |
# 丸に変わり細蔓柏紋(まるにかわりほそつるかしわもん): 葉が細い「三つ柏」の葉のそれぞれの間から、五つに枝分かれした蔓を出し、周囲を丸で囲った紋様。【出典】
# 三つ割り三つ柏紋(みつわりみつかしわもん): 割った「三つ柏」を、割り面を外側にして三つ組み合わせて丸く描いた紋様。【出典】
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