| 名字・地名用語【ア行】 | |
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| あ | か | さ | た | な | は | ま | や | ら | わ |
■ 災害地名用語
■ 古語は面白い
■ 人名・地名用語
■ 「ア」の資料集
■ 「アイ」の資料集
■ アイシオ： 紀伊国の潮岬付近で、黒潮に反流する沿岸流。つまり、「ホンシオ」に対する「ワキシオ（脇潮）」のこと。【出典】
■ Aizen（アイゼン）： ※類語：Sozen（相染）をアイゼンと読んだ。「愛染、愛染山」。【出典】
■ アイチ（相知、相地、愛知、愛智）： �ゞ畧い法�一村を複数の武家に知行地として割り当てた相知（分給）制による地名か。�▲淵ぁΕ繊�接尾語）という地名。��アユ・チの転か。【出典】
■ 砦見（あいみ、あざみ）： 豊前国仲津郡砦見（あいみ）郷。参河国碧海郡砦見（あざみ）郷。福岡県京都郡豊津町砦見（あざみ）。�♂�（アザミ）の生えている野。�▲▲蔀呂垢覆錣繊�荒れて地面に凸凹が多く自然のままに放置されているようなところ。【出典】
■ アイラ（姶良、吾平）： �．▲ぁ淵▲辧▲▲陝法Ε蕁�接尾語）か。�▲◆�接頭語）・イラか。��ア（接頭語）・ヒラか。【出典】
■ 「アオ」の語源
■ アオシマ： 青島 ＝ 淡島 ＝ 葬祭の島？【東京の地名 地形と語源をたずねて 筒井功 河出書房】
■ アオナミ（青波）： 岐阜県美山町青波。島根県江津市青波。愛媛県松山市青波。多くは風に吹かれて波を打ったような稔り田の景観や、青い山脈などによる。【出典】
■ アオヌマ（青沼）： 甲斐国巨摩郡青沼郷。信濃国佐久郡青沼郷。山梨県甲府市青沼町。長野県臼田町青沼。茨城県麻生町青沼。沼の木が青々と見えるさまから沼の名前になったところが多い。【出典】
■ 「アカ」の語源
■ 赤井（あかい）： 福島県会津若松市赤井。長野県真田町赤井。大分県佐賀関町赤井。赤色の水（川）、土などのあるところ。赤川・赤羽・赤埴などの土地がそれである。井は、原則として居住を示すが、後には単なる土地または接尾語の意味が強い。【出典】
■ アガイ： 地面の高いところで、「サガイ」の対語。【出典】
■ 赤神（あかがみ）： 北海道松前町赤神。石川県門前町赤神。石川県珠洲市赤神。岡山県大佐町赤神谷（あかがみだに）。朱色のご神体の神のこと。朱（丹砂）を神として祀る神社のこと。丹上（あかがみ）の転字地名で、朱砂（丹砂）の出る渓谷の上流の意味。【出典】
■ アカサカ： 全国の坂名のうち、もっとも多いのは「赤坂」という。次いで、「長坂」「小坂」「大坂」「高坂」など。土の色が赤い坂をいう。【出典】
■ アカシ（明石）： �．▲�・イシの約か。�▲▲�・シ（石＝磯。または接尾語）の意味か。【出典】
■ アカダ： 俗に渋水などという鉄分の多い水田で、「シブタ（渋田）」ともいう。【出典】
■ アカタクレ： 秋田県鹿角郡の方言で、山の土の崩れた所。崖のこと。【出典】
■ アカノッポー： 赤土の痩せ地を意味する。関東地方でクロッポー（黒土）に対する。アカノッポは赤土。クロノッポは黒土。【出典】
■ 赤禿（あかはげ）： 大分県武蔵町赤禿。鹿児島県阿久根町赤剥（あかはげ）。秋田県西仙北町赤禿山。秋田県本荘市赤兀（あかはげ）。山林などの一部が樹木がなく赤土などの露出しているところ。【出典】
■ 赤鼻（あかはな）： 島根県浜田市赤鼻。山口県萩市赤鼻。大分県鶴見町赤鼻。「ハナ」は岬や崎と同様に、突出している地形を意味する。端（はな）の意味。鼻は当て字だが、顔の中央でとがっていることは同じ。赤鼻は、土地が赤色になっているいることに因む。「ハナ」は埴（はに）、すなわち泥を意味することもある。赤羽・赤埴の土地。【出典】
■ 赤部（あかべ）： 岩手県江刺市赤部。奈良県広陵町赤部。愛媛県宮窪町赤部。�＼嵜Г鬚靴薪效蓮∪屬で甘據∪崗�（あかはに）など。�∪嵜Г防曚修梁召鮴�色する職業部。��朱砂（しゅさ）の出るところ。�て次覆△�がね）を扱う品部。赤は古代は呪色として尊ばれた。【出典】
■ 赤星（あかほし・あかぼし）： 福島県塩川町赤星（あかほし）。熊本県菊池市赤星（あかほし）。愛媛県土居町赤星山（あかぼしやま）。空に赤く輝く星。多くは金星だが、木星をいう場合もある。豊年星といって農民はこれを祀る。山頂などに見えることから赤星山などの山名もあり、仏名や神社名にもなっている。【出典】
■ アカボッケ： 関東地方で崖のことを「バッケ」というのは、「ホッケ」「ホキ」「ホケ」と同様に「ガケ」のこと。茨城県北相馬郡小見川の岸部や、福島県南会津郡檜枝岐川の上流などに見られる。【出典】
■ アカマツ（赤松）： �．▲�・マツという地名か。�▲▲�・マッチ（真土）の意味で、「赤土のある所」をいうか。��マツ科の樹木のアカマツの植生によるか。【出典】
■ アカミ： アカミナグラの下略と思われる。日本海側では、新潟県に見られ、太平洋側では東北地方から東海地方、山口県、大分県、宮崎県などに見られる。香川県香川郡の直島などでは、これを「イロ」というところも見られ、昼間にイワシなどの大群が浮遊して海面が盛り上がって赤味を差した状態を意味する。【出典】
■ アカミズ： 北から南へ流れる親潮に雪解け水が混じっているので赤いのだという。陸中国（岩手県）の海村で、黒潮を「アサギミズ」、親潮を「アカミズ」という。【出典】
■ アガリ： �’喊綣�在の田を広島県安芸郡熊野町呉地で言い、「アガリジ」ともいう。水につからぬ田で、硬い田だという。稲が倒れず、収穫量も多い。��琉球で、太陽の昇る方角をいう。東を「あがり」という。【出典】
■ アガリット： 上がり口。栃木県で、登り口、坂道や階段などに登る場所を意味する。アガリットに対して下がり口、下がり道は「オリット」という。【出典】
■ アカワン： 静岡県榛原郡の方言で、不毛地のこと。【出典】
■ アキジ： 冬の間に空地にしておいて、春になると耕す場所で、「ハルジ」に同じ。日当たりが悪く地力に劣る。高知県吾川郡池川町（仁淀川町）椿山。【出典】
■ アギト： 三河国で懸崖のこと。「上ぎ処（アギト）」で、段差の高くなったところの意味。【出典】
■ アキバ（秋葉）： �．▲�・バ（場、端）という地名。�⊇�葉神社による伝播地名。【出典】
■ 秋丸（あきまる）： 岩手県住田町秋丸。高知県窪川町秋丸。宮崎県三股町秋丸。「アキ」には豊かな実りの意味がある。多くは佳称に用いる。マルは湾曲した小平地。併せて、肥沃な小平地のこと。【出典】
■ 秋目（あきめ）： 鹿児島県坊津町秋目。宮崎県志津川町秋目川。鹿児島県大浦町秋目峠。「アキ」には�）�穣を示す美称。�⊂紊欧琉嫐�で高地のこと。�Ｄ禺消蓮淵▲�ツ・圷）などの意味がある。「目」は細長い小地形。【出典】
■ アキヤマ（明山）： �ゞ畧い糧様�林のうち、住民の伐採利用が許された山のこと。�▲▲�・ヤマという地名。【出典】
■ アクイ： 徳島県徳島市の西にある鮎喰川（アクイガワ）は、昔は鮎が沢山とれた川であるというのが定説だが、ここは地質が中央構造線と御荷鉾（ミカブ）構造線に挟まれた三波（サバ）川帯に属して、地滑りが頻発する地域なので、「アクイ」とは岸が崩れたか、湿地が崩壊するという意味だろう。「ア」は畦（岸）または湿地で、「クイ」は崩れるの意味だろう。【出典】
■ アグウナ： 和歌山県日高郡上山路の方言で、岩のえぐれた所。【出典】
■ アグオトシ： 顎落とし道。雪路の悪いこと。一歩一歩上ったり下がったりして、顎を欠くような路のこと。雪国の山村の片足落としの路を形容したもの。アグはオトガイ、アゴのこと。【出典】
■ アクソ： アクタ、アクツ、オクトと同じ。安房国では低湿地を意味する。茨城県多賀郡（日立市など）で低地を意味する。岩手県遠野地方にも「アクソ」の地名が見られる。飽之浦、飽見、飽間、阿久根、阿久原などの「アク」のつく地名は大抵、低湿地のこと。【出典】
■ アクチ： アクタの転。「悪地、大明地、明地、明地峠」。【出典】
■ アクト： アクタの転。川沿いの低地。関東地方北部から奥羽地方に多く見られる。青森県弘前市には「悪戸」、新潟県見附市には「悪戸川」、茨城県古河市には「悪戸新田」、埼玉県熊谷市には「川原明戸（カワラアクト）」などの地名が見られる。阿久戸、阿久登、阿久刀、安久戸、開戸、飽戸、堆、明土、飽土、肥土、悪途、悪戸、明戸などと書く。【出典】
・ 阿久戸（あくと）： 岩手県水沢市阿久戸。宮崎県志波姫町阿久戸。秋田県角館町安久戸。栃木県藤岡町悪戸。阿久津と同じ。トはツと同様に、場所を指す。アクとは濁り水と悪水をみたてたもの。しかし、かえって肥料の多い水に変化するので肥土（あくつ・あくと）の表記も生まれた。【出典】
■ 「アクミ」の語源
■ アケ（明、開、赤）： �＼屬たА⊆訖А��▲▲�（開）の連用形で、「障害物のない開けた地形」をいうか。�Ｆ韻犬�動詞のアク（開、空、明）から、「解禁になった」という意味か。�ぅ▲欧寮恐参修發△襪�。【出典】
■ 「アゲ」の資料集
■ アケッバ： 新潟県下の農家で、敷地内に設けた塵埃などの掃きだめ、堆肥の積み場を兼ねている場所。山形県最上郡地方の民家で、塵棄て場を「アケッバ」とも「アケズバ」というのも同様。【出典】
■ アゲハタケ： 富山県水島村（小矢部市）で、地面が高く水あたりの悪い畑を意味する。また富山県東礪波郡鷹栖村（砺波市）では「オカバタケ」という。【出典】
■ あけぼの（曙）： 瑞祥地名。近代以降、新開地や埋立地などの町名として多用される。【出典】
■ アゲヤマ： 上山。宮崎県東臼杵郡椎葉村で、焼畑に伐るときに誤って樹上より落ちて死を遂げた者あると上げ山といい、この山の一部分を、焼畑にしないことを山の神に誓いをたてて、残してある区域を意味する。【出典】
■ アケラ： 和歌山県有田郡の方言で沖のこと。オキ（沖）・ラ（接尾語）の転か。【出典】
■ アゲラ： 奈良県十津川で、川の縁のこと。アゲ（上）・ラ（接尾語）で、「川縁の高くなった土手」を呼んだか。【出典】
■ 「アコ」の資料集
■ 「アゴ」の資料集
■ アコウ（赤穂、赤河、阿川、赤桶）： �．▲灰�樹の植生による。�▲▲�・ホの音便型。��ア・コウ、またはアカ・コウという地名。【出典】
・ 赤穂（あこう）： 播磨国赤穂郡。兵庫県赤穂市。兵庫県赤穂郡。長野県駒ヶ根市赤穂。�〇殻�が夕日に照って赤い穂にみえる山の峰。�∪屬な罎硫嗚槊舛凌∧�などから。��赤米の生産があったか？【出典】
■ アゴミチ： 秋田県北秋田郡でマタギ詞、ぬかる雪道。根子集落。【出典】
■ 「アサ」の資料集
■ アザ： �〇綾展�北牟婁郡須賀利村（尾鷲市）で、波の侵食によってできた洞穴を意味する。��島根県隠岐郡知夫村で、埋葬する穴を意味する。【出典】
■ アサガラ： 秋の彼岸に入るとヒシオが浅くなり、アサマジメから午前１１時ころまでヒシオ七合ミチシオ三合の割合でヒシオが多く行くようになり、そのヒシオをいう。【出典】
■ アサギミズ： 岩手県沿岸で黒潮を意味する。これに対して親潮（寒流）はアサミズという。【出典】
■ 朝来・旦来（あさこ）： 但馬国朝来郡朝来郷。紀伊国名草郡旦来郷。兵庫県朝来郡朝来町。兵庫県姫路市安相里（あさこのり）。和歌山県和歌山市旦来。朝来も旦来も嘉称。�．◆Ε汽海�。アは接頭語で、サコは迫（さこ）で、小さな谷のこと。�▲▲機Ε海�。アサは麻または浅で、コは処つまり場所。麻の生えているところか、浅瀬のこと。アサは平坦地のことで、開かれた未来のある土地という意味で朝（旦）の字を使用したのかもしれない。【出典】
■ 浅子・浅古（あさご）： 長崎県佐世保市浅子。奈良県桜井市浅古。浅処（あさこ）のこと。多くは、河岸に近い浅瀬に近いところにできた陸地。アサコがのちに濁音になってアサゴに転じた。【出典】
■ アサダ： 福岡県朝倉郡杷木町（朝倉市）赤谷で、乾田のこと。湿田はフカダ。【出典】
・ 朝田（あさだ）： 三重県松阪市朝田町。山口県山口市朝田。福岡県浮羽町朝田。�｜浪爾寮�い田、浅田。�∨磴鮨△┐訶帖��２他痢�【出典】
・ あさだ（浅田、朝田、麻田）： �々姪擇猟譴�浅い田。�∨磴鮑遒訶帖Ｂ燭�は二毛作田で、上々田とされた。��アサ・タ（処。田」という地名。【出典】
■ 朝妻（あさつま）： 近江国坂田郡朝妻郷。常陸国那珂郡朝妻郷。滋賀県坂田郡米原町朝妻筑摩。福岡県久留米市朝妻。兵庫県加西市朝妻。アサ・ツ・マの合句。アサは美称で、朝の字を当てるが、浅、アヅ（湿地）、麻などが考えられる。ツは助詞の「の」、マは間などにも当て一定の地域を指す。もっとも、ツマと一語になって「詰まったところ、「隅の地」にも解される。【出典】
■ アサネ： 伊豆七島の八丈島で、暗礁のこと。【出典】
■ アサヒユウヒ： 朝日長者の伝説で、各地に多く見られる。そこには、長者の屋敷跡があって、大方は埋蔵金伝説を伴い、これに関連して一首の歌を伝える。埼玉県秩父郡東秩父村には実際の歌碑も存在する。長者屋敷という地には、朝日壇という地名も多く、この伝説の分布は関東地方から中部地方にかけて多く見られる。【出典】
■ 「アザブ」の語源
■ アサブカ： 福島県旧石城郡豊間村薄磯（いわき市）で、水中にあって平らな磯。【出典】
■ アサマチ： 兵庫県宍粟郡（宍粟市、姫路市）地方の農家で、敷地内で主家の前方に作られた畑のこと。【出典】
■ Asamu（アサム）： アイヌ語で湾、入江、沼などの奥、底。「アサムサクト：アサム（底）サク（なし）トー（沼）」。【出典】
■ アサヤマ： 福島県石城郡草野村（いわき市）で、雑木山のこと。【出典】
■ 「アシ」の資料集
■ アジ： �‥賈銘亙�の海岸にみられる「アジ」の地名は、「網をうつ海浜」の意味と考えられ、漁場としての「アジミ」の約と思われる。青森県西津軽郡鰺ヶ沢町、秋田県男鹿市阿治ヶ島。宮城県牡鹿郡牡鹿町（石巻市）阿治ヶ島など。��内陸に見られる「アジ」の地名は、「アシ、アチ」の変化した語が多いようだ。【出典】
■ アシイリ： �ヽご澆療タ爾�所。�△未�るみ。泥沼。【出典】
■ アジカダ： 京都府竹野郡の方言で、水持ちの悪い田。水の濁る田のこと。【出典】
■ アシジロ： 足白。強い雨のために、大地や水面が白くはねかえるのを形容した語で、豪雨のことを壱岐では「アシジロ」という。【出典】
■ アシナカダ： 足半田。山口県大島郡周防大島では山田の方で、アシナカ一足と換えたというような小さい田のこと。【出典】
■ アジバ： 網場をそういうのは、アジロバのつまったものではないかと思うが、都会では往々にして魚市場のことをいう。【出典】
■ アシビナー： 遊庭の意味。村の辻の広場を沖縄で「アシビナー」という。そこで、綱引きがあったり、節供、休日に老人が寄り合ったりする。【出典】
■ 味間（あじま）： 兵庫県丹南町味間。奈良県田原本町味間。「アジ・マ」で、アジはアズと同様に崩れた湿地、マは小地域またはたんに土地のこと。湿地帯のこと。【出典】
■ 葦屋（あしや）： 摂津国兎原郡葦屋郷。陸奥国安積郡葦屋駅（延喜式）。兵庫県芦屋市。鳥取県浜坂町芦屋。福岡県葦屋町。屋は谷・萢の意味で湿地のこと。【出典】
■ アスカ： �＿脇盥颪琉遜鼻淵▲好�）からの地名の移動かもしれないが、古代地名の用法から察すると「ミスカ、アリカ、ヤマカ」の「カ（所）」が接尾語で、「アス」が語幹であるだろう。「アス」は崩壊地を意味し、高峻な絶壁でなくても、川岸の土手のような低い崖にも用いる。�▲▲宗平紊寮�い所）の転。「飛鳥、明日香」。【出典】
・ 飛鳥・明日香（あすか）： 大和国高市郡飛鳥。播磨国赤穂郡飛鳥郷。奈良県明日香村飛鳥。大阪府羽曳野市飛鳥。広島県豊栄町安宿。青森県青森市飛鳥。岩手県盛岡市飛鳥。徳島県阿南市飛鳥。ア・スカまたはアス・カかが問題だが、前者の場合にはスカは洲処で、砂地のこと。アは一種の接頭語。後者の場合には、アスが低湿地、カは処で土地のこと。安宿は佳字。【出典】
■ アズキモト： 「アズキアライ」とも「アズキサラサラ」ともいい、各地に見られる。川端で小豆の洗う音がする。もう夜が明けたのかな。お祭りでもないのに、赤飯にする小豆を誰がといでいるのだろうかと出てみると、誰もいなかった。ムジナの仕業といっていた。これは長野県岡谷市での使用例である。【出典】
■ アズチ： アズチは弓の練習場の矢の的をおく土の台を意味する。堋、安土、的山などと書く。織田信長の居城だった安土城があった滋賀県の琵琶湖の中南部の入江に面した町の安土の地の北に伊庭（イバ）という集落があり、イバは的場でアズチと関係あるか？【出典】
・ あずち（的、安土、安室）： �‥�弓に使う施設のアヅチ（※）による地名か。�▲▲此癖�崖）・チ（接尾語）で、四つ仮名の混用による用字か。��アヅ・チ（接尾語）という地名か。【出典】
■ 「アゼ」の資料集
■ 畔上(あぜがみ)： 畔の上の方。田から離れた場所にあった村落に由来する。【出典】
・ 「畔上」の名字
■ 汗入（あせり）： 伯耆国汗入郡。岡山県岡山市汗入。京都府和知町安栖里（あせり）。大分県大山町汗入場（あせいりば）。アセ・イリが詰まったもの。アセとはアズと同様に湿地のこと。イリとは奥地、奥まで続いている湿地帯のこと。【出典】
■ 阿蘇・安蘇（あそ）： 肥後国阿蘇郡安蘇郷。下野国阿蘇郡。熊本県阿蘇町。宮崎県北浦町安蘇。愛媛県菊間町阿蘇。岡山県美作町安蘇。栃木県佐野市浅沼（安蘇沼）。アソとは�）秬検覆△宗砲如∨磴寮源挫呂里海函��▲▲困納消呂篳�壊地形をいう説。�２仍魁�煙、石灰などを示すアツに因むなどの説がある。【出典】
■ 「アゾ」の資料集
■ 麻生（あそう）： 豊前国下毛郡麻生郷。下総国埴生郡麻生郷。常陸国行方郡麻生郷。大分県宇佐市麻生。千葉県印旛郡栄町麻生。茨城県行方郡麻生町。麻の栽培地。古代には衣料その他で麻の畑が多くあった。【出典】
■ 朝津（あそうづ）： 越前国丹生郡朝津郷。香川県三野町朝津。アサフ・ヅで、アサフはアサまたはアソと同じで、麻、崩（あず）、浅などに通じる。ヅは処（と）。所（ところ）。あわせて、浅い水地または湿地帯のことか。【出典】
■ 遊部（あそぶ）： 大和国高市郡遊部。飛騨国荒城郡遊部。京都府網野町遊（あそび）。富山県福光遊部（あそぶ）。奈良県橿原市四分町（しぶちょう）。遊部（あそびべ）の里で遊部の居住地。遊部とは、古代の職業部の一つ。天皇がみまかったとき、その魂が再び肉体にもどれば蘇生する。遊部は殯宮（ひんきゅう）で、この霊魂の復活を願うための呪術をする職業だった。アソブとは、霊魂を再び引き戻すために踊ったり歌ったり楽器をならして囃したりすること。【出典】
・ あそぶ（遊部）： �‐綢紂�天皇の葬礼に際し鎮魂の儀を司った部民のアソビベ（遊部）に由来するか。�▲▲宗淵▲勝法Ε屐癖佞療勝砲侶舛亮�然地名か。【出典】
■ アダ： �．�ク（奥）に対する里が「アダ」。岡山県笠岡市吉田では前庭をカドともアダともいう。家の場合には、土間にもっとも近い室をアダ、アダノマ、カッテ、アダオエなどという。地域的には岡山県真庭郡新庄村では、鳥取県境を指して奥といい、勝山町（真庭市）あたりを指してアダ（里）と言っている。��岡山県吉備郡（倉敷市）では、日当たりの良い土地を意味する。阿太、吾田、熱田もアダか。【出典】
■ アタイ： 沖縄で、屋敷内にあって野菜などを作る畑や菜園を意味する。ハナアタイとは花畑のこと。ウーアタイは芭蕉畑のこと。農耕地をハタキというのに対して使用する。沖縄本島や喜界島ではアタリ（辺り）ともいう。語源は「アタリ（近辺）」。【出典】
■ アタカ（安宅、足高、阿高）： �．◆�接頭語）・タカ（高）で、「高所（微高地や自然堤防も含む）」を示す。�▲▲拭Ε�（処）で急崖、自然堤防などを示す地名。【出典】
■ Atago（アタゴ）： 愛宕社（軍神）に因む。北海道、及び出雲地方と北奥以外に広く分布する。愛宕など。【出典】
■ アダシノ（仇野、徒野、化野）： �）篩鮹蓮Ｊ菽蓮Ｊ莉蝓５�都の化野からの連想か。アダシ（徒）・ノ（野）という意味か。�▲▲澄淵▲拭法Ε掘�助詞）・ノ（野）の形の地名か。【出典】
■ 「アダチ」の語源
■ アタマ： 渓谷または渓流の源にあたる峰または隆起を指す、その渓谷の名を冠して呼ぶのが普通。ときには、凸起ならざる尾根の上部にも当てる。�”抻蓋�太美山村（南砺市）では、嶺のこと。�∧叱妨�赤穂郡（赤穂市付近）で、水田の水の入り口のこと。【出典】
■ あだま（阿玉）： �．◆弊榮�語）・タマの形の地名か。�▲▲澄淵▲拭法Ε沺粉屐砲�。【出典】
■ 新子（あたらし）： 奈良県吉野町新子。和歌山県粉川町新子。新出村のこと。本村（中村）から分かれ出た村と新出村、略して新出、新と称した。地名、苗字の場合には「新しい」という抽象語と区別するために接尾語などをつけて二字佳名にすることが多い。【出典】
■ アタリ： �〆擶猗�を七島？の諏訪島でアタリといい、沖縄でも村の近くの畑を「アタイバル」という。沖縄語辞典によれば、屋敷内の畑、菜園をアタイといい、花畑をハナアタイという。また、奄美諸島の加計呂麻島でも、家の裏庭や浜の近くなどに作られる畑のこと。アタイはアタクで周辺や近所のこと。�⊃軍禪�佐渡の海府で、古く作り出したコデン（古田）またはタンボという。�Ｊ‥膰�南会津郡南郷村（南会津町）で、雪の汚れをアタリという。【出典】
■ アタリグチ： 広島県安芸郡熊野町呉地で、上の田から下の田へ注ぐ水口を意味する。これに対して、下の田へ出る水口をミナクチという。福岡県京都郡犀川町（みやこ町）では、アテグチという。これに対して、下の田へ出る水口をミナグチという。【出典】
■ Atu（アツ）： アイヌ語でオヒョーニレの樹皮で群在する。「アツチコタン：オヒョーのある村（コタン）、厚岸（アッケシ）：アツ（楡）・ケシ（末端）・トー（沼）」【出典】
■ Akkesi（アッケシ）： アイヌ語で牡蠣のこと。「厚岸」。【出典】
■ Atusa（アツサ）： 裸の。「アツサヌプリ（ヌプリは山）」。【出典】
■ Atumi（アツミ）： 類語：Azuma。「渥美、厚見、熱見、安津見」。【出典】
■ 「アテ」の資料集
■ アテッポウ： 静岡県の方言で、水気の乏しいやせ山のこと。【出典】
■ あてぬき（当貫、苦棟木）： �．▲討量據淵▲侫繊▲札鵐瀬鵝砲凌∪犬砲茲訝鰐勝��▲▲董Ε魅�で、崖地、「崩壊地形」を意味する語を重ねた地名か。【出典】
■ アテヤマ： 三河国の北設楽で、水気の乏しい痩せ山をいう。この地方では、山のアテをソデまたはソンデともいう。また千葉県君津郡（木更津市、君津市など）の山村でも、土が痩せて木の育ちの悪いところを意味する。【出典】
■ 「アテラ」の語源
■ アナ： 千葉県山武郡で、畑の周囲を、神奈川県ではあぜ道をいう。【出典】
■ Anai（アナイ）： 湿った小さい谷（アの類語：A、ナイは内）。「穴内（アナイ）、穴井、阿内」。【出典】
■ アナガマ： 熊本県玉名郡などで、甘藷などを貯蔵するため、縁の下や崖などに掘った穴。ガマに同じ。【出典】
■ Anasi（アナシ）： �々杙涯伴圈���風神。北西風の強いところ。「穴師、穴無、痛足（アナシ）、安師（アナシ）、安志（アナシ）、阿那志」。【出典】
■ あなほ（穴穂）： �仝殿紊良�民・穴穂部に由来する地名か。�▲魯福蔽次法Ε曄塀─砲療召�。【出典】
■ 阿南（あなん）： 豊後国大分郡阿南郷。大分県庄内町宇南（うなん）。徳島県阿南市。大分県の庄内町周辺は倭名抄に見える阿南郷に比定。宇南の地名もある。ウもアも接頭語で、ナンは南の位置。ただし、徳島県の阿南は阿波国の南の意味。【出典】
■ 安濃（あの・あのう）： 伊勢国安濃郡。石見国安濃郡安濃郷。三重県津市安濃町（あのちょう）。三重県芸濃町安濃川。濃の原字は野で、二字佳名の風潮で濃に変更。もとは濃も「ノ」と読んでいたが、のちに長音のノウに変化した。アは美称の接頭語。【出典】
■ 「アバ」の語源
■ アバキ： 船の通ったときにできる大きい余波を対馬豆殿（厳原町）で、アバキという。宮崎県延岡市島野浦でも同じ。アビキも同じ。【出典】
■ アバケ： �〇綾展�阿山郡（伊賀市）で、池の堤の少しきりさげられた所。��岐阜県揖斐郡徳山村（揖斐川町）で、大水でできた空洞をいう。【出典】
・ あばけ： �…蕕覆匹旅真紊穆迷擦靴燭襪鬚い悗蝓���池の堤の少し切り下げた所（三重県阿山郡の方言）。�Ｂ臾擇龍�洞（岐阜県揖斐郡徳山）。【出典】
■ あばけ： �…蕕覆匹旅真紊穆迷擦靴燭襪鬚い悗蝓���池の堤の少し切り下げた所（三重県阿山郡の方言）。�Ｂ臾擇龍�洞（岐阜県揖斐郡徳山）。【出典】
■ 「アビコ」の語源
あばけ： �…蕕覆匹旅真紊穆迷擦靴燭襪鬚い悗蝓���池の堤の少し切り下げた所（三重県阿山郡の方言）。�Ｂ臾擇龍�洞（岐阜県揖斐郡徳山）。【出典】
■ 「アブ」の資料集
■ アブシ： 沖縄県や鹿児島県の奄美大島で、田の畔をいい、古語と思われる。薩摩国の葛輪島では畠と畠の間をいい、多くは石垣になっている。岩手県中部では畔は「アブ」といい、壱岐では田畑の畦畔をアボシというのも同語。【出典】
■ アブズリ： 狭い道の両側が切り通しのように切り立って峡道またはハザマミチともいうべき地形。山地などの道の両側が迫って、狭い道路がわずかに通じるという地形的共通性をもつ。時には、一方が海または峡谷で、他方が高い断崖のところにもこの地名が見られる。アブミズリの約で、「乗馬の鐙がすれるほどの狭い道」を呼んだもの。【出典】
・ あぶすり（鐙摺）： �’呂瞭�がすれるほどのせまい道。�▲▲屐Ε坤蠅侶舛如▲▲屐▲坤蠅箸癲嵎�壊地形」を示す地名。【出典】
■ あぶみ（鐙）： �…號匹侶梗侈漫焚�山市の方言）。�▲▲屐Ε漾焚�。接尾語）で、「崩壊地形、浸蝕地名」を示す。【出典】
■ あぶら（油）： �‥�用および食用の油の生産にちなむ地名か。�¬�の販売にちなむ地名か。��石油の湧出にちなむ地名か。�ぬ�を流したような静かな海湾を示す用語か。�ゥ▲屐Ε蕁弊榿�語）で、崩崖や洞穴など「浸蝕地形、崩壊地形」を示す用語か。【出典】
■ あぶらた（油田）： 中世、社寺で燈明の資として定められた田。【出典】
■ あぶらやまち（油屋町）： 燈油または髪油を売る店の集中した町。【出典】
■ アフリヤマ： 神奈川県の相模原台地は水が乏しく、井戸は２０〜３０尺も深いので、つるべでの水くみは、女にとっては重労働であった。日照りがちで、畑の作物の元気がないとき、大山（阿夫利山・雨降山・アフリヤマとも書く）に雲がかかると、ほっとする。大山は雨乞いの信仰の山。【出典】
■ 「アベ」の語源
■ 「アボ」の資料集
■ アボシ（網干）： �．▲漾別屐法Ε曠掘粉魁砲領�で、「網干場」のこと。��壱岐島の方言で、田畑の畔の高くなっている所。��アボ・シ（接尾語）という語形。【出典】
■ 「アマ」の資料集
■ 天笠（あまがさ）： 山口県美祢市天笠。群馬県新里村天笠。�仝殿紊粒ど�族の居所、天ヶ瀬と同じ。��古代貴族が使用した日傘をつくった族の居住地。【出典】
■ 甘木（あまき）： 岡山県奥津町甘木。福岡県飯塚市甘木。佐賀県三日月町甘木。福岡県甘木市。アマ・キで、アマは、雨・天・海・尼などの当て字と同じく海部（あま・あまべ）のこと。木は、天草の草などに対する木で、木の生えているところ。転じて陸地、土地の意味、海部の開拓した土地。【出典】
■ 天草（あまくさ）： 肥後国天草郡天草郷。熊本県天草町。熊本県牛深町天草灘。福井県今庄町天草山。アマ・クサで、アマは海人（あま）、クサは陸地、土地の意味。海人の開拓し建設した土地。海部の国土。【出典】
■ アマス： 福島県石城郡草野村（いわき市）や、相模国北足柄村（南足柄市、山北町）などで、猪の寝床をアマスという。【出典】
■ アマズキメン： 閏月免。岡山県川上郡高倉村（高梁市）飯部にある小字免。これは、二月田、三月田の類と同じく、祭りの月に応じて供料のために設けられた免田である。アマズキとは閏月のこと。他の地方では、神楽田、油免、土用田、社日田などという。【出典】
■ 天戸（あまど・あまこ）： 山梨県鰍沢町天戸（あまど）。千葉県千葉市天戸（あまど）町。天（あま）は海（あま）で、戸は、家（こ）から転じて居所。海部（あま）の居所。海部の集落。【出典】
■ アマトゥ： 沖縄県で、土手。堤と山野の境に築いた土手。アムチ、アマッチともいう。【出典】
■ Amabe（アマベ）： �＾惰沺淵▲泥漾忙瓩砲劼�いられた漁猟部民。「海部（アマベ）、海人部（アマベ）」。�■毅宛佑頬�たず、里を編制できなかった戸（大宝令）。「餘戸（アマベ）、餘部、天辺）。��神域をもつにはまだ早い、小さな新集落。「神余（カムアマリ）」。【出典】
・ あまべ（海部、余部、天辺）： �‐綢紂�漁労に従事した部民・海人部にちなむ地名か。�▲▲沺奮ぁ法Ε戞癖奸砲如◆岾い里曚箸蝓廚曚匹琉嫐�の地名もあるか。��アマリベ（余部）の約か。�ぅ▲沺陛掘９盻蝓法Ε戞癖奸砲侶舛里發里發△襪�。�ゥ▲弌Ε戞癖奸砲療召盥佑┐蕕譴襪�。【出典】
■ 「アマミ」の語源
■ アミ： 網代（漁場の意味）のように、海岸にあって漁獲の網にちなむ地名。代（シロ）は「場所」の意味。また、内陸の網地名は、「集落」を意味する。【出典】
・ あみ（網、阿見、阿弥）： �ゝ�業用具の「網」で、漁場、漁労に従事する海人族の居住地を示すか。�∧�教用語のアミダの略か。��アビの転で、「浸食地形、崩壊地形」を示すものもあるか。【出典】
■ あみだ（阿弥陀）： �（�教用語で梵語のamitaの音訳、西方浄土にいる教主とされる。日本の仏教界では平安時代中期から阿弥陀信仰が盛んになって、浄土宗、真宗などで本尊とされ、仏像とそれを安置する阿弥陀堂が各地に建立された。地名はこのことにちなむ。�▲▲漾Ε澄塀茵砲箸いγ鰐召發△襪�。【出典】
■ 網野（あみの）： 丹後国竹野郡網郷。京都府竹野郡網野町。鹿児島県瀬戸内町網野子。香川県宇多津町網の浦。多くは網で魚を捕る海浜や、漁場、漁港などに名付けられる。【出典】
■ アムチ： 日陰にあって作物のできの悪い土地を、奄美大島古仁屋でアムチという。【出典】
■ アムディ： 加計呂麻島で暗礁を意味する。【出典】
■ あめ（雨、天）： �．▲沺陛掘砲療召如◆峭盻蝓廚里海箸�。�▲▲沺奮せ痢砲療召如�海人族にちなむか。��アブ、アビ、アベに通じ、「浸食地形、崩壊地形」を示すか。【出典】
■ 天羽(あもう)： 「天」は高いところを差し、山地を切り開いた開拓者に由来する。【出典】
■ あやめ（菖蒲）： �．▲筌甓覆凌∧�の植生によるか。�▲▲筺Ε瓠癖佞療勝砲箸いγ鰐召�。��ショウブ（清水を示す方言）に「菖蒲」の文字を当ててアヤメと読んだ。【出典】
■ 「アユ」の語源
■ アユチダ： 昔、熱田神宮のあたりを「アユチ田」といった。清水の湧き出る田という意味。これが転じて愛知となったという。【出典】
■ アラ： �＼鄂紊領�れが速くて波立てる場所。急流。静岡県榛原郡、周智郡で。��田畑などを耕したとき四隅に残る荒れ。福岡県北九州市。【出典】
■ アーラ： 「アワラ」に同じ。長野県諏訪郡、静岡県駿東郡で湿地を意味する。また、不毛地を意味する地方もある。【出典】
■ アライバ： 洗い場。埼玉県八潮市や滋賀県守山市付近などをはじめ各地の民家において、敷地内に設けられた野菜や食器を洗う場所。八潮市付近では、屋外の井戸の脇に位置し、守山市付近では川から流水を各戸の土間続きの下屋（げや）に引き込むため屋内に位置する。【出典】
■ アラウズ： 相模国津久井郡（相模原市）で、降雨の際泥水が陸上を横流するもの。群馬県の赤城山麓の村で、雨が降って水が急に道や畑の上を川のように流れるのを「アラオズ」という。【出典】
■ アラオイ： 銚子。新生（アラオイ）田んぼと呼ばれる低湿地。沼や池の多い所だったらしいが、思うに荒野村へ移ってきた人々が拓いていったものだろう。銚子は、紀州をはじめ西国からの移住民によって出来た町。【出典】
■ あらか： �ゝ榲臓�宮処。�▲▲蕁Ε�（処）か。【出典】
■ アラカネ： 吹いただけの鉄。村で今でもアラカネモチはぶつぶつのある餅のこと。広島県山県郡中野村（北広島町）。【出典】
■ あらがみ（荒神）： �々喊誠�仰にちなむ地名か。��庚申待行事に由来するか。��アラ（新。荒）・カミ（上。神）という地名か。【出典】
■ アラケ： 東京都の三宅島では、炊事場の流しの周囲をいう。熊野地方では畑や山林、屋外の広場、すなわち家の前の庭をアラケ。和歌山県有田地方では海上の沖合をいう。岡山県御津郡（岡山市）では出水に備えた川沿いの遊水池を意味する。宮崎市付近では、主屋やその敷地から遠く離れたところにある田畑、田園の広々した場所のこと。鹿児島県では郊外を意味する。【出典】
・ あらけ： �‥脹爐旅�々した、郊外（宮崎県宮崎郡ほかの方言）。��沖の方（和歌山県有田郡の方言）。�Ｄ軅茵箆族了蓋�西牟婁郡の方言）。【出典】
■ 「アラシ」の語源
■ アラジ： �（＿�県田川郡添田町津野で、焼いたあと、最初に作物を植え付ける焼畑のこと。�⊂独�を作る作業をアラジツクリ、アラジケズリという。この作業は、一家族または数家族の協同による五人程度の共同作業で行う。【出典】
■ アラス： 福井県丹生郡国見村（福井市）で、荒い砂と細かい砂の境で貝や魚の寄るところ。山口県萩市見島では、海底の荒い砂地で、そこには魚が居ないという。【出典】
■ アラド： 青森市から三厩に至る道路をアラドと言っているが、旧藩時代に新しく開かれてそう呼ばれたもので、昔はもっと山沿いにあった。【出典】
■ アラビ： �＿馗鼎�檜枝岐村の狩詞。山肌のひどく出ている場所を意味する。�∋蓋�県の周防大島では、「瀬戸内海で引き潮の時に、なおも反対の潮の流れが流れていることをいい、引き潮をいう人も居る」「瀬戸内海の上り潮、下り潮は、それぞれ６時間続くが、天候や気候の関係で、たとえば４時間くらいで転流することもある。この変則的な潮流をアラビが来たという」「沖は満潮で、島の方に満ちてきているのに、地の方では潮が反対に沖の方に返している。これをアラビが返ってくるという」。【出典】
■ アラマチ： 新町をアラマチと訓むのは、東北地方から北陸地方に多く、その分布と荒町（アラマチ）の分布が重なり、荒町と新町は同義と思われる。【出典】
■ あらみ（荒見、新見）： � 峙�群を見張る場所」のことか。方言のアラミは「山などの高い所にいて魚群を見張る者（伊豆新島など）」「魚見やぐら（三重県尾鷲）」。�▲▲蕁聞咫Ａ董法Ε漾焚�。接尾語）か。【出典】
■ あらみぞ（荒溝）： 水の無い溝。から堀。【出典】
■ アラワ： アラワ（顕）。人目につくところ、表、外というが、新潟県岩船地方では、山の中にて里に近い所や平野部の町に近い村を意味する。【出典】
■ あり（有、蟻、在）： �．▲蝓瞥�）の連用形で、「（何かが）存在すること」か。��同様にアリ（有）から、「すぐれて存在する。目立つ。突出する」の意味か。��アラの転か。�ぅ魯蝓丙Α砲療召�。�ド�詞のアリニ（斜）に通じ、「斜面」などをいうか。【出典】
■ 有明（ありあけ）： 長野県穂高町有明。福岡県柳川市有明町。佐賀県福富町有明海。夜明け、また夜明けが早く明るい朝の希望に満ちた意味に用いる佳称地名。【出典】
・ ありあけ（有明）： �．▲蝓Ε▲韻箸いγ鰐勝��◆嵳�田の月」にちなんだ瑞祥地名。【出典】
■ アリオ（有尾）： �々發�目立つ丘。��高く現れた丘。�９啜屐�【出典】
■ アリソ（荒磯、有磯）： �．▲蕁聞咫法Εぅ宗憤襦砲領�。�▲▲蕁文宗法Εぅ宗憤襦砲領�か。【出典】
■ アリノトワタリ： 蟻門渡、蟻戸渡。蟻が一列になって細い道を長く続いて渡ることを意味する。それにたとえて、肛門と陰部との間の細長い両股の分かれ目のすじ。地名としては、絶壁などの狭い細い危険な道を言う。【出典】
■ ある（有、在、行）： �．▲蠅療勝��▲▲蕕療勝���アレの転。【出典】
■ あれ（荒）： �‖次��∪畋愴�の休閑地（鹿児島県黒島の方言）。��アレ（荒）の意味で、「崩壊地形、浸食地形」のこと。山崩れ、川欠け、押し出し、堀くれ、石砂入り、川成り、海成り、水漬りなどの天変地異現象による地形（耕地）損傷地。�な�棄畑、非耕作地をいうか。【出典】
■ アレバ： 筑後国柳川で、町中を流れる堀川の洗い場をいう。【出典】
■ アレマ： 長野県諏訪地方で「ハケ」、丘裾野の緩傾斜地などに水を引いて緑肥牧草を栽培しているところを「タテノ」とも言う。【出典】
■ アロ： 佐渡の海府地方で、一枚ごとの田と田との境目をなす段状の部分をいう。タカアロ、ヒクアロの別がある。【出典】
■ 「アワ」の資料集
■ あわしま（粟島、淡島）： �．▲蓮Ε轡沺陛隋砲箸いγ鰐勝���淡島神社（和歌山市加太）の勧請による伝播地名。【出典】
■ あん（安、案、有）： �〇�音のアン（安など）か。�▲▲漾別屐砲療勝���ハニの転。�ぅ魯覆療召�。�ゥ△梁ゲ参宗��Ε◆Ε里療勝��Д▲蠅療勝�【出典】
■ 安居（あんご）： 奈良県明日香村安居院。富山県裾野町安居寺。寺院名または仏教の安居（あんご）に由来する。安居とは、インドの仏僧が雨期に遊行を中止して、一定の寺院や修行所に籠もって瞑想学習すること。【出典】
■ アンナカ（安中、案中）： �．▲福Ε�（処）の転か。�▲▲沺Ε淵�の転か。��ハナ・カ（処）の転とも考えられる。�ぅ◆�接頭語）・ノ（野）・ナカの転もあるか。【出典】
■ アンバ（安馬、網場）： アミ（網）・バ（場）の転。【出典】
■ あんよう（安養）： 仏語で「極楽浄土」をいう「安養国」にちなみ、山号・寺号から地名化。【出典】
■ イイ、イノー： �／縅�のある野。�⊂�さい、イヌの転。【出典】
■ イイオカ： 飯岡という地名は、千葉、栃木、岩手、新潟、岡山、京都などに見られる。飯山という地名も長野、新潟、栃木、神奈川などに見られ、飯塚や飯山という地名も各地に見られる。【出典】
■ イイシ： 飯石。島根県飯石郡のもと飯石村（雲南市三刀屋町）多久和に、「飯を山盛りにしたような形の大石に因む。【出典】
■ いいだ（飯田）： �ゞ癖�師、輪替え屋、桶屋などの居住による地名か。�▲罐辧雰襦法Ε澄陛帖砲療召�。��イヒ・タ（処。田）、またはヰヒ・タという地名。【出典】
■ 飯塚（いいづか）： 「いひ（飯、いひ）」＋「つか（塚）」で、「飯を盛り上げたように築いた台地」や「上方に高く築いて盛り上げた土地」の意味。【誰も知らない語源の話
増井金典 ベスト新書】
・ いいづか（飯塚）： �“咾鮴垢辰燭茲Δ雰舛猟佑篁概屐��▲Ε悄幣紂法Ε張�（塚）の転で、「高く盛り上がった所」をいうか。【出典】
■ 飯綱（いいづな）： 新潟県六日町飯綱。長野県長野市飯綱山。飯縄とも書く。イイズナとはイタチ科の小動物。この生息地から地名ができた。不思議な動物で行者がこれから霊感ををうけ、怪奇な行為をして庶民を感嘆させた。【出典】
・ いいづな（飯綱、飯縄）： �．ぅぁΕ張覆箸いγ鰐勝��▲ぅぁΕ帖塀�詞）・ナ（接尾語）か。��イ・ツナの転か。【出典】
■ いいびつだ（飯櫃田）： 飯櫃の形をした田。楕円形の田。【出典】
■ いいもり（飯盛）： �“咾鮴垢辰燭茲Δ雰舛了魁��▲Ε悄幣紂法Ε皀蝓弊后砲療勝�【出典】
■ いう（藺生、五百）： �．陝慕臓法Ε奸弊検砲如帷汰陲寮犬┐申蝓廚里海箸�。�▲陝Ε佞如◆嵜縅�などのある所」か。��イホ（五百）の転で、「数の多いこと」を示すか。�ぅぁ弊榮�語）・ホ（秀）の転で「高く突出した所」の意味か。�ゥ罎猟慌参修如◆嵜紂�水路。川」などを示すか。【出典】
■ いえ（家、井江）： �．ぅ悄焚函砲如◆峅伐亜Ｂ霖蓮�集落」などの意味。�◆峅搬化乎帖廚琉嫐�か。��ウヘ（上）の転で、「上方。高所」を示すか。�ぅ陝Ε─聞勝砲如◆嵜縅�。水汲み場」などをいうか。�ゥ┐法峅函廚了�を当てて読み換えたか。【出典】
■ いえどこ（家所）： 「宅地。集落」の意味か。【出典】
■ いえなか（家中）： 家の密集した所。町中。集落。【出典】
■ いえの（家野）： �｜羸す訛欧亮蟶遒蠱蓮�直轄地をいうか。�▲ぅ悄Ε痢別遏砲侶舛涼鰐召�。【出典】
■ いえのこ（家之子）： 中世豪族の血族集団にちなむ地名か。【出典】
■ いお（庵、五百、伊尾）： �．Ε髻糞�）の意味か.�▲ぅ曄文淺粥砲如◆嵜瑤梁燭い海函廚鮗┐垢�。��イホ（庵）で、「仮小屋」などの意味か。�ぅぅ錺Α蔑臆�）の略か。�ゥぅ曄憤叩砲如�仮小屋、庵室などにちなむか。�Εぁ弊榮�語）・ホ（秀）で、「高く突きだした所。（水平に）突き出した所」の意味か。�Дぁ弊榮�語）・ヲ（尾）で、「高所」か。�┘ぅ蓮粉筺砲療召�。【出典】
■ イオギ（岩脇、伊尾木）： �．ぅ髻Ε�（接尾語か）か。�▲ぁ�接頭語）・ヲギ（穿）の地名か。【出典】
■ いおり（庵、伊折、井折）： �＿松�屋、庵室にちなむ地名か。�▲ぁ弊榮�語）・オリ（降。下）で、「傾斜地」の意味か。【出典】
■ 「イカ」の語源
■ いかい（猪飼、猪養、猪甘）： �｜�を養育する役の部民の居住地。�▲陝憤罅�川）・カヒ（峡）という地名。【出典】
■ イガキ： �‘別攜�那須郡で、垣根、ヤライ（矢来）に同じ。奈良県では、墓の周囲の垣根をいう。��猪垣（イガキ）は、猪が畑地に侵入して農作物を荒らすのを防ぐために、構築した主に石造りの柵のことで、全国的に見られ、地方によってはシシドメガキともいう。【出典】
■ いかた（伊方）： �．ぅ�（厳）・タ（処）か。�▲ぁ弊榮�語）・カタ（方。潟など）か。【出典】
■ いかだ（筏、桴）： �“砧�しにちなむか。�▲ぅ�（厳）・タ（処）という地名か。【出典】
■ Ikazuti（イカヅチ）： 雷のこと。分布は関東北部から東北地方にかけて。「雷、雷土（イカヅチ）、五十土（イカヅチ）、雷野（イカヅチノ）、雷前、雷峠、雷山」。【出典】
・ いかづち（雷、雷土、五十土）： �．ぅ�（厳）・ツ（助詞）・チ（雷）で、雷の古語。雷神信仰による地名。�▲ぅ�ツ（厳）・チ（接尾語）、イカ（厳）・ツ（助詞）。チ（接尾語）、またはイカ（厳）・ツチ（土）で、「けわしい土地」の意味。【出典】
■ イカホ（伊香保）： イカ（厳）・ホ（秀）で、「険しく、おごそかな嶺」の意味。【出典】
■ イガミ（井上、伊上、伊賀見）： �．ぅ�ミ（歪）で、「曲がった土地」の意味か。�▲陝憤罅法Ε�ミ（上）で、「水路、川などの上」か。��イカ（厳）・ミで、「けわしい土地のあたり」の意味か。【出典】
■ Ikaruga（イカルガ）： 斑鳩（イカルガ）（嘴が大きく顔が黒いことにいう）が棲むところ。「斑鳩、鵤、何鹿（イカルガ）」。【出典】
■ イキ（生、行、息、壱岐、伊岐）： �．ぅ院蔽咫砲汎欝舛�。イク（生）の連用形か。�▲ぅ�（行）の連用形。��オキ（沖）の転。�ぐ躊�国に関係する事象や官名による伝播地名。【出典】
■ イキアイ： 奈良県吉野郡大塔の方言で、山の尾根と尾根とが一つになった所。��行逢裁面の伝説にちなむ地名か。【出典】
■ Ik（イク）： アイヌ語で関節のこと。「幾春別川：イク（曲がった）・スム（水の）・ペツ（川）」。【出典】
・ いく（生、幾、育、伊久）： �‘飴譴離ぅ�（活。生）の連体形で、「生々とした様子」、つまり「水気のある所」を示すか。��動詞のウク（浮）の連体形のウクの転で、「しっかり固定しない様子」、つまり「湿地」などの地盤の柔らかな土地を言うか。��オグ、オギの転も考えられるか。【出典】
■ いくさ（軍）： �々臉錣覆匹砲舛覆狠鰐召�。�▲ぅ�（生）・サ（接尾語）という語形か。��イ（接頭語）・クサ（腐）という地名か。�ぅぅ�シに同じか。【出典】
■ イグサ（伊草、井草）： �．ぅ哀飢覆凌∧�にちなむか。�▲ぁ�接頭語）・クサ（腐）で、「湿地」または「崖地」の地名か。【出典】
■ イクシ（井串、生石、生櫛）： �．ぁ丙悄法Ε�シ（串）で、「神に捧げる串」にちなむ。�▲ぁ�接頭語）・クシ（串）という地名か。��イク（生）・シ（接尾語）の形か。【出典】
■ いくは（的、育波、生葉）： �‥�部民の居住による地名か。�▲ぅ�・ハ（端）という地名か。��イ（接頭語）・クハという形か。【出典】
■ いくら（井倉、伊倉）： �．陝Ε�ラという地名か。�▲ぅ�・ラ（接尾語）という地名もあるか。【出典】
■ いくり（井栗）： �ヽっ罎砲△覺筺０転漫�イ（接頭語）・クリ（岩）のことか。�▲ぁ弊榮�語）・クリ（刳）で、「えぐられた、浸食された地形」のことか。��イ（接頭語）・クリ（巡）で、「川などの曲流点」のことか。�ぅぅ�・リ（接尾語）の形の地名か。【出典】
■ いげ（伊芸、神母、井毛）： �〃奸�茨のある植物の存在を示すか。�▲陝憤罅�水路など）・ケ（処）で、「水のある所」か。�９眞慮�長岡郡・土佐郡の山間部で、人家や田畑のそばに祭った土俗神のイゲ（神母）神にちなむ。神母は開墾に際して祭ったものという。【出典】
■ いけじり（池尻）： �．ぅ院蔽咫法Ε轡蝓文紂砲如◆崔咾里Δ靴蹇廚琉嫐�か。�∪鄂�、湖尻、井尻などと同様に、「池の水の出口」か。��イケ（生）・ジリ（湿地のこと）のケースもあるか。【出典】
■ いけす（生須、池須、池洲）： �｜咫塀�田県南秋田郡ほかの方言）。��家のうしろの小堀（兵庫県赤穂郡矢野の方言）。�５蹐諒�牧場。草地（岡山県真庭郡二川の方言）。イケ（生）・ス（接尾語）の形の地名か。�ぅぅ院Ε后塀�）の意味のものもあるか。【出典】
■ イケダ： 田に溜め池の代わりに水を溜めておいて、田植えのときに、この田の水を使う方法は、池田という名で房総半島で知られている。【出典】
・ いけだ（池田）： �〕�き出る泉の水で灌漑される田（高知県長岡郡国府）。��池がかりの田か。��イケ・ダ（処）で、「湖沼、池、水路、川などのある所」という地名か。【出典】
■ いげた（井桁、井下田、井毛田）： �．ぅ押Ε拭塀茵砲侶舛�。�▲陝Ε吋世侶舛涼鰐召�。【出典】
■ イケブクロ： 武蔵野には「〜袋」という地名が多く見られ、いずれも水に囲まれた土地。「フクロ」のつく地名は東日本に特に多く見られるが、みな低湿地の地名らしい。【出典】
■ いこ（伊古、伊子）： �．陝Ε魁塀茵砲箸いγ鰐召�。�▲ぅ�（厳）と同源のイコで、「しっかりして立派な」、また「いかめしい」という意味か。��オコル（興。起）の語幹のオコの転で、「高く盛り上がった所」をいうか。【出典】
■ いこう（伊香、伊興）： イコ、ヰコの長音化。【出典】
■ いこし（射越）： �．ぁ弊榮�語）・コシ（越）で、「越す所」の意味か。��動詞のイコス（掘）の連用形で、「根こそぎ掘り取る」の意味。つまり、崩崖、自然堤防などの「崩壊地形、浸食地形」をさすか。【出典】
■ イコマ（生駒）： �．ぁ�接頭語）・コマ（駒）で、放牧地。�▲ぅ蝓米�。西）・クマ（隈）で、西方の隅。��イ（接頭語）・クマ（隅）か。�ぅぅ魁Ε沺粉屐砲箸いγ鰐召�。【出典】
■ 「イサ」の資料集
■ いさら： 接頭語。多くは水に関係のある体言の上について、いささかの、わずかばかりの、の意味をそえる。【出典】
■ いさらい： 小さな水たまり。小さな支流。【出典】
■ いさり（猪去、岩座）： �．ぅ汽蝓糞�）で、漁撈にちなむ地名か。�▲ぅ競蠅寮恐参修�。【出典】
■ Izari（イザリ）： �＾貶�にかたよること、山ならば非対称の断面（プロフィル）をもつもの。「猪去、漁（イザリ）農地、漁（イザリ）岳、漁（イザリ）山」。�▲ぅ競螢�ミ（行人に飢餓を感じさせた悪霊）」。【出典】
・ いざり（漁、伊座利）： �．ぅ汽蝓糞�）で、漁撈にちなむ地名か。��動詞のヰザル（躄）の連用形で、「ずれ動く」の意味。つまり、地辷りなどの「崩壊地形」のことか。��イ（接頭語）・ザリで「崩壊地形」のことか。�ぐ貶�に偏ること、山ならば非対称の断面をもつもの。�ド┨埒世砲舛覆燹�【出典】
■ いさわ（井沢、射和、石和）： �．ぁ弊榮�語）・サハ（沢）。�▲陝Ε汽蓮���イサ・ハ（端）。�ぅぅ機Ε錙蔑悄法�【出典】
■ イシ： �（＿�県糟屋郡で、石炭を意味する。�∪个呂燭鵑坊�固不変の物体ではない。思想の依代（よりしろ）でもある。旅行者が旅先で石を拾ってきて「どこそこのあった石だ」というのは、その石がある地域の象徴たりうるからである。【出典】
・ いし（石、伊師）： �＼个梁燭っ蓮��▲ぅ宗憤襦砲療勝�【出典】
■ いじ（井路、井地）： 灌漑用水を流す川。みぞのこと。【出典】
■ いしうち（石打、石内）： �‖雫�で隣接両村が石合戦をする年中行事の「石打」にちなむ。インヂ（印地）に同じ。�∈匈化�けのイシガントウの内側、境界または防御目的の石垣などの内側の意味か。��イシ（石）・ウチ（打）で「崩壊地形」を意味するか。�ぅぅ宗ΕΕ舛療召盥佑┐蕕譴襪�。【出典】
■ いしがき（石垣）： �＼个任弔�った垣根。�▲ぅ掘弊弌法Ε�ケ（欠。崖）の意味か。【出典】
■ イシガキジマ： 石垣島は常に台風に備えて、文字通りの「石垣の島」である。【出典】
■ Isigami（イシガミ）： 石神信仰に因む。裏日本にはほとんど見られない。「石神、石神野、石上」。【出典】
・ いしがみ（石神、石上）： �＼仗誠�仰による地名。�▲ぅ宗憤襦法Ε�ミ（上）の意味のものもあるか。【出典】
■ いしがめ（石亀）： イシ・ガミの転。【出典】
■ イシガラ： 小石の多くある所を意味する。カラはまたガアラともゴオラとも言って石地のこと。信濃国ではイシゴーロという。【出典】
・ いしがら： �‐�石の敷いてある所（仙台市の方言）。�⊂�石の多くある所。【出典】
■ Isiki（イシキ）： �、�類語：Ii-Siki。少し高い川底。または、※類語：Siki（砂礫土）。��一品種のみを貢納した中世の荘園説がある。「一色、鯛一色、油一色、鍛冶ヶ一色、一敷、伊敷、居敷、印敷、印食（イジキ）」。【出典】
・ いしき（石木、石喜、伊敷、石城、一色）： �仝殿紊棒亟什遒蠅暴昌�した部民・石城造の居住による地名か。�▲ぅ掘弊弌法Ε�（接尾語）で、「石地、砂礫地」をいうか。��少し高い川底。ウヘ（上）・シキの転か。�ぅぁ弊榮�語）・シキで、「屋敷地」などをいうか。�ゥぅ奪轡�（一色）の撥音不表記。【出典】
■ いしきり（石切）： �＼仞攵譴里海箸�。�▲ぅ掘Ε�リで、断崖などをいうか。【出典】
■ いしくれ（石榑）： �＼个里�けら。石ころ。小石。�▲ぅ掘Ε�レ（刳）の転もあるか。【出典】
■ イシグロ： �．�ロは土や石の塊のこと。石のクロを特に石グロということは多い。川原などの石の多い所をイシカラというのはイシグロと同じで、イシコロも同じ。��田畑の中に石を積み重ねて塚状にしたものを石グロ、石クドという。稲を積み上げたものを藁グロという。【出典】
■ いしげ（石花、石毛、石下）： �．ぅ掘弊弌法Ε院塀茵砲如◆崟价蓮廚里海函��▲ぅ宗憤襦法Ε院塀茵砲療召發△襪�。【出典】
■ いしずえ（礎、石末）： �．ぅ掘弊弌法Ε好─平�）で、「標石を据えた所」の意味か。�▲ぅ掘弊弌法Ε張─癖�）の転で、「崩壊地形」のことか。【出典】
■ イシヅミ： �々掌融�代には一国一城に限られていたから、一応できてしまえば、もう二度と造ることは許されなかった。そのために、石工たちは、棚田、段々畑の石垣、護岸工事、架橋、干拓地、塩田などに携わった。��比叡山の東の麓、大津市の坂本は「石積みの里」と呼ばれる。穴太衆が造ったもの。��「イシグミ」も似ているから、ここに掲載する。【出典】
■ いしどう（石堂、石塔、石同）： �．ぅ掘弊弌法Ε肇Δ箸いγ鰐勝��◆崟个悩遒辰帥�堂」の意味のものもあるか。��イシ・ト（処）か。【出典】
■ いしとび（石飛）： �＼遒寮�瀬などで飛石づたいになっている所（熊本県南関、鹿児島県肝属郡高山の方言）。�▲ぅ掘弊弌法Ε肇咫閉掘砲如∧�崖などの「崩壊地形」をいうか。【出典】
■ イシバ： 石場。�＼从爐僚源蕎譟��∩胆个鮹屬�地面。�０貌�諸島の八丈島で霊地を意味する。【出典】
■ イシブロ： 石風呂。徳島県名西郡地方、麻植郡（吉野川市）地方、愛媛県の瀬戸内海沿岸地方で岩穴を利用した一種の蒸し風呂を言う。湿め石と称する石を焼いて、これに水を打つのが普通だが、ときには焼いた海草を穴に入れて塩風呂にすることもあった。【出典】
■ いしべ（石部、石辺）： �仝殿紊凌Χ班瑤寮佗瑤竜鐔擦砲茲訝鰐召�。�▲ぅ掘弊弌法Ε悄癖奸砲箸いγ鰐召�。【出典】
■ いしま（石間、飯島）： �‐�石の多い畑など。石地（東京都八王子市ほかの方言）。�▲ぅ轡泙如◆屬�ぼみ、割れ目」、つまり「谷間」などをいうか。��イ（接頭語）・シマという地名か。�ぅ陝Ε轡泙箸いγ鰐召�。�ゥΕ悄幣紂法Ε轡泙療召�。【出典】
■ いじみ（伊志見、五十公）： �‘飴譴離ぅ轡爐力⇒儼舛如◆屬罎�んだ所。窪んだ所。割れ目になった所」などの意味か。�▲ぅ掘弊弌法Ε澆梁�音化か。【出典】
■ 石母田（いしもだ・いしもた）： 福島県国見町石母田。宮城県白石市石母田峠。モタ、モダは、�．爛燭納消呂里海函��∋�草地。ここでは、石などの多い荒れ地のこと。タは土地の意味。【出典】
・ いしもだ（石母田）： イシ（石）・モダという地名。【出典】
■ イス（伊須）： イソ（磯）の転。日本書紀で、「石上」を「伊須能箇ミ」と書いてある。【出典】
■ 「イズ」の資料集
■ Iizuka（イーズカ）： イーズカ＜イヒヅカ。飯塚の伝承は各地で異なる。むしろ、飯盛山のように象形語か。関東から南奥に多く見られる。「飯塚」。【出典】
■ いすじ： 田畑の灌漑水や飲料水を引くための水路。井路。井堰。【出典】
■ イズミ： 古来、人は泉の湧くところを見つけて住居を営んで集落をつくった。井戸を掘る技術が十分ではなかったころには泉は自然の飲料水源として貴重だった。【出典】
・ いずみ（泉、出水、和泉、五泉）： �．ぅ邸塀弌法Ε漾平紂砲如◆嵳�泉。湧泉地のこと」。��井戸（淡路島ほかの方言）。��瑞祥地名。【出典】
■ イズモ： 地形名の上からは、静岡県の伊豆半島のイヅは断層の多いイ（石）ヅ（津＝処）であろうか。また、出雲のイツは出で、突出した地域のことか。ツマ（端）か、クマ（隈）で、辺境の意味か。【出典】
・ いずも（出雲）： �．ぅ邸塀弌法Ε癲弊榮�語）の意味。�▲ぁ弊榮�語）・ツマ（端末）の転。��イツ（厳）・モ（接尾語）か。�そ弍逝膽劼砲茲訶素澱鰐勝�【出典】
■ いずりは（出羽、出灰）： �．ぅ好蝓瞥鼻法Ε蓮蔽次�または場）で、「揺れ動く」という意味。地辷り地などの「崩壊地形」のことか。�▲ぁ弊榮�語）・ズリ・ハ（端。または場）か。【出典】
■ いずる（出、出ル、出流）： �‘飴譴離ぅ邸塀弌砲力�体形で「出っ張る。突き出る」の意味か。��動詞のイスル（揺）の連体形で、「ゆり動く」の意味か。��イ（接頭語）。ズル（擦）で、地辷りなど「崩壊地形」を示すか。【出典】
■ いするぎ（石動）： �．ぅ好襦瞥鼻法Ε�（接尾語か）で、地辷りなどの「崩壊地形」を示すか。�∪估或声劼砲茲訶素澱鰐勝�【出典】
■ Ise（イセ）： �、─�類語：Iso＞Ise。イソ（磯）やイシ（石）と同源。��伊勢信仰による伝播地名。「伊勢、小伊勢、伊勢山」。【出典】
・ いせ（伊勢）： �．ぅ宗文渊宗法Ε察弊ァ砲如◆崟イ�多い」という意味。�▲ぁ弊榮�語）・セ（瀬）の意味か。��イソ（磯）の転。「石地」などもいうか。�ぐ棒�神宮、伊勢信仰による伝播地名。�グ棒�国の国名による伝播地名。【出典】
■ いせき（井関、井堰、伊関、井瀬木）： 水を引くために、土や木などで川水をせきとめた所。用水溝や用水掘をもいう。【出典】
■ イセチ： �，匹海了慨屬砲盥椋遒垢襪批�りがあると言われ、人の触れない土地があるが、岐阜県揖斐郡徳山村（揖斐川町）では、伊勢地と称している。これは、人の土地争いをした土地で、結局この土地を伊勢神宮にあげてしまい誰もかまわずにいる処という。そうして、誰かこの地をかまうと必ず不慮の災難に遭うと信じられている。�∋綾展�名賀郡青山町（伊賀市）、三重県一志郡伊勢地村（津市）、三重県度会郡南勢町（南伊勢町）などにある地名。伊勢田、伊勢畑、伊勢領と同様に、伊勢神宮へ供える作物を作る土地という意味だろう。��山陰地方東部の海岸部で知られている南東方向からの暴風の呼び名。イセカゼで、若狭湾西部から但馬を通り、鳥取を抜けて、島根半島一帯までの日本海沿岸地方で使われる名称。【出典】
・ いせち（伊勢地）： �々椋遒垢襪批�りがあるというタブーのある地（岐阜県揖斐郡徳山の方言）。��伊勢神宮に供える作物を作る土地。【出典】
■ 「イソ」の語源
■ いそう（石生、井沢、井相）： �．ぅ宗憤襦∪弌法Ε奸弊検�〜になった所の意味）という地名か。�▲陝憤罅法Ε汽蓮並堯砲療召�。【出典】
■ イソビラ： 岩手県岩手郡雫石地方で、山がたけり立って岩石の崩れている場所。高山、とくに火山に多いようだ。ビラはヒラで斜面のこと。「山のヒラ」「屋根のヒラ」と同義。【出典】
・ いそびら： 山が峻立して、岩石の崩れている所。（青森県の）南部地方で。【出典】
■ イソヤ： 「磯谷」は当て字で、日本語の地名のように見えるが、北海道の所々に見られるアイヌ語の地名。【出典】
■ 「イタ」の語源
■ Iida（イーダ）： �ゞ癖�師から変わった桶屋。�∀�働交換で助け合う田。��上の方の田。東海から関東に多く見られる。「飯田、伊田、伊太」。【出典】
■ いたおり： 山の鞍部。低くたわんだ所。たおり。【出典】
■ Idaka（イダカ）： �、�類語：Hidaka。�□�類語：Itako。「井高」。【出典】
■ 抱江(いだがえ)： 川(江)を囲む(抱く)ように開けている土地に由来する。【出典】
■ いたがき（板垣）： �．ぅ拭並察�傷）・カケ（欠）で、「崖、崩壊地形」を示す用語を重ねた地名か。�◆嵌鎚宗廚僕獲茲垢訝鰐召發△蠅Δ襪�。【出典】
■ Itagura（イタグラ）： 木倉、米倉。「板倉、板倉沼、板倉川」。【出典】
・ 板倉（いたくら）： 福島県浅川町板倉。群馬県板倉町。愛知県西尾市板倉。イタ・クラのイタは痛む、傷ついているの意味で、クラは土地が刳（く）られている、穴などがあいている、掘られているの意味。崖などが崩れて流れているところ。崩壊地形。【出典】
・ いたくら（板倉）： �“弔鯀箸鵑悩遒辰秦辧��¬攸辧∧徳辧���イタ（損。傷）・クラ（刳）という地名。【出典】
・ いたこ（潮来）： �．ぅ薀魁柄萄宗砲鈴臓��▲▲轡拭閉�）・コ（来）の転。��イタ（潮）・コ（来）で、「海水の入ってくる所」の意味か。�ぅぅ拭並察法Ε魁塀茵砲�。�ブ狃�、占女にちなむ地名もあるか。【出典】
■ Itako（イタコ）： 巫女、占女。「潮来、巫子（イタコ）沼、神（イダ）子」。【出典】
■ いたち（伊達、立売、板知）： �．ぁ弊榮�語）・タチという地名か。�▲ぅ拭並察�傷）・チ（接尾語）という地名か。【出典】
■ 井立（いたて、いだて）： 岡山県笠岡市井立（いだて）。熊本県天明町井立（いたて）。イ・タテとは、人工、自然に限らず立っている景観に因む。山、崖、岡、砦、城、館、柵、庁社など、すべてに通用する。【出典】
■ 板取（いたどり）： 千葉県富津市板取。静岡県岡部町板取。長野県駒ヶ根市板取。植物のイタドリの生えているところ。虎杖（イタドリ）・丹治比（たじひ）・丹地（たんじ）などにも通用する。山野に自生して、その葉をもんで傷をつけると痛みをとるのでその名がある。【出典】
■ いたばし（板橋）： �“弔任弔�った橋。�▲ぅ拭並察�傷）・ハシ（端）という地名か。【出典】
■ いたはな（板鼻）： イタ（損。傷）・ハナ（端）であろう。【出典】
■ いたび： 動詞のイタブ（痛）の連用形で、「物が損なわれること」から、崩崖などの「崩壊地形」のことか。【出典】
■ いたみ（伊丹、板見）： �．ぁ弊榮�語）・タミ（撓。廻）という地名か。�▲ぅ拭並察�傷）・ミ（辺の転）という地名か。または、動詞のイタム（傷）の連用形か。【出典】
■ 「イチ」の語源
■ いちう（一宇、市宇）： イツ（厳）・フ（生。〜になった所」の意味という地名だろう。【出典】
■ いちえん（一円）： 中世、自己の所領地に他人の介入を許さず、完全支配した土地（一円知行地、一円地、一円領）にちなむ地名。【出典】
■ 市木（いちき・いちぎ）： 宮崎県串間市市木。大分県大分市市木。熊本県植木町市木。一木とも書く。一位（いちい・アララギ）のこと。イチイ科の常緑高木で、神の宿る貴木とされた。イチキは「斎（いつ）く」にかけて、祀る木のこと。神木の森。【出典】
■ イチジョウ： 一条。各地に多く見られる地名。大化の改新の際に行われた条里制という土地の区画法の名残。二条、三条と数えて十何条に至るところもあった。【出典】
・ いちじょう（一乗、一条）： �（�語で、「世のすべてのものを救って、悟りに運んでいく教え」のこと。山号・寺号から地名化。�◆岼貍髻廚琉嫐�。【出典】
■ いちのみや（一宮、一ノ宮、一の宮）： 国、郡（時には郷でも）で、社格第一位の神社。その所在による地名。【出典】
■ いちば（市場、一場、市庭）： �〇埔譴砲舛覆狠鰐勝��▲ぅ帖Ε呂箸いγ鰐召發△襪�。【出典】
■ いちぶ（市部、都部、壱分、一分、一部、一歩）： �〔明僂涼碓未�ら地名化。�∩蠡海諒�割による。�Ｃ羸い琉貮�地頭の制度に由来するか。�ぅぅ帖文掘法Ε戞癖奸砲療召�。【出典】
■ いちぶり（市振、一雨）： イツ（厳）・フリ（振）という地名か。【出典】
■ いつい： 井戸。（島根県那賀郡下国府の方言）。【出典】
■ いつき（斎、厳、五木、伊月、一貴）： �‘飴譴離ぅ張�（斎）の連用形で、「清浄厳粛な地。神を祭る地」の意味。��動詞のヰツク（居付）の連用形で、「泥が沈殿して固まった土地」のことか。��「そば。きわ」のことか。�ぅぅ帖文掘法Ε�（接尾語か）という地名か。�ゥぁ弊榮�語）・ツキ（築。坏）という地名か。【出典】
■ いつく（厳、幾久）： �‘飴譴離ぅ張�（斎）の連体形で、「清浄にして神に仕える」のこと。��形容詞のイツクシ（厳）の語幹で、「霊妙である」、「いかめしく、けわしい」、「美しい」などの意味。�Ｆ飴譴離陬張�（居付）から、「粘り気のあり、固い」の意味のケースもあるか。【出典】
■ 一色（イッシキ）
■ イヅツ： 井筒。天保八年（１８３７年）の紀行文に見られる用語で、掘り抜き井戸の地上に出る部分のこと。【出典】
・ いづつ（井筒）： �．陝憤罅�水路・川のこと）・ツツ（包）の意味か。�▲陝Ε帖塀�詞）・ツ（接尾語）で、「井戸、水路、川などのある所」という地名か。【出典】
■ 一品房(いっぽんぼう)： 「一品」は経文の数え方。「房」は室のことで、僧坊につけられることが多く、そこから僧侶関係の名字になった。【出典】
■ 「イデ」の語源： 井出・井手
■ イデカワ： 出雲国で水流のこと。出川。長野県松本市南部の市街。イデとは湧水の意味。【出典】
・ いでかわ： �〕�水。�⊇弍世膿緡�のこと。【出典】
■ いでじり（出尻、井手尻）： 用水路の末端、川の河口部をいうか。【出典】
■ イド： �―撒錣反紊箸隆愀犬砲弔い討蓮△い錣罎襯汽鵐�と呼ばれる漂白民が、セブリと称して移動中、暫定的に住むだけの天幕を張る場合、必ず南向きとし、その場所は川か池の縁、清水の湧く山麓の地を選ぶのである。��現在、私たちが井戸といっているものは、昔は掘り抜き井戸という人が多かった。したがって、その人たちの間で井戸というのは掘らない井戸で、湧水のあるところなどを言った。【出典】
・ いど（井戸、井門、井土）： �．陝憤罅法Ε鼻塀茵砲箸いγ鰐勝��∪酳佞諒�洗い場（岩手県胆沢郡、福島県南会津郡の方言）。�Ｃ�川から水をひいた貯水槽（奈良県吉野郡十津川の方言）。【出典】
■ いとう（到、板生、位登、伊藤、伊東）： �＾棒�、伊豆、伊賀などの藤原氏の居住地。�▲ぅ函▲ぅ匹猟慌参宗�【出典】
■ 「イナ」の資料集
■ いなか（田舎、井中）： � 峭抒亜廚琉嫐�。�◆崘逝次廚琉嫐�。海村に対して主農の集落。「浜」の対語。��「地方」、「都以外の地」をいう。【出典】
■ イナギ（稲城、稲木）： �仝殿紊妨�、または屯倉を管理した地方官職の稲置による地名か。��古代の姓の一つの稲置氏にちなむ地名か。��上代、藁束で作った城塞に由来するか。�ぐ霏�の貯蔵小屋によるか。�ゥぅ福Ε�（接尾語か）で、「砂地」などの意味か。�Εぁ�接頭語）・ナギという地名か。【出典】
・ 稲木・稲城（いなき・いなぎ）： 尾張国丹羽郡稲木郷。出羽国河辺郡稲城郷。愛知県新城市稲木。東京都稲城市。岐阜県中津川市稲木。広島県東広島市稲木。イナキのキは茨城、茨木のキと同様に場所を特定する接尾語。ところ（処）、本場、中心、中央などにもなり、稲の稔る中心地にもなる。稲場（いなば）と同じ。【出典】
■ いなさ（稲佐）： �‥貽遒諒�向から吹く風。�▲ぅ福Ε機弊榿�語）という地名。��イタ・サ（接尾語）の転か。【出典】
■ 稲敷（いなしき）： 常陸国信太郡稲敷郷。茨城県稲敷郡。石川県冨来町稲敷。�＾陲琉賁未北�った田圃のこと。��稲を砂に解して、砂の敷き詰められた土地という説もある。【出典】
■ 稲積（いなつみ）： 大隅国桑原郡稲積郷。薩摩国河辺郡稲積郷。富山県小杉町稲積。島根県三保関町稲積。福岡県北九州市稲積。稲を積み（穂積）、神木（鈴木）を立てて、神の降臨を願うところ。翌年の豊作を祈念するための祀る斎庭（ゆにわ）。【出典】
■ 稲庭（いなにわ・いなば・いなむは）： 上総国海上郡稲庭（いなむは）郷。秋田県稲川町稲庭（いなにわ）。稲神を祀る聖地。いまは、稲葉、稲場、稲羽などとも書く。【出典】
■ 「イナバ」の語源
■ イナベ（稲辺、員弁、伊那部）： �｜�名部という古代の木工関係の部民にちなむ地名か。�▲ぅ福Ε戞癖奸砲箸いγ鰐召�。��ヰ（井。「水路。川」）・ノ（助詞）・ベ（辺）という地名か。【出典】
■ いなほ（稲穂）： �．ぅ福Ε曚箸いγ鰐勝��⊃霈傭鰐召�。【出典】
■ イナムラ： 稲村ヶ崎、稲村山、稲葉山の地名は、イナムラに似た丸みのある形に因む。【出典】
・ いなむら（稲村）： 稲積に同義。【出典】
■ Inari（イナリ）： 関東を中心として東北日本に多く見られる。稲荷に因む。「稲荷、稲里、稲成、飯生」。【出典】
・ いなり（稲荷、稲成、飯生）： �＾隹擔�仰による地名。�▲ぁ弊榮�語）・ナリ（均）という地名もあるか。��イナ・リ（接尾語）か。�ぅぅ福Ε淵蝓弊�）という地名か。【出典】
■ イヌ： イヌは「低い」という意味らしい。また、犬見、犬熊、犬迫などでは「小さい」「狭い」という意味もあるらしい。【出典】
・ いぬ（犬、戌、乾、伊努）： �…磴ぁ６垢ぁ�小さい。「軽蔑」の意味か。イナ（否）で、「以て非なるもの」をいうか。�▲ぁ弊榮�語）・ヌ（沼）で、「沼沢、湿地」をいうか。��十二支の「戌」で、西北西の方向。�は機覆�いぬ）信仰にちなむ地名か。�ゥ�ニ（鬼）の転か。�ΕぁΕ痢塀�詞）、またはイイ・ノ（助詞）の転か。�Д罅陛髻法Ε痢塀�詞）の転か。�┘ぅ帖文掘砲療召盥佑┐襪�。��イヌ科の動物の棲息によるか。��忠犬伝説による地名か。【出典】
■ Inu〜（イヌ〜）： �…磴ぁ�「犬塚、犬島、犬山、犬ノ馬場、乾（イン）馬場、犬吠森、犬越」。�⊂�さい。狭い。「犬見、犬熊、犬迫、犬間（小盆地）、伊野、犬吠（狭い尾根の上）。�８ぁ◆峪蓋っ�、犬島、犬走島（犬の形の島）、犬戻鼻、犬ノ頭島」。【出典】
■ Inukai（イヌカイ）： ��部民（犬養部、犬飼）。��低い山で囲まれた谷で「低峡（イヌカヒ）」の意味。また「井堰」、（犬飼、犬貝）。��七夕星、犬飼（インカイ）。【出典】
・ いぬかい（犬飼、犬養）： �‐綢紂⇔銚ぁ�番犬を飼育するのを業とした犬飼部の居住による地名か。�▲ぅ漫Ε�イ（カヒ）という地名か。��七夕信仰による地名もあるか。【出典】
■ Inugami（イヌガミ）： �仝た誠�仰。��犬神人。（社頭に仕えて警護に任じた人）。「犬神平、犬上川」。【出典】
・ 犬上（いぬかみ・いぬがみ）： 近江国犬上郡。出雲国出雲郡漆治（しつじ）郷犬上里。滋賀県犬上郡。島根県斐川町犬上里（いぬかみのさと）。犬上の犬とは神の御使、上は犬をあがめて呼んだもの。【出典】
・ いぬがみ（犬神、犬上）： �仝た誠�仰による地名か。�⊃声劼慮た誠佑竜鐔暫呂砲茲訝鰐召�。��イヌ・カミという地名か。【出典】
■ いぬばしり（犬走）： �｜枌呂粒以匹箸修粒安Δ旅造隆屬両�路。�⊂襪粒世繁戮箸隆屬龍垢ざ�間。�Ａ圧�の�´△�ら、崖下、段丘下などの狭い空間を呼ぶ地名か。【出典】
■ いぬぼえ（犬吠）： イヌ・ハエという地名か。【出典】
■ イネ： �｜涸姐颪如�海中の浅瀬を意味する。�∈�は京都市に編入された旧葛野郡中川村、小野郷などで、田んぼを意味する。�５�都で、井堰のこと。イデに同じ。【出典】
・ いね（稲、井根）： �．ぅ猷覆虜惑歐∧�による地名か。��田（京都府葛野郡中川村の方言）。��川などの水をせきとめた所。井堰（京都府竹野郡網野の方言）。�っ涸姐颪燃っ罎寮�瀬のこと。イ（接頭語）・ネ（根）か。�ゥぅ覆諒源�による転。�Ε陬優丱筌掘糞鏈�林）の下略か。【出典】
■ いねばやし（井根林）： 江戸時代の保護林の一種。水源保持の目的で立木の伐採を禁じられた山林、井根山、井林。水野目林。【出典】
■ イノカシラ： 井の頭。泉源。栃木県安蘇郡野上村（佐野市）で、筧の水の出る所をタツガシラという。角材で竹筒を直角につないである。【出典】
・ いのかしら（井の頭、猪之頭）： ヰ（井）・ノ（助詞）・カシラ（頭）で、「水源地」のこと。川の源流、泉などのこと。【出典】
■ イノクチ： 苗代へ水を引く口。みなくち。水口。【出典】
■ イノコ： 大分県にまとまってみられ、宮崎県にもある。この語源は、イ・ノ・コ（川）としてイガワの類と考えた。大分市大在では、掘り抜き井戸で飲料水用の井戸をイノコといい、田の灌漑用の井戸をイガワという。【出典】
・ いのこ（猪子）： �＼�い井戸。湧き水の井戸（宮崎県南部の方言）。�▲陝憤罅�水路、川）・ノ（助詞）・コ（処）で、「水路、川のある所」。【出典】
■ イノハチ： 京都石清水八幡宮（八幡市）男山の猪鼻、浜名湖の猪鼻湖神社などもあり、高い場所のこと。イは民舎のことであろうというが、イヌに同じに、猪ノ鼻は低い台地の端という。【出典】
■ いば（伊庭、弓場、射場、伊場）： �ゝ櫃鮗佑詢�習をする場所。弓場。矢場。�▲魯泪ぅ弌頁頬蘯余譟砲両緡�か。��イハ（岩など）の濁音化か。【出典】
■ いはいやま（位牌山）： 山の地境の形が位牌に似ているので、持つことを嫌う山。【出典】
■ いばやし（井林、居林）： �．ぅ潺坤丱筌掘憤羶緡咫砲領�。�▲陬哀優丱筌掘糞鏥弸�林）の略。【出典】
■ いはら（井原、伊原、庵原）： �．ぁ弊榮�語）・ハラ（原）という地名。�▲陝憤罅�水路、川）・ハラ（原）という地名。��イオ・ハラの略。【出典】
■ いばら（茨、荊、井原）： �〃佞鬚發陳稾變爐凌∪犬砲茲訝鰐召�。�▲陝憤罅法Ε魯蕁文供砲�。��ウバ（奪）・ラ（接尾語）という地名か。�て飴譴離ぅ丱薀后紛福砲�ら、「曲がった地。撓んだ地形」をいうか。【出典】
■ 「イビ」の資料集
■ いぶ（伊府、飯福、以布）： �．罅陛髻法Ε奸弊検砲箸いΩ豬舛�。��動詞のイブス（燻）の語幹で、「湯煙などの覆う地」を示すか。�７鼠道譴離ぅ屮札靴慮豐瓦如◆岷�い。むさくるしい」の意味から「湿地」のことか。�て飴譴離ぅ屮襦瞥鼻砲慮豐瓦如◆嵳匹蠧阿�す」という意味、つまり地辷りなどの「崩壊地形」のことか。�ゥ▲屬療召�。【出典】
■ いぶか（井深、伊深）： �．ぁ弊榮�語）・フケ（沮、泓）で、「湿地」の意味。�▲陝憤罅法Ε侫韻如◆崟遽茲い亮消蓮廚里海箸�。【出典】
■ いぶき（伊吹、息吹、伊福貴）： �．ぁ弊榮�語）・ハキの転か。�▲ぅ屐Ε�（接尾語か）という地名か。��アブ・キの転か。【出典】
■ 伊福（いふく・いふき）： 遠江国引佐郡伊福郷。美濃国池田郡伊福郷。尾張国海部郡伊福郷。愛知県七宝町伊福。佐賀県大良町伊福。大分県耶馬溪町伊福。古代の伊福部という職業部に因む。【出典】
・ いふく（伊福、衣服）： �仝殿紊良�民である伊福部にちなむ地名か。�▲ぁ弊榮�語）・フク（張）で、「ふくらんだ地形」をいうか。��イ（接頭語）・フケ（泓）の転で、「湿地」のことか。�ぐ疥舛鮠Δ�商売に関係するものもあるか。【出典】
■ いぶすき（指宿、揖宿）： �．罅陛髻法Ε奸弊検法Ε好�か。�▲ぅ咫併悄法Ε好�の転か。��イブス（燻）・キ（接尾語か）で、「温泉の湯煙の立ちこめた所」をいうか。�ぅぅ屐Ε好�か。【出典】
■ いぶり（動、飯降、以布利）： �．ぁ弊榮�語）・フリ（振。降）で、「崩崖、傾斜地」のことか。��動詞のイブル（揺）の連用形で、「揺り動かす」の意味、つまり地辷りなどの「崩壊地形」のことか。��イブ・リ（接尾語）の形の地名か。【出典】
■ Ibe（イベ）： 神域をイベ（斎辺）という。「伊部」。【出典】
・ いべ（伊部、井辺）： �．ぅ潺戞▲ぅ鵐戞粉�部）の転か。�▲ぁ丙悄法Ε戞癖奸砲如⊃整茲里海函Ｆ酖腓如嵶鄰蓮廚里海函���ヰ（井）・ベ（辺）という地名か。【出典】
■ いぼ（伊保、揖保）： �．ぁ弊榮�語）・ホ（秀）で、「高所」、「「水平に突き出た所」のことか。�▲ぅ棔捕蓮法△泙燭魯ぅ劵棔蔑魁砲如◆崙裕�した地形」のことか。��ウヘ（上）の転か。�て飴譴離ぅ椒襦▲ぅ椒佞慮豐瓦如◆嵜紊覆匹�噴出する所」を示すか。イボルはまた「化膿する、ただれる」ことをいうが、「湿地」系の地名用語にもなり得るか。【出典】
■ Ima（イマ）： 新村を「今〜」といった。東北地方や北海道には少ない地名。「今村、今井口」など。【出典】
・ いま（今、以真、伊方）： � 嵜靴靴ぁ廚琉嫐�。本、元、古などに対立する概念。��形容詞のイマシ（忌）の語幹で、「忌むべき所。タブーがある所」を示すケースもあるか。��イ（接頭語）・マ（間）、またはヰ（井）・マ（間）の語形のものもあるか。【出典】
■ Imai（イマイ）： 新しい用水路。関東以西に見られる。「今井、井マイ、今井口」。【出典】
■ いまざいけ（今在家）： 近世の新田集落を表す地名用語で、西日本に多く見られる。【出典】
■ 今出(いまで)： 前の集落を出て、今の場所に住んでいるという意味。【出典】
■ イマナリ： 今成（イマナリ）の地名は、大川の大きな湾曲部に突出してできた砂礫沖積段丘の称で、新しくできた地を意味する。【出典】
■ 今保（いまほ）： 岡山県今保（いまぼう）。新潟県三和村今保（いまぼ）。現在は、イマボと濁音の呼称が広まっている。新しい保。保とは、古代の行政区画で、五戸を一保としたが、のちには、たんに荘田郷などと同様に、大きな村邑の意味になった。【出典】
■ 今坊（いまぼう）： 愛媛県長浜町今坊（こんぼう）。宮崎県小林市今坊（こんぼう）。�）靴蓮�都市の都城の区画か条理の小地域につけられるが、�△發箸六�院などにおける修行僧の室房からくる。それによって、僧の別称にもなった。【出典】
■ 今吉（いまよし）： 福岡県吉富町今吉。愛媛県松山市今吉。鳥取県日吉津村今吉。佳称で、荘園などを新しくつくったときにつけられる地名。「よい新庄」。【出典】
■ イマワシ： 関東地方で、川の屈曲する所。茨城県多賀郡高岡村（高萩市）で、川の屈曲する所をイマースという。【出典】
・ いまわし： 関東地方で、河の屈曲する所のこと。ヰ（井。水路、川の意味）・マハシ（廻）という語形か。「今橋」と書かれるものの中にも、この語源が当てはまるものもあるか。【出典】
■ いみ（斎、伊美）： �／声辧��∪三茵���イミヅの略か。�ぅぅ潺蠅汎瑛佑法▲劵咾療召�。【出典】
■ イミヅ： イミヅ： 溝（みぞ）。静岡県、愛知県、美濃国（岐阜県）。「エミゾ」に同じ（尾張国）。【出典】
・ いみず（出水、射水）： �．ぁ弊榮�語）・ミヅ（水）で、「水、川のある所」の意味か。�▲ぅ如塀弌法Ε潺邸平紂砲領�で、「湧水地」、または「河口」などのことか。【出典】
■ いみずばやし（井水林）： 江戸時代に、山林の荒廃防止と水源確保の目的で設定された保安林。【出典】
■ いみば（斎場）： 斎み清めた、神をまつる場所。【出典】
■ いむた（井牟田、伊無田、井無田）： ヰ（井。水路、川、水分のこと）・ムタ（湿地）という地名。【出典】
■ 「イモ」の語源
■ いもう（芋生）： イモ・フ（生。〜になった所）という地名。【出典】
■ Imozi（イモジ）： 鍛冶屋。「鋳物師、鋳物師釣、鋳物師戻峠、鋳物師屋、鋳物師原、鍛冶（イモジ）谷」。【出典】
・ いもじ（鋳物師）： イモノシ（鋳物師）のこと。中世に鍛冶屋をこういった。その居住による地名。【出典】
■ いもせ（妹背、妹兄、夫婦、五百瀬）： �．ぅ癲碧紂法Ε察雰察砲如�二つ並んだ地形をいうか。�▲ぅ癲Ε察弊ァ砲箸いγ鰐召�。��イホ・セ（瀬）という地名の転もあるか。【出典】
■ 井守(いもり)： 中世、農民が水で争わないように守る奉行があり、それに由来する。【出典】
・ 居守・井守（いもり）： 山口県徳山市居守。石川県門前町井守。イ・モリで、イは居所、モリは守りのこと。居所を守る神、土地神信仰に因む。それより、土地の生産、守護、疫病払いすべてにわたる神をいい、また地名にもなった。【出典】
■ イヤ： 徳島県の祖谷地方（三好市）は、平家落人伝説で知られる深い谷の奥。イヤはイヤ（弥、最）より派生したイヨ（森）と同義の地名。【出典】
・ いや（弥、祖谷、伊谷、熊野、揖屋）： �＼榮�語。「程度のはなはだしい様子」をいう。��動詞のイヤル（穴などがふさがる。つまる）の語幹から、「嶮岨な交通途絶の地」をいうか。��イ（接頭語）・ヤという地名か。�づ弔旅姪擇硫爾慮任ち悄平斉狎邯�北部の方言）。�ゥぅ筺母諭砲如◆嵎婉�」の意味か。【出典】
■ イヨ： イヤ参照。イヤとイヨとは母音交替の容易な語。四（ヨ）は八（ヤ）と同根。イヤ（弥、最）はますます、最も、非常なという意味から発展してイヨヨカ（森）のイヨで、樹木が高い様、そびえる様を表現する。伊予国の「イヨ」は「イヤ（弥）」であって、樹木が高くそびえて深い谷間になって、人が足を踏み入れるのに困難な土地がイヤであって、イヨ（伊予）も同様。伊予は本来愛媛県のみの呼称ではなく、四国島の表現だったのではないか。【出典】
・ いよ（弥、五百、伊予、伊与）： �＼榮�語。イヤの転で、程度のはなはだしい様子をいう。�▲ぅ曚療召�。��イ（接頭語）・ユ（湯）の転。�ぅぅ茱筌�（弥）の意味で、「高くそびえ立つ地」。【出典】
■ 「イラ」の語源
■ イラズ： �｜�、谷頭や谷口にあって、そこよりも奥に行けない場所。不入。�∋郵颪砲魯ぅ薀坤筌沺壁堝�山）という名の山が多く見られ、入ると出られないといって行くことを忌む。集落祭祀を行っていた山という。【出典】
・ いらず（不入）： �，修海�ら先へ行けない所。��禁忌のある土地。【出典】
■ 「イリ」の資料集
■ いりあい（入会、五里合）： 住民が共同に利用できる土地。【出典】
■ いりえ（入江）： �‘睿僉Ｆ�り海。�▲ぅ蝓Ε┐箸いγ鰐勝�【出典】
■ いりこみ： イリアイ（入会）と同じ。【出典】
■ イリノ： カッチと同じ。入り込んでいる野、まわりを山などに囲まれた人目につかない野。【出典】
・ いりの（入野）： �｜�間の奥に入り込んだ野。�▲�ッチと同じ。【出典】
■ いりふね（入舟、入船）： 船着き場、河岸のある所。【出典】
■ いりほり： 人工の堀のこと。市中の入江。【出典】
■ いりま（入間）： イリ（入）・マ（間）という地名。【出典】
■ いりょうだ（井領田）： イリョウデン（井料田）のことか。【出典】
■ いりょうでん（井料田）： 中世の灌漑制で、荘園内に設定された一定領域の田地。これから収穫された米を灌漑施設の整備時などに百姓、行事人などの食費、工事費にあてた。【出典】
■ 入鹿（いるか）： 愛知県犬山市入鹿。愛知県小牧市入鹿。長崎県若松町入鹿。入処（いるか・入り込んだ地）。海豚（イルカ）の集まる岬などのこともある。愛知県の場合には、古代の入鹿屯倉（いるかのみやけ）の跡といわれる。古代豪族の蘇我入鹿の領地と関係あるか。【出典】
・ いるか（鯆、海鹿、入鹿）： �．ぅ襦米�）・カ（処）という地名。�▲�ジラ目の哺乳類のイルカにちなむ地名もあるか。【出典】
■ いるま（入間）： イル（入）・マ（間）で、「谷などの入り込んだ地」をいう地名。【出典】
■ いれ（入）： �‘飴譴離ぅ譽襦米�）の連用形で、「入りこんだ地」を示す。�▲ぅ蕁焚廖砲療召發△襪�。【出典】
■ イレソデ： 焼畑または焼畑跡であり、山林区域に対して袖形をした所。宮崎県東臼杵郡椎葉村でいう。【出典】
■ いろ（色、伊呂）： � 崚攵蹐紡召醗曚覆訖Г里弔い臣蓮廚琉嫐�か。�▲ぅ蕁焚廖砲療召�。��ウロ（虚。洞）の転か。�ぅΕ譴療召�。�ナ動奮阿了┨髻∋╂源妻�を年貢とすることなどによるか。【出典】
■ いろう（石廊）： �．ぅ蕁焚廖法Ε奸弊検砲如◆屬韻錣靴�角張った地」の意味か。�▲Ε蹇糞�。洞）・フ（生）で、「空洞のある所」という地名か。【出典】
■ いろは（色葉、伊呂波）： �．ぅ蹈六予夙�文字から、「四十八」とか、「数が多い」とか、「物事の始まり」とかの意味を示す。�▲ぅ蹇Ε蓮蔽次砲琉嫐�もあるか。【出典】
■ イロハザカ： 日光のいろは坂は、馬返しから中禅寺湖までの坂道で、カーブが４８あることに因む。【出典】
■ イロミヤマ： 色見山または魚見山は、たいていは網魚業の時に小高い山に登って、そこから魚群の来襲を色によってみわけ、旗などを振って漁船にその方向を指示して投網する時期を知らせた。【出典】
■ 「イワ」の資料集
■ いわい（祝、岩井、厳井）： �．ぅ蓮弊弌法Ε陝憤罅砲如◆崟仞遏廚琉嫐�。��動詞のイハウ（斎、祝）の連用形のイハヒで、「神を祭る場所」のこと。【出典】
■ イワガラシ： 相模国津久井郡で、水の無い滝つぼ。【出典】
■ いわさ（岩佐）： �．ぅ蓮粉筺法Ε機弊榿�語）という地名。�▲罅陛髻法�アサ（浅）の転か。【出典】
■ いわし（鰯）： �．茱錺掘兵紂砲療召如◆崋消蓮廚鮗┐考儻譴�。��魚のイワシ（鰯）にちなむ地名もあるか。【出典】
■ いわしみず（石清水、岩清水）： �ヾ笋侶箚屬�ら湧水のある所。�∪仞郷緘�幡宮を勧請した地。ただし、�，里茲Δ房�然地名のばあいもある。【出典】
■ いわじゅく（岩宿）： �．ぅ蓮Ε献絅�という地名か。�∧�言のイハジャクと同様に、岩石の露出した崖をいうか。【出典】
■ いわた（岩田）： �ヾ筺米租膰�、愛媛県新居郡の方言）。�▲ぅ蓮粉筺法Ε拭陛帖�処）という地名。【出典】
■ いわたき（岩滝）： �｜燃魁雰�本県葦北郡の方言）。�▲ぅ蓮Ε織�という地名。【出典】
■ いわつか（岩塚）： �ヾ笋巴曚い芯諭��∪亞世里海函���イハ（岩）・ツカサ（阜。高処）の意味で、「岩の多い高み」をいうか。【出典】
■ いわつち： �’甘據並膾緝棔�大分県の方言）。��岩石が砕けてできた半円錐状の土。山麓や崖下などに見られる。【出典】
■ いわて（岩手）： イハ（岩）・デ（出）で、「火山溶岩流末端の小丘」。【出典】
■ いわで（岩出）： �．ぅ蓮粉筺砲僚个辰僂辰申蝓���火山溶岩流末端の小丘。【出典】
■ いわはけ： �ヾ笋侶垢�出た所。�▲ぅ蓮粉筺法Ε魯院頁蹇砲如◆峇箜魁廚里海函�【出典】
■ いわはし（岩端、岩橋）： �＼遒涼罎瞭Г濱亢供��∪个悩遒蕕譴振粁臓��６兇里茲Δ雰舛砲覆辰心餞筺��ぅぅ蓮奮海里海函法Ε魯掘蔽次砲箸いγ鰐召�。【出典】
■ いわや（岩屋）： �ヾ箏蝓４箏◆��▲ぅ蓮Ε笋箸いγ鰐勝�または、ヤに「岩」の意味があるのが忘れられ、さらにイハを重ねた形か。【出典】
■ 院（いん）
■ いんじ（印地）： �＾�地打行事に関係する地名か。�▲ぅ鵝扮�）・ヂ（地）で、「隠し田」、「隠田」のことか。【出典】
■ Inden（インデン）： 隠田（カクレダ）の音読み。印田、印天、陰田、院田、院殿。【出典】
・ いんでん（印田、陰田、院田、位田）： �．�ンデン（隠田）と同様に、ひそかに開墾して貢祖を払わない田。�◆崗綛帖�院の所領地」の意味のものもあるか。��「イデン（位田）の訛で、位階によって賜った田」の意味もあるか。【出典】
■ いんのしょう（院庄）： �￣ 幣綛帖砲僚衢�する荘園の意味か。�◆屐善 廚箸い�寺院の所有する荘園の意味か。【出典】
■ いんべ（伊部、忌部、井辺）： �仝殿紊法⊃世鱆�り、祭具を造った部民にちなむか。�▲ぅ漾丙悄法Ε戞癖奸砲箸いγ鰐召�。��ヰ（井。泉・川）・ベ（辺）の転か。【出典】
■ Inbe（インベ）： 神を祀り祭器を造った部民。「忌部、伊部（インベ）、忌部郷、印部」。【出典】
・ 忌部（いみべ）： 出雲国意宇郡忌部郷。紀伊国名草郡忌部郷。阿波国麻殖郡忌部郷。香川県豊中町忌部。奈良県橿原市忌部。古代の職業部である忌部の人たちの居所。忌部とは神に奉仕する神官の族。のちに、朝廷の祭祀を司るために、資材、用具、人の労役なども奉献した。【出典】
■ インマ： 茨城県稲敷郡で川の入り込んだ所を意味する。入間（インマ）のことだろう。また、水田に水を引く掘り割り、掘り割り型の船だまり、入り江をも意味する。【出典】
■ ウ（宇、羽、卯、鵜、有、烏、上）： ��接頭語。オホ（大）、ヲ（小）、ウヘ（上）などの転約か。�▲Ε鵝焚后砲如�温泉に関係するか。�Ｄ士爐留�にちなむか。�て以�の兎によるか。�ソ銃鷸戮留�。東の方角、卯の日。【出典】
■ 「ウイ」の資料集
■ うう（宇々）： オホ（大）の転。【出典】
■ ううべら： 傾斜地（大分県の方言）。ヘラはヒラに同じ。【出典】
■ ウエ： 親村から子村が分かれでるとき、その出る方角によって、東出、西出、南出、北出、上出、下出またはたんに、東、西、南、北という。上を「カミ」と呼ぶ場合もあり、植、殖、種の字をあてることもある。【出典】
・ うえ（上、植、殖、羽衣、宇恵）： �．Ε悄幣紂砲如◆峭發な�」「高い所」「上方」「上手」「上」「付近。ほとり」などの意味。�▲好─碧�）の転で、「渓流の上流」「谷の奥」などの意味か。��ウエ（植）で、「植物などを植える」の意味の地名もあるか。�ぅΕ悗如∪遒忙迭櫃韻撞�を獲るヤナの一種の「うへ」に因むものもあるか。【出典】
■ 殖田（うえた）： 武蔵国足立郡殖田郷。土佐国長岡郡殖田郷。讃岐国山田郡殖田郷。高知県南国市植田。広島県坂町植田。埼玉県さいたま市植竹町。殖の字は、田を飾って、ふえる、稔る、豊かになるという意味をもたせたものであろう。植は後世の代え字。【出典】
■ ウエタメ： 植え溜め。明暦三年（１６５７年）の江戸の大火後の諸記録に見られる。災害の際に避難線緑地のこと。本来は、樹木の栽培地であったが、大火後には避難場所として設置をすすめた。【出典】
■ うえの（上野、植野、上之、上ノ、上の）： �．Ε悄幣紂法Ε痢別遏砲箸いγ鰐勝��▲Ε悄幣紂法Ε痢塀�詞）〜という形。【出典】
■ Wen（ウェン）： アイヌ語で「悪い（嶮岨な場所、飲料にならない水、事故に遭ったところ）」。「植苗（ウェンナイ）：ウェン（悪い）ナイ（川）、植別（ウェンベツ）、ウェントマリ」。【出典】
・ うえん（上）： ウヘ（上）・ノ（助詞）〜の撥音化。九州で顕著な発音。【出典】
■ うお（魚、庵、宇尾）： �．Ε髻糞�）で、「漁場」を意味するか。��魚市場。��ウ、オともに接頭語を重ねたもの。�ぅ�ホ（大）の転か。�ゥぅ曚療召�。�ΕΑΕ髻△泙燭魯ΑΕ曚箸いγ鰐召�。【出典】
■ うおきり（魚切、魚断）： 谷川の魚の遡上限界。魚がのぼれないほどの急流。ウヲガヘシ（魚返。魚帰）。アユガエシ（鮎返）と同じ。【出典】
■ うおだな： �￣鶸崖磴里海函�ウヲ・タナという地名か。�▲Ε髻糞�）・タナ（店）で、「魚市」、または「魚を売る店の集中する所」のこと。【出典】
■ ウオツケバヤシ： 魚付林。これは沖縄あたりでいうように、ナヅケモリ（魚付森）などと言ったのではないか。魚の寄せ場として、海辺または河、湖岸に設定する保護林のこと。【出典】
■ うおつり（魚釣）： �．Ε�・ツリという地名。��漁場。魚釣りの適地。【出典】
■ うおのたな（魚棚、魚店、魚ノ棚）： 近世の都市で、魚屋が集中している地区のこと。【出典】
■ うおみ（魚見）： 魚群を見張る櫓などが置かれた所。海岸の山丘名に多く見られる。【出典】
■ うおやまち（魚屋町）： 近世の城下町などで、魚屋が集中している同業者町。【出典】
■ 宇賀（うか・うが）： 出雲国出雲郡宇賀郷。島根県西ノ島町宇賀。島根県松江市宇賀。広島県神石町宇賀。山口県豊浦町宇賀（うか）。宇賀の神（宇賀神）の鎮座地。ウカはウケのことで、稲魂（いなだま）。五穀豊穣を司る福神で、蛇に姿をかえたり弁才天女になったりもする。【出典】
・ うか（浮、宇加、宇賀）： �．Ε�（泥）の転。�▲Ε�の清音化。��ウ・カ（処）という地名か。�ぅΕ�（食）で、「食物」の意味のものもあるか。【出典】
・ うが（宇賀、鵜ケ）： �‘飴譴離Ε�ツ（穿）の語幹で、「穿たれたような所」、すなわち「崩壊地形、浸食地形」を示すか。��宇賀神を祀ったところか。【出典】
■ Ukai（ウカイ）： 鵜飼。「鵜飼、宇甘（ウカイ）」。【出典】
・ うかい（鵜飼、宇甘、宇垣）： �仝殿紊留�飼部の居住による地名。��鵜飼をした所。��ウ・カヒという地名か。�ぅΑΕ�キの転もあるか。【出典】
■ ウガン： 奄美大島には、琉球と同様に各集落にウガンヤマとかオボツヤマという神聖な山があって、樹木がうっそうと茂っている。ウガンヤマとは、御願山にも通じるが「拝む山」の意味で、神の住む山という信仰から、その山を神体として拝む。【出典】
■ ウキ： 「浮」の字を冠した地名は湿地地名。「浮、浮沼、浮田（宇喜田）、浮泥、浮間、浮間ヶ原、浮津、浮島」など。「小浮（コブケ）」という地名も湿地にあるが、「浮」を「フケ」と読むのはフケ田のフケに通じる。【出典】
・ うき（浮、福、宇木、宇喜、有喜）： �．Ε�（泥）で、「泥深い地」、「湿地」。�▲Ε�（穿）の清音化か。��イクの転もあるか。�ち餘狎�の「浮免」、近世の「浮地」などにちなむものもあるか。【出典】
■ うぎ（宇木）： �‘飴譴離Ε亜弊�）の連用形で、崖地など「崩壊地形」をいうか。�▲Ε�（泥）の転か。【出典】
■ うきしま（浮島）： �／∧�の根や泥炭の塊などが湖沼の水面に浮かび、島のように見えるもの。�⊃緻未防發�んでいるように見える島。��ウキ（泥）・シマ（島）という地名か。【出典】
■ うきち（浮地）： 近世、耕作者が欠落して引受人がなくなった耕地をいう。【出典】
■ うきつち： しまっていない柔らかな土。泥土のこと。【出典】
■ うきはし（浮橋）： �】錣篏�を並べ、水上に浮かせて架けた橋。舟橋。��ウキ（泥）・ハシ（端）という地名か。【出典】
■ うきょう（右京）： �仝殿紊療埔襪如�内裏から南面して右手に当たる部分。�⇔�令制の右京職に属する官職名に由来する地名。【出典】
■ うく（浮、宇久）： �．Ε�（泥）の転か。�▲Ε�（浮）で、「基盤がしっかりしていない様子」をいうか。��ウグの清音化か。【出典】
■ うぐ（宇久、宇宮）： �．Ε亜弊�）で、「穿たれたような地形」、崖などの「崩壊地形」をいうか。�▲Ε�（浮）の濁音化か。【出典】
■ うぐい（鯏、?、宇久井）： �．Ε亜弊�）・ヰ（井）という地名か。�▲Ε亜弊�）・ヒという地名か。��コイ科の魚のウグヒにちなむ地名もあるか。【出典】
■ うぐいす（鶯）： �．Ε哀ぅ慌覆猟擦砲舛覆狠鰐召�。��美称の一種。梅などとの関連から。��ウグ（穿）・ヒ（樋など）・ス（接尾語）という地名か。【出典】
■ 鶯谷（うぐいすだに）： 福島県福島市飯坂町東湯野鶯谷。東京都渋谷区鶯谷町。東京都台東区鶯谷（駅）。岐阜県岐阜市鶯谷。和歌山県高野町鶯谷。福岡県飯塚市鶯谷。多くのは、鶯の来て鳴く谷や山路などに名付けられる。【出典】
■ うけ（請、受、宇気、有家）： �ゞ畧い痢崟蘇蘓慧帖廖�中世の荘園制の「請所」制などにちなむ地名か。�▲Ε院平�）で、「食物、穀物」などの意味か。�１Р貎世亡慙△垢訝鰐召�。�だ遒覆匹忙迭櫃韻撞�を獲るウケにちなむ地名もあるか。�ゥΕ�の転か。�ΕΕ欧寮恐参修�。【出典】
■ うげ（有家）： �‘飴譴離Ε亜弊�）の連用形、またはウゲル（剥）の語幹で、崖などの「崩壊地形」のことか。�▲Ε韻梁�音化か。【出典】
■ うけおいしんでん（請負新田）： 近世、村とか個人が開発を請け負ってつくった新田。村民が共同して請け負った村請新田、町人が請け負った町人請負新田など。【出典】
■ うけち： 中世の荘園制で、年貢請負契約で耕作された地。【出典】
■ うけやま： �ゞ畧ぁ⇔亮腓隆浜�、支配する山林を、一定の条件下で領民に貸して、樹木、下草の採取、植栽、監護などを行わせたり、立ち木を払い下げたりした山林。請負山。宛山。��他村の山の草木を採集するため、年期証文を入れ、毎年小作料を納めた制度。【出典】
■ うけりょう（受領）： ウケチ（請地）と同種の地名か。【出典】
■ うごう（烏生）： ウ・ゴウ（川）という地名か。【出典】
■ うこん（右近）： 令外の右近衛府に属する官職に由来する地名。【出典】
■ Usa（ウサ）： �〆獣蓮腹�類語：Yusa）。�▲泪薀じ譴派�要な物の意味。�１Ш竿�幡による伝播地名。「兎狭、兎才田、宇佐、宇佐山、宇佐見、宇佐美、宇佐木」。�づ討両欸糎譟�「羽佐島」。【出典】
・ うさ（宇佐）： �．罐気療召如◆嶌獣蓮廚里海函��▲侫機丙鼻砲療召如�何かによって塞がれた地」のことか。��クサ（腐）の転で、「湿地」などをいうか。�ぅ�サの転とも考えられるか。�パ修砲舛覆狠鰐召�。�ΡШ歓正椶砲茲訶素澱鰐勝�【出典】
■ うさぎ（兔）： � 嶂充蹐蠅鬚垢訃貊蝓廚覆鼻�動物の兔にちなむ地名か。�▲Ε機Ε�（接尾語か）という地名か。【出典】
■ 兎田(うさぎだ) もとは「免田」だった。「兎」の字に変えたのはカモフラージュ。【出典】
■ Usi（ウシ）： �．▲ぅ霧譴如◆屐舛�そこに群在する所、北海道の東半部に多く見られるが、奥羽にも見られる。�∋確如�「美ノ牛、牛神、牛首」。�５蹐両欸糎譟�「牛沼、牛山、牛ヶ沢、牛臥山」。�ぅΕ繊米癲法▲侫繊扮錙砲�転訛。「牛込（内込）、牛久保（縁クボ）、宇志、牛川（縁川）」。�ゥΕ掘�（川水の堰に木を組み石積みしたもの）。ウシギ（堤防を守る丸太）。「牛踏」。【出典】
■ ウジ： �｜�、鹿、カモシカ、猿、兎などの山中における通り路（獣道）をいう。ウジは、ウツやウトともいう。��近江国栗太郡（栗東市）あたりに昔、石炭のでるところがあり、石炭をウジとよぶ方言があった。��「内」の転訛か。【出典】
・ 宇治（うじ、うぢ）： 山城国宇治郡。山城国久世郡宇治郷。京都府宇治市。千葉県東金市宇治。島根県益田市宇治。もとは、「ウチ」で、主要な中心地である都・庁舎・大寺社・宮殿・河川などの内側という意味。他に、茨（いばら）の道とか、けもの道とか、菟道稚郎子（うじのわかいらつこ）に因むとの説もある。しかし、原意はやはり内（うち）である。地名の二字化で宇治とした。【出典】
・ うじ（氏、宇治、菟道、海路、宇地）： �．Ε繊米癲砲梁�音化か。�▲侫繊扮錙砲療召�。��オチ（落）の意味か。�そ辰�常に通りつけている道（宮崎県ほか各地の方言）。�テ飴譴離Ε献吋襦焚叔燭垢襦砲�ら、「湿地」を意味する用語か。�ΕΕ福Ε繊弊榿�語）の転で、「高所」の意味。�А岷ЪＣ磧廚�ら、茶に関連する地に命名されたか。【出典】
■ ウシオ： 湖を「ウシオ」と読んだ例がある。【出典】
・ うしお（潮、汐、牛尾）： �ヽた紂３つ�。�▲Α弊榮�語）・シボ（絞。締）という地名か。【出典】
■ うしがふち（牛ヶ淵）： � 峙蹐�落ちて沈んだ」などの伝説をもつ淵。牛＝水神信仰から雨乞い行事にも関連する地か。�▲�チ（落）・ヶ（助詞）・フチ（淵）などが原型か。【出典】
■ ウシコロゲ： 山の断崖になったところ。めったに転倒しない牛でも転ぶほどの急な崖の意味で、山口県吉敷郡秋穂町（山口市）でいう。【出典】
■ ウシダキザカ： 吉野の奥の上北山村の前鬼に入るには、急な坂を通る必要がある。この坂を牛抱き坂という。牛も通ることができないほどの急坂を意味する。農業に必要な牛ではあるが、大きい牛はこの坂を通ることができないので、仔牛を求めて抱いて帰ったことにちなむ。【出典】
■ うしとら（丑寅、艮）： 十二支による方向で、北東のこと。【出典】
■ うしぶせ（牛伏、牛臥）： �ゝ蹐硫蕕擦浸僂妨�立てた地名か。�▲Ε掘Ε侫擦箸いγ鰐召�。【出典】
■ ウシブミ： 牛踏。治水のための堤防、溜め池、用水路を作るための構造物である組み木に牛枠がある。堤防の上を意味するようだ。【出典】
■ 後（うしろ・うしろじ）： 宮城県多賀城市後（うしろ）。埼玉県羽生市後（うしろ）。福岡県直方市後（うしろ）。特殊な著名な地形や建造などの背後をいう。【出典】
・ うしろ（後）： �〜阿箸�表の反対で、裏、背後にあたる方向。�◆峪海覆匹琉�になった所。北側」もいうか。��時間的に「古」の意味もあるか。【出典】
■ ウス： ウス（薄）はアサと同根の語。臼の字を当てることが多い。臼谷の多くは浅谷のこと。【出典】
・ うす（臼、碓、薄、宇須、烏巣）： � 崟�い」の意味か。古語のウス（薄）には、アサ（浅）と類似する意味がある。��臼形の地形。見立てによる地名か。��オス（押）の転か。�ぅΑ弊榮�語）・ス（州など）という地名か。【出典】
■ うず（埋、渦、珍、太、宇須）： �．Ε邸扮押砲如◆崟遒陵靂�する様子」を示すか。�⇒筺並臺�県の方言）。�６�谷の淵（高知県土佐郡の方言）。�て飴譴離Ε泥燹碧筺砲慮豐瓦如崚攤修破笋發譴申蝓廚箸いΠ嫐�か。�ゥΕ邸閉繊砲如◆峭盖�、珍貴」の意味か。【出典】
■ 「ウスイ」の語源
■ うずい（宇随、雲通）： �．Ε坤陝母�）で、「おごり高ぶった状態」をいうか。�▲Ε邸Ε陝淵辧砲箸いγ鰐召�。【出典】
■ Usuki（ウスキ）： �＜�。��臼杵（ウスキネ）。以上は象形語。「臼木、臼杵、臼杵俣、臼杵谷、臼杵山」。【出典】
・ うすき（臼杵、薄木、臼木、宇宿）： �．Ε后Ε�（接尾語か）という地名。�▲Α弊榮�語）・スキという地名か。【出典】
■ うずくまりた（蹲田）： �仝｜呂里箸�、隠して届け出ない隠田のことか。�▲Ε坤泪蝓碧筺法Ε拭陛帖砲如�土壌崩壊によって収穫が失われた耕地のことか。【出典】
■ うすだ（薄田、臼田）： �‥效呂�肥えていないため、収穫の少ない田。�▲Ε后Ε澄陛弔泙燭禄茵砲箸いγ鰐召�。【出典】
■ うずら（鶉）： �．Ε帖紛�）・ラ（接尾語）という地名か。�▲Ε繊米癲法ΕΕ蕁扮此砲領�形か。��キジ科のウズラ目の鳥類にちなむ地名もあるか。【出典】
■ 「ウシ」の資料集
■ Uzi（ウジ＜ウヂ）： �ー�や猪の一定の通り道。「兎道（ウヂ）が元か」。�◆崙癲廚�転訛。【出典】
■ ウソ： 日本国語大辞典によると、「ウソ（薄）」は「接頭語でウス（薄）」の変化。地名では「浅し」と同じ用法で使われている。【出典】
・ うそ（獺、宇曾、宇楚）： �．Ε后頁�）の転。�▲▲修療召�。��オソの転か。�だ釵椶寮蛎�による地名もあるか。�ゥ▲肇蟆覆歴�鳥にちなむ地名もありうるか。【出典】
■ うそり（宇曾利）： �．Ε宗Ε蝓弊榿�語）という地名か。�▲Α弊榮�語）・ソリという地名か。【出典】
■ 「ウタ」の地名
■ 「ウタ」の語源
■ うたい（謡）： �．Ε燭貌韻検��▲Ε函▲Ε肇Δ療勝�【出典】
■ うたつ（卯辰）： 十二支による方位、方角、東と東南東の間。【出典】
■ うたの（打穴、宇多野）： �．Ε拭Ε痢別遏砲箸いΩ豬舛�。�▲Ε函Ε痢別遏砲療召�。【出典】
■ 「ウチ」の資料集
■ うちあげ（打上）： �’箸�打ち上げる所。�▲Ε繊弊榮�語）・アゲ（上）という地名か。【出典】
■ うちいで（打出）： ウチダシ（打出）と同様に、「河口」をいうか。【出典】
■ うちうみ（内海、内湖）： �仝弌��⇔Δ妨�かって入り込んだ海。入り海。入り江。湾。�Ｎγ呂販γ呂箸隆屬砲呂気泙譟�海峡によって外洋に通じている海。【出典】
■ ウチカイ： 地形を沖縄でウチカイという。ウチカイとは、置かれたそのままの形、自然の地形のこと。【出典】
■ うちかわ（内川、内河）： 本流に注ぎこんでいる流れ、支流。【出典】
■ うちこし（打越）： �｜�から山頂への道を登った向こう側。山を越した辺り（京都府竹野郡網野ほかの方言）。�◆峪海魃曚┐觸蝓０班堯廚琉嫐�のものもあるか。�Ｃ羸ぁ⊇衫里龍�界を越えて横領した「境打越」の意味の地名もあるか。�ぅΕ繊弊榮�語）・コシという地名か。【出典】
■ うちだし（打出）： �／綣屬凌紊�川に打ち出す所（熊本県南関の方言）。�∪邯�（薩摩国の方言）。【出典】
■ 内出（うちで、うちいで）： 福島県郡山市内出。群馬県安中市内出。埼玉県児玉町内出。近くへの分村の意味。内村のこと。【出典】
・ うちで（打出）： ウチダシ（打出）と同様に「河口」の意味か。【出典】
■ うちはげ： �（ァ並臺�県の方言）。�▲Ε繊並如法Ε曠韻箸いΩ譟�【出典】
■ うちぼり（内堀）： �‐襪瞭睇瑤遼戞��⊂覲圓亮�囲に二重に掘り巡らせた濠の内側のもの。��ウチ・ホリという地名。【出典】
■ うちま（内間）： �‘盂ぁＦ�り江（京都府竹野郡の方言）。�▲Ε繊Ε沺粉屐砲箸いγ鰐召�。【出典】
■ うちまる（内丸）： � 峇櫃瞭癲廚貌韻検��▲Ε繊Ε泪襪箸いγ鰐勝�【出典】
■ うちやま（内山）： �￣�山、外山、入り山、野山に対する山で、一村または一部落が占有し、その村落民が共同使用し、収益する林野。里山。地付山。�◆峪海瞭癲廚貌韻犬如◆峪涯�の地」をいうか。【出典】
■ 「ウツ」の資料集
■ うつぎ（稔、打扇、打木、宇津木）： �．Ε帖Ε�（接尾語）という地名。�▲罐�ノシタ科の落葉低木のウツギにちなむ地名もありえるか。青森県の南東部では畑の境界に植えられたというが。【出典】
■ うつくし（美）： 瑞祥地名。近代以降、観光地などに命名された。【出典】
■ うつつ（現、宇筒、内津、宇津々）： �．Ε帖Ε帖弊榿�語。または助詞）という地名。�▲Α弊榮�語）・ツツで、「筒状の地」という地名か。��ウチ（内）・ツ（津。または接尾語）か。【出典】
■ うつぼ（靱、笂、打保）： �〔陲鯑�れる容器の靱にちなむ地名か。その製造、販売に関連するか。�▲Α弊榮�語）・ツボという地名か。��ウツ・ホという地名か。【出典】
■ うつぼやちょう（靱屋町）： 矢を入れる容器の靱を販売する店の集中した同業者町。【出典】
■ うつら（内浦）： �．Ε繊米癲法ΕΕ蕁扮此砲領�で、「半島などで囲まれた内側の海（海面）」。�▲Ε帖Ε蕁弊榿�語）の形の地名。ウツロ（空）の転か。��ウ（接頭語）・ツラ（面）の形も考えられるか。【出典】
■ うて（内、越、右手）： �‘�陰地（隠岐国の方言）。�▲Ε帖▲Ε箸療召�。�Ｆ飴譴離Ε謄襦並如砲力⇒儼舛如◆岼気靴弔屬気譴拭廚琉嫐�、つまり崩崖などの「崩壊地形」をいうか。�ぅΕ謄福並罅砲硫捨�か。【出典】
■ うで（腕）： �．Ε討梁�音化か。�⊃預里力咾亡愀犬垢襪�。�Ｆ飴譴離Ε妊襦平紊貿┐譴襦畛綾展�三重郡富田ほかの方言）から、「湿地」をいうか。【出典】
■ ウテツ： ウデツともいい、アイヌ語のウトエツの約で、彼らの住む岬の側。青森県の津軽半島の東側に宇鉄（ウテツ）の地名がある。【出典】
■ うてな（台）： �‥擇鮴垢辰萄遒辰臣邸��◆崑翆蓮廚鮗┐甲鰐召�。【出典】
■ うてみず： �‖譟米酖臠�重山の方言）。「落水」の意味という。【出典】
■ 「ウト」の資料集
■ 「ウナ」の資料集
■ うない（宇内、鵜無）： �．Α弊榮�語）・ナイ（土地）か。�▲Ε福弊Α法Ε陲�。【出典】
■ ウナギ（鰻）： �．Α�接頭語）・ナギ（薙）の形か。�▲Ε福弊Α法Ε�（接尾語か）とも考えられる。��ウナギ科の魚にちなむ。【出典】
■ うなじ： 家の後ろの空地のこと。【出典】
■ うなて（雲梯、宇那手）： �‥弔飽�く用水を通す溝。�▲Ε福弊ΑＨ�根）・テ（接尾語）という語形か。【出典】
■ うなで： �．Ε淵討汎韻検���田と田の間の小道。【出典】
■ 雲南・宇南（うなん、うんなん）： 岩手県一関市宇南（うなん、うんなん）。岩手県江刺市雲南（うなん）。宮城県金成市宇南（うなん）。岩手県北上市宇南（うなん、うんなん）。大分県庄内町宇南（うなん）。豊隆と同じく、雨神または雷神。農家で、雨乞いのために祀る祠。とくに、東北地方に多く見られる。【出典】
■ うに（有爾）： �＼价此Ｅッ此憤鵬豺颪諒�言）。�▲Ε諭弊Α砲療召�。【出典】
■ ウネ： �｜翩�地方以西では山頂を意味する。畦、有年などの字を当てる。長野県北安曇郡では、田畑の土を盛ったところともいう。��高知県池川町椿山（仁淀川町）で、ウネというのは、山地で悪い土壌をいい、ヤナギ（ミツマタ）もカジ（コウゾ）もできないという。ヒエ、アワ、ダイズ、アズキくらいなら出来るが、ソバ、キビ（トウモロコシ）などはできない土壌をいう。ここは、高地なので土が悪いのであろう。�Ｅ膾�県邑智郡で、傾斜地を「ウネ」という。�て租膰�祖谷（三好市）では曲がり道を「ウネ」という。�ゼ禧更颪籠�向国では波のうねりを意味する。�Π躊瑤如▲爛拭奮つ譴療ッ蓮▲疋戮箸發いΑ�ここが波形状のウネになっているところが多い）が波形状に、あたかも畑の畝のようになっていることをいう。イオメも同じ。��対馬の下県郡（対馬市）の曲で、海中の大きく丸い形の岩のあるところをいう。�┨畧邯�広島（丸亀市）で、魚群を意味する。【出典】
・ うね（畝、畦、采、宇根、有年、卯根）： �＼ΑＥ槌�の土盛り。�⊂�高く連なった所。��小高く連なる丘陵（中国地方の方言）。�げ箸里Δ靴蹐竜嵶諭聞�島県の方言）。�ナ�、または頭上（新潟県の方言）。峰の頂上（和歌山県の方言）。�Ψ梗价蓮陛膾�県邑智郡の方言）。�Ф覆蠧察米租膰�祖谷の方言）。【出典】
■ うねめ（采女）： �ゝ榁羹�官の一つの采女に関連する地名か。�△箸�に、律令制で采女の諸費用に当てる財源用に給された采女田に由来するか。��ウネ（畝）・ベ（辺）の転か。【出典】
■ うねめでん（采女田）： 律令制で、采女の諸費用の財源として給された田。【出典】
■ Uno（ウノ）： �‖腓�な野（宇野、大野原「ウノバリ」、鵜ノ木、宇ノ島、鵜ノ渡路「ウノドロ」。��鵜（鵜ノ浦、鵜ノ小島、鵜ノ糞鼻、ウノトリ岩）。�１�の花（植物）、（卯花山）。【出典】
・ うの（宇野）： ウ（接頭語。大の意味か）・ノ（野）という地名。【出典】
■ うのき（鵜木、鵜ノ木）： �．Α弊榮�語）・ノキという地名か。�▲Σ覆猟擦寮蛎�にちなむものもあるか。【出典】
■ Unomati（ウノマチ）： 卯の日におこなわれた市。「卯ノ町」。【出典】
■ うばがいけ（姥ヶ池）： 乳母があやまって、育てていた子を池に落として、みずからも身を投じた、などを伝承を持つ池。【出典】
■ ウバガフトコロ： 南面の山ふところの地形で、あたかも乳母の懐のような地形であるため、乳母ヶ懐、姥ヶ懐といったものだろう。奈良県吉野の山地でも日当たりのよい窪んだ所を「ウバガフトコロ」という。山口県下関市長府町姥ヶ懐は、現在は陸地だが、昔は海で入り江になっていて、船の泊地になっていたという。【出典】
・ うばがふところ（姥ヶ懐、祖母懐）： �）徑遒靴辛雹里亮稘造汎�母が住んだという伝承をもつ地。�⊆�然に風を防ぎ、南に面して日当たりがよく乳母の懐にいるような地形の所。このような土地は製陶に適していたことから、陶土を産する場所の地名として呼ばれた。尾張国瀬戸地方のものが著名。現在はソボカイという。��ウバは「崖」の意味か。��陶土は崖に露出したものか。【出典】
・ うばのふところ： 日当たりのよい暖かい所（奈良県吉野郡天川の方言）。【出典】
■ うばら（菟原、鵜原、卯原、宇原）： �．Α弊榮�語）・ハラ（原）という地名か。�▲Ε弌Ε蕁弊榿�語）という地名か。【出典】
■ うぶ（産、生、初、宇生、宇部、宇布）： �〇鎖澄∋催攷世砲舛覆爐�。�▲Ε屐塀蕁砲如◆嵬そ呂幣�態」を示すか。��ウム（熟）の転で、「土地がやわらかくなる＝湿地」、または「崖がゆるむ＝崩崖」を示すか。【出典】
■ ウブスナタ： 産土田。愛知県北設楽郡振草村（東栄町）で、現在は神の田ではないが、産土田と称して、今も肥料を使わずに、女を入れない田が水上のほうにある。【出典】
■ うべ（宇部）： �．Ε漾奮ぁ法Ε戞癖奸砲量鵝��▲Ε漾碧筺法Ε戞癖奸砲如◆岾い覆匹�砂に埋められた所」もあるか。��ウメの転か。�ぅΕ澆療召�。�ゥΕ个療召�。【出典】
■ うま（午、馬、宇摩）： �‘以�の馬。�⊇銃鷸戮慮瓩如�南の方角、午の日など。��ウメの転。�こ鈎蓮�ウバの転か。�ゥ泙法崘蓮廚了�を当てて、ウマと誤読したもの。�ΕΕ瓠碧筺砲療召發△襪�。【出典】
■ 馬養(うまかい)： 古代の職業で、馬の世話をしていた「馬養部(うまかいべ)」に由来する。【出典】
■ うまき（馬木）： �’呂鯤�し飼いにする場所。�▲Ε沺淵Ε弌▲Ε瓠▲泙療召盍泙瓩董法Ε�（接尾語か）という地名か。【出典】
■ ウマサカ： 岩手県岩手郡で、馬阪は、山の出入り口によく見られる地名で、馬が山に出入りすることに因むという。【出典】
■ 馬田（むまだ・うまだ）： 筑前国下座郡馬田郷。筑前国夜須郡馬田郷。佐賀県白石町馬田（うまだ）。兵庫県福崎町馬田（うまだ）。ウマ・ウバは、�’呂諒�牧地。��奪うで、崖地。�４鼎如∨�かななど。タは土地のこと。よい土地というほどの意味だろう。【出典】
■ うまだし（馬出）： �’肋譴杷呂鮠茲蟒个構蝓Ｇ肋豸�。�⊂詭腓料阿棒澆韻蕕譴薪變檗∪侘檗�【出典】
■ ウマタテバ： 馬立場。岩手県岩手郡の山地の少し大きい沢目には必ず聞かれる地目。山神迎えにここまで馬を曳いてきたことによる名残の地名。【出典】
■ ウマノセ： 愛媛県吉田町（宇和島市）で、 低い山の一部がまるで「馬の背」のようになっているのをいう。【出典】
・ うまのせ（馬瀬、馬ノ瀬）： �’呂稜愍�に両側が落ちた尾根。�▲泪爾療召�。【出典】
■ うまば（馬場）： �’肋譟���馬産地。��ババに「馬場」の字を当てて誤読した地名か。【出典】
■ うまふみ（馬踏）： 堤の強化のため、堤防の上端に作る人馬の通路。【出典】
■ うままち（馬町）： �’六圓領�つ町。��厩の置かれた町。�Ｇ浪�衆の住んだ町。【出典】
■ 馬見（むまみ・うまみ）： 筑前国嘉麻郡馬見郷。福岡県嘉穂郡嘉穂町馬見（うまみ）。古来より諸説ある。たとえば、ニニギノミコトが馬で天下るのを見たとか、神武天皇の乗馬がここに走ってきたのを見たなど。だが、かつてここは放牧地として、多くの馬がいたので、それに由来するのかもしれない。【出典】
・ うまみ（馬見）： マミに「馬見」の字を当て、誤読した地名。【出典】
■ うまみち（馬道）： 馬あるいは馬車の通行する道。また、そのために特別に作られた道。【出典】
■ Umaya（ウマヤ）： �’肋�屋。（貴族・武家などの）。��駅場、駅船のあった所。「駅家（ウマヤ）、馬屋、駅里（ウマヤ）、厩橋、厩坂」。【出典】
・ うまや（厩、駅屋、馬屋）： �［�令制下に、駅屋の置かれた所。��馬小屋のあった所。��ウマ・ヤという地名。【出典】
■ うまやじ（駅路）： �―姫悗寮澆韻蕕譴討い覲稿察��⊇評譟�【出典】
■ うまやちょう（厩町、馬屋町）： 厩が置かれた町。【出典】
■ うまやど（馬宿）： 駅馬、伝馬に使う馬を置いておく所。【出典】
■ Umawatari（ウマワタリ）： ドブ川で、馬でなければ渡れない所。「馬渡、馬渡谷」。【出典】
・ うまわたり（馬渡）： �’呂任覆韻譴佚呂譴覆い匹崟遏��▲沺粉屐法Ε錺織蝓陛蓮砲療召如�海峡などの渡津点。【出典】
■ 「ウミ」の語源
■ 「ウメ」の語源
■ 梅（ウメ）の地名
■ 楳垣(うめがき)： 低い土地を埋めて居住した地名に由来する。【出典】
■ 「ウメツ」の語源
■ うや（敬、宇屋）： �．Ε筺雰鼻Ｎ蕁砲如◆崑困い發里坊桧佞鯢修后廚海箸鬚いΔ�。�▲Ε筌爛笋離Ε笋如◆屬垢辰�りしない。不明確な」ことをいうか。��ウ（接頭語）・ヤという地名か。【出典】
■ 「ウラ」の語源
■ うらしま（浦島）： �．Ε蕁Ε轡泙箸いγ鰐勝���浦島伝説による伝説起源地名もあるか。【出典】
■ うらやす（浦安）： �‘�本を呼ぶ古い瑞祥国号の一つ。�⊃霈傭鰐勝�【出典】
■ うらやま： 長州などで、水の手が少なく、田を作りにくく、居住に不便な地。「山の裏」の意味。【出典】
■ 「ウリ」の資料集
■ 瓜生（うりう）： 日向国諸県郡瓜生（うりふの）郷。宮崎県宮崎市瓜生野（うりうの）。東京都多摩市瓜生（うりう）。和歌山県白浜町瓜生。【出典】
・ うりう（瓜生）： ウリ・フ（生。〜になった所の意味）。【出典】
■ Uryu（ウリュー・ウルイ）： ��Uriの転語。瓜生（うりゅー）、瓜生野。�⊆消蓮�潤井（うるい）、宇留井、瓜生（ウリュー）など。【出典】
■ ウル： 奄美で、海中にある枝状珊瑚を意味する。琉球方言で「砂（ウル）」。宮古島では、砂川を「ウルカ」という。【出典】
・ うる（売、閏、宇留、生、漆、潤）： �．Ε襯奸塀瓠砲慮豐瓦如◆崋消蓮廚琉嫐�。�▲Ε譟碧�）の転。��「物を売る」の意味のケースもあるか。【出典】
■ 閏(うるう)： 「潤」の略字で、湿潤な土地に由来する。【出典】
■ Urusi（ウルシ）： �ー拭�「漆屋、漆峠、漆生（ウルシオ）、漆林」。�⊆森�色。「漆田、漆ヶ谷戸、漆川、漆垣内」。【出典】
・ うるし（漆）： �ー燭鮑僚犬靴申蝓��⊆燭量擇寮犬┐申蝓���砂地（南島首里の方言）。�ぅΕ襦塀瓠法Ε掘弊榿�語）で、「湿地」をいうか。�ゥΕ譟Ε掘弊榿�語）の転か。【出典】
・ 漆原（うるしはら）： 岩手県紫波町漆原。福井県福井市漆原。大分県天瀬町漆原。漆の木の生えている原、漆の木の栽培地。【出典】
■ ウルマ： ��琉球のことを「ウルマの島」という。ウルはウル石の略。ウル石はウロ（空、虚）のある石で、無数の細かい孔がある珊瑚石のこと。波照間島（パティルマ）は「パティウルマ（果てのウル石の島）」の意味。マは島のこと。加計呂麻（奄美大島）、慶良間、多良間、池間、鳩間など。�∨槊�に反流する潮流を意味する。つまり、ワイシオ（脇潮）のことを熊本県天草郡大矢野島（上天草市）や松島町や長崎県島原半島一帯でいう。【出典】
■ 「ウレ」の資料集
■ うれし（嬉）： �．Ε譟Ε掘弊榿�語）という地名か。�⊆燭療勝�【出典】
■ ウロ： �”抻蓋�礪波地方、福井県坂井郡（坂井市、あわら市）、山口県豊浦郡（下関市）、高知県、熊本県玉名郡南関で、川岸などの流水のためにえぐられた洞穴を意味し、魚のすみかになっている。��高知県吾川郡池川町（仁淀川町）椿山で、谷川の水の高いところから低いところに落ちて泡だっているところ。【出典】
・ うろ（空、洞）： �〃蝓Ｆ供�ウツロに同じ。�⇔�水のために川岸の土砂がさらわれ、うつろになった所。肥後国でいう。��川岸などのえぐれた穴（福井県坂井郡ほかの方言）。【出典】
■ うわ（上、宇和）： �．Ε悄幣紂砲汎碓佞�。�▲Α弊榮�語）・ワ（輪）という地名か。【出典】
■ うん（雲、海）： � 岷澄廚覆匹了�音の地名。�▲Ε澆隣�音化。【出典】
■ うんか（雲霞）： �〇鈎罎涼鄙�り場。�▲Ε福弊Α法Ε�（処）の意味か。【出典】
■ うんかね（雲鐘）： �〇鈎罎涼鄙�り場。�▲Ε福Ε院塀�詞）・ネ（嶺）か。【出典】
■ うんぜん（雲仙、温泉）： 「温泉」の意味。【出典】
■ 吽野(うんの)： 吽はもともと温(おん)で、温泉の出る野を意味した。【出典】
■ うんべん（雲辺）： � 岷世剖瓩な佞蝓廚琉嫐�で、山につけられた名称か。山号・寺号などから地名化したか。�▲Ε福弊ΑＨ�根）・ヘ（辺）の意味か。【出典】
■ うんりゅう（雲龍）： 「雲を呼ぶ龍」の意味の漢語地名。一種の瑞祥地名か。【出典】
■ 「エ」の語源
■ えい（永、営、栄、飯、江井、頴娃）： �．─聞勝砲琉嫐�か。イは添語か。�▲─聞勝法Ε陝憤罅砲販犁糎譴鮟鼎佑新舛�。��イイに同じか。�こ道�音の地名。【出典】
■ えいだい（永代）： � 岷並綮鯏帖廚領�か。�◆岷並綯蓮廚琉嫐�か。��「永遠に」という意味で、瑞祥地名として命名されたものか。【出典】
■ えいだいしでん（永代賜田）： 古代において、功労ある人に下げわたされた田地。【出典】
■ えいたいち（永代地）： 埋め立てなどして造成した土地。江戸の永代島など。【出典】
■ エイノオ： 長崎県北松浦郡生月島（平戸市）で、竜巻を意味する。?（エイ）の尾に似ていて、八重山諸島や石垣島でもイノウという。竜巻のことを、九州ではイエノウという。豊後国では「エーノー」は単に旋風のことという。【出典】
■ えいらく（永楽）： 「永い楽しみ」の意味でつけられた瑞祥地名。【出典】
■ ええ（江）： 用水路。溝（富山県礪波地方の方言）。エ（江）の長音化。【出典】
■ えが（恵我）： �．┘押焚餡次砲療召如◆屐癖�僧が）説法をする場所」という意味か。�▲─閉Α法Ε�（処）で、「彫り込まれたような土地」、すなわち「崩壊地形、浸食地形」を示すか。��エ（江）・ガ（処）で、「川などのある所」の意味か。【出典】
■ えがしら（江頭）： エ（江）・ガシラ（頭）で、「川などの源」の意味。ヰノガシラ（井之頭）に同じ。【出典】
■ 江川（えがわ）： 大きな川に入る小川を枝川(えがわ)と言ったことに由来する。【出典】
・ Egawa（エガワ）： 溝、小川（江川）。【出典】
・ 江川（えがわ）： 播磨国佐用郡江川郷。岩手県一関市江川。岡山県勝山町江川。兵庫県佐用町江川（原文では作用町）。枝川が本流に対する支流であったり、穢川がきたない川、衣川が衣を洗う川。しかし、古代には江川で代用した。【出典】
■ Egawa（エガワ）： 溝、小川。「江川」。【出典】
■ 「エキ」の資料集
■ えぎ（江木、江吉）： �．┘�の濁音化。��縁。えんがわ（飛騨国、京都府何鹿郡の方言）。�Ｅ弔凌紊亮蝓箆族了蓋�西牟婁郡の方言）。エ（江）・キ（接尾語か）の意味か。【出典】
■ えきか（駅家）： 古代の駅制で、人馬の継ぎ立てをし、駅使に宿舎、食料を提供した所。【出典】
■ えきかん（駅館）： エキカ（駅家）に同じ。【出典】
■ えききでん（駅起田）： エキデン（駅田）に同じ。【出典】
■ エキコ： 駅戸。古代の官道を維持・管理し、駅馬を飼っていた集落。【出典】
■ えきでん（駅田、易田）： �仝殿紂�地味がやせているため一年おきにしか耕作できない田。易田。�⇔�令制で、宿駅の諸経費をまかなうために設けられた不輸祖田。駅田。【出典】
■ えきや（駅家）： エキカ（駅家）に同じ。【出典】
■ 「エグ」の語源
■ えぐり（江栗）： �‘飴譴離┘哀襦頁蹇砲力⇒儼舛如◆嵎�壊地形、浸食地形」をいうか。�▲─聞勝法Ε�リ（剥）で、川沿いの「崩壊地形、浸食地形」を示すか。【出典】
■ えぐろ（江黒）： �．┘亜頁蹇法Ε蹇弊榿�語）という地名か。�▲─聞勝法Ε�ロ（畦）で、「川の自然堤防」を示す地名か。【出典】
■ 会下（えげ）： 埼玉県鴻巣市に「上会下（かみえげ）」と「下会下（しもえげ）」がある。「会下」とは「和尚」の別名で、「上にある寺」「下にある寺」を意味する。
・ えげ（会下、恵下、絵下）： �（�語で、禅宗や浄土宗などで師によって教えを受ける所。�▲┘�に同じか。��エグ（剥）と同じく、「崩壊地形、浸食地形」のことか。【出典】
■ 「エゴ」の資料集
■ えこう（回向）： 仏語で、「自分の善根を諸方にめぐらせること」、「浄土の教えに心を向けること」、「衆生を極楽浄土に迎えること」、「死者の冥福を祈って供養すること」などの意味。山号・寺号などから地名化。また「回向場」の略。【出典】
■ えごた（江古田、江子田）： �ゝ屬飽呂泙譴申蝓閉耕邯�諏訪の方言）。�∋海梁μ未里�ぼみ（神奈川県津久井郡の方言）。��川岸などのえぐれた所（神奈川県津久井郡、愛媛県南宇和郡の方言）。�ご箏蝓４笋抜笋箸隆屐聞眞慮�幡多郡の方言）。�ス臓弊仞邯�鳳至郡、高知県土佐郡の方言）。【出典】
■ Esasi（エサシ）： 岬（エは頭、サは前、ウシは所）。（江差、枝幸）。【出典】
・ 江刺（えさし）： 陸奥国江刺郡。岩手県江刺市。岩手県九戸町江刺家（えさしか）。石川県小松市江指（えさし）町。北海道檜山支庁江差町。エ・サシは�．▲ぅ霧譴任郎�布、または突き出た岬。��古代日本語ではアダチ（足立）やイダチ（伊達）などと同じく砦、または館。【出典】
・ えさし（餌差、餌指、江指、江刺）： �‖襪留造両�鳥を獲る者の居住地。�▲─Ε汽靴箸いγ鰐召�。��エザシの清音化か。�ぅ┘汽轡澄聞昇硬帖砲領�か。【出典】
■ えざし： �＼遒�ら田へ水を引いてくるための溝（富山県礪波の方言）。�▲┘汽靴梁�音化か。【出典】
■ えさしだ（江差田）： 用水の取り入れ口や耕地間の小川など、無主の可農地をいう。【出典】
■ Esan（エサン）： アイヌ語で�〔─���浜への降り口。「恵山岬」。【出典】
■ えし（絵師、江師）： �［�令制の中務省画工司に属した画工にちなむ地名か。�∧唇損�代中期以後、院や幕府の画所に属した画工にちなむか。�８｜呂虜檗⊃淕未魏茲�とった者たちに由来するか。�ぅ─聞勝法Ε掘弊榿�語）という地名か。【出典】
■ Esikari（エシカリ）： アイヌ語で水が溜まって流れない沼。エ（そこに）シカリ（グルグル廻っている）。「石狩」。【出典】
■ 江尻（えじり）： 小さな川(江川)の下流に住んでいたことに由来する。【出典】
・ えじり（江尻）： �．─聞勝法Ε轡蝓平�）で、「河口」の意味。��海岸の埋葬地（対馬峰村青海の方言）。【出典】
■ えずみ（江角、江住、江積）： �．─聞勝法Ε好漾紛�）か。�▲─聞勝法Ε后塀�）・ミ（廻。接尾語）か。��エ（江）・ツ（助詞）・ミか。�ぅ─Ε肇發療召�。【出典】
■ エセ： 会津檜枝岐村で難所のこと。エセ沢は難所の沢。【出典】
■ エゼ： 鹿児島県の甑島で、段々畑の端の方をカメエゼ、シモエゼという。その下エゼをまた前あぜという集落をあるから、エゼはアゼと同語か。【出典】
■ えそ（江曾）： �．─聞勝法Ε宗弊榿�語か）という地名か。�▲─閉ΑＹ院法Ε宗弊榿�語か）で、「崩壊地形、浸食地形」を示すか。【出典】
■ えぞ（蝦夷、江曾）： �（唇損�代以降、エミシ（蝦夷）をいう用語。「エミシの住む土地」の意味か。�∨務て察�樺太、千島などの古称。��エソの濁音化か。【出典】
■ 蝦夷森（えぞもり）： 岩手県二戸市蝦夷森。岩手県矢巾町�／后覆┐召發蝓法５楙觚�白石市蝦夷倉。�，了�は、いま多く� �狄の字になっている。地名にはかつて古代の原住民だったエゾの住んでいた森ということ。【出典】
■ 江田（えだ）： 小さな川(江川)の近くにある田んぼという意味。【出典】
■ 愛智（えち）： 近江国愛智郡。滋賀県愛智郡。滋賀県愛知川町。エチとは江地で、愛知川は琵琶湖に注ぐ川、つまり江は琵琶湖のこと。琵琶湖湖畔の地の意味。文字は飾り字。【出典】
・ えち（越、江地、愛知）： �．ぅ繊併圈砲療召如◆峪埔譴里△辰申蝓廚琉嫐�。�▲─聞勝法Ε繊弊榿�語）で、「川などのある所。湿地」の意味か。��コシの「越」の字を音読したもの。【出典】
■ えづ（画図、江津）： �．─聞勝法Ε帖閉邸砲如◆崙�り江になった港」、または「川の港」の意味か。�▲─聞勝法Ε帖弊榿�語）で、「川のある所。水気のある所。湿地」の意味か。【出典】
■ 江連(えづれ)： 侵食されやすい入江を意味する。【出典】
■ エト、エトモ： アイヌ語で出鼻のこと。江戸もこれに由来するか。出雲はエトモの転訛か？「エツ、エト、エトモ」は、アイヌ語で物の尖端を意味し、人の鼻を指し、「〜エツ」という岬が多く見られる。佐渡や壱岐に見られるエズミもエトモに由来し、岬角を意味する。【出典】
■ 「エド」の語源
■ エトウ（江頭、江藤、江東）： �．─聞勝法Ε�シラ（頭）の下の語を音読みした。�▲─聞勝法Ε函塀茵砲猟慌参宗�【出典】
■ えどう（江道、絵堂）： �．─聞勝法Ε鼻塀茵砲猟慌参宗��⊃声劼粒�馬堂、または仏閣の絵堂などにちなむ地名か。【出典】
■ えどこ： 岩手県で、野原の湧水のある所をいう。ヰ（井）・ドコロ（処）の転か。エ（江）・ドコロ（処）で、「湿地」をいうか。【出典】
■ えとりちょう（餌鳥町）： 餌鳥を捕らえることを業とする人々が住んだ町。【出典】
■ Ena（エナ）： ※類語：Ina。（恵那、江奈、衣奈、江名）。【出典】
・ えな（恵那、江名、江奈、衣奈）： �＼邊澆里△觀蝓併蓋�県玖珂郡の方言）。�▲─閉ΑＹ院法Ε福陛效呂里海函砲如◆屬┐阿蕕譴申蝓廚弔泙蝓嵎�壊地形、浸食地形」のことか。��イナの転で、「砂」の意味か。�ぅ┘離�（榎）の意味か。�ゥ─Ε福陛效呂里海函砲箸いΨ舛涼鰐召�。【出典】
■ えなばら： 小川の岸などの水にえぐられて深く入り込んだ所（青森県津軽の方言）。【出典】
■ エナミ（江浪、江波、江並、江南、榎列）： �．ぅ福丙宗法Ε漾焚�。接尾語）で、「砂丘、砂浜、砂州のあるあたり」という地名。�▲─聞勝法Ε淵澆箸いγ鰐召�。��エ（接頭語）・ナミという地名か。【出典】
■ えのき（榎、榎木）： �．縫豌覆留櫃凌∪犬砲茲訝鰐召�。�▲─聞勝法Ε離�という地名もあるか。【出典】
■ えのしま（江島、江ノ島、江の島）： �．─聞勝法Ε痢塀�詞）・シマ（島）で、「川にある島」、「川中島」の意味。�▲─閉ΑＹ院法Ε痢塀�詞）・シマで、「岸が波浪に削り取られた島」の意味か。【出典】
■ 榎本（えのもと）： 山城国乙訓郡榎本郷。栃木県茂木町榎本。神奈川県開成町榎本。岡山県中央町榎本。昔より榎のもとには神が降臨するという説話があった。【出典】
■ えのやま（家山）： 墓地のこと（隠岐島中村の方言）。自家の裏山に墓地を設けたための呼び名か。【出典】
■ Eba（エバ）： 入江。江場、江波など。【出典】
・ えば（江場、江波）： �ヽい覆匹瞭�り込んだ所（石川県羽咋郡の方言）。入り江。川端。エ（江）・バ（場）という地名で、「水のある所。入り江になった所」の意味。�▲─閉ΑＹ院法Ε弌幣譟砲如◆屬┐阿蕕譴燭茲Δ蔽老舛僚蝓廚箸盥佑┐蕕譴襪�。【出典】
■ Ebata（エバタ）： 海岸。「江端」。【出典】
・ えばた（江端、江幡）： 海岸（石川県鹿島郡の方言）。�▲─聞勝法Ε魯拭蔽次砲如◆崟鄰次廚琉嫐�もあるか。【出典】
■ 「エビ」の語源
■ Ebisu（エビス）： 蝦夷の居住地。「恵比寿、恵比須」。【出典】
・ 夷・蛭子・恵比須・恵比寿（えびす）： 新潟県両津市夷。京都府宮津市蛭子。熊本県八代市恵比須。東京都渋谷区恵比寿。�仝殿紊離┘召竜鐫蓮���海から渡来した事代主命・蛭子命の信仰に因む。��七福神の一つで招福の神。【出典】
・ えびす（夷、戎、胡、蛭子、恵比須、恵比寿、恵比酒）： �仝殿紊離┘潺掘焚椣弌砲竜鐔擦砲茲訝鰐召�。��鄙、外国、および鄙人、外国人などにちなむ地名か。�ぅ┘咫Ε后塀�。または接尾語）という地名か。【出典】
■ えびら（箙、江平）： �．─聞勝�または接頭語）・ヒラ（坂）という地名。�▲┘咫Ε蕁弊榿�語）という地名。�Ｌ陲陵憧錣任△襯┘咼蕁補后砲砲舛覆狠鰐召發△襪�。【出典】
■ えべ（江部）： エ（江）・ベ（辺）という地名。【出典】
■ エボシ： 新潟県と長野県境の烏帽子岳。広島県比婆郡（庄原市）と島根県境の烏帽子山、高知県安芸郡の烏帽子ヶ森や、甲斐駒山脈にも同様の山名があり、飯豊山の一峰にも見られる。また、海中のそびえる岩にも烏帽子岩が見られる。いずれも烏帽子の形に因む。【出典】
・ えぼし（烏帽子）： �￣�帽子に似た形。見立てによる地名の一つ。��烏帽子の製造・販売にちなむか。町名など。【出典】
■ えぼり： 小川から引かれた小水路。みぞ。溝（岩手県、茨城県多賀郡高岡の方言）。エ（江）・ホリ（堀）と類語を重ねたもの。【出典】
■ Emi（エミ）： やや広いまとまった平地に見られる地名（以見、江見川）。【出典】
・ えみ（江見）： �．┘澆如◆屬劼啌笋譴臣老繊廚鬚いΔ�。�△笋箙�いまとまった平地に見られる地名。動詞のエム（笑。割）の連用形で、「開かれた地形」、「開析平地」をいうか。��エ（江）・ミ（廻。接尾語）で、「川のほとり」、「川の曲流点」をいうか。【出典】
■ えみぞ： 下水。溝（佐渡、飛騨、富山、出雲、石見の方言）。エ（江）とミゾ（溝）という類義語を重ねた用語。【出典】
■ 「エラ」の資料集
■ 「エリ」の資料集
■ 「エン」の資料集
■ 円座（えんざ）： 三重県伊勢市円座町。香川県高松市円座町。菅・藁・蒲などで渦巻形にまるく編んだ敷物の名称。それを作る職人の町より。【出典】
・ えんざちょう（円座町）： 円座を製造、販売する人々が住んだ町。【出典】
■ えんち（園地）： �仝�園、遊園地などの地域。�⇔�令制で、口分田のほかに各戸に支給された畑地。不輸祖地であった。【出典】
■ えんつう（円通）： 仏語で、「円満無碍の悟り」のこと。山号・寺号などから地名化。【出典】
■ エンドウ（遠藤、江道、円藤）： �＼�氏に由来する地名か。�▲─聞勝法Ε痢�助詞）・ト（処）の転か。【出典】
■ えんま（閻魔、焔魔）： 仏語で、「地獄の王」のこと。それを祀った閻魔堂などに由来する地名。【出典】
■ 円満字・円満寺（えんまんじ）： 山梨県甲府市円満寺。和歌山県那智勝浦円満寺。山形県新庄市円満寺町。福井県宮崎村円満。新潟県新発田市円満。同名の寺名に因む。円満字の苗字は、寺名と区別するために表記をかえた。【出典】
■ Enrumu（エンルム）： エンルム。アイヌ語で岬。「ルム」は「頭」の意味。「絵鞆（エトモ）岬：エンルムエトー（エトーは岬）・襟裳（エリモ）岬（エンルムより）」。【出典】
■ 「オ」の資料集
■ おい（老、生、追、及、笈、狼、奥、負、多、小井、大井、多井、尾井、王居）： �．�・イで、接頭語を二つ重ねた形。�▲�ホ（大。多）の転。��オキ（沖など）の転か。�ぅ�シ（押）の転か。�ゥ�ヒ（老）で、「老熟した」の意味。一種の瑞祥地名としても使われれるか。�Ε�ホヒ（覆）の略か。�Д�ホ（大）・ヰ（井）という地名か。�┘�ヒ（生）で「生える」の意味か。【出典】
■ オイズル： 笈摺。修験道と関係深い山にこの名が残る。越後国の妙高山の一部に「オイズリ」があり、笈を摺るような懸崖の場所。行者がここを通過する際には、笈を摺るほどの険所という意味だろう。奥日光の金精山はオイズルヶ岳とも呼ばれた。【出典】
・ おいずる（笈）： �．�ヒ・ズルという地名か。�▲髻弊榮�語）・イ（接頭語）・ズルか。【出典】
■ おいそ： �［イ譴申蝓１麒�（富山県、石川県金沢の方言）。�▲�（ヲ）・イソという地名か。【出典】
■ 追立（おいたて、おいたち、おいだて）： 徳島県木沢村追立（おいたて）。青森県深浦町追立沢。覆い立っている地形、岸壁などが吃立（きつりつ）しているところ。「立」は地形、建造物などすべて立っているものをいう。山、崖、砦、館、城など。【出典】
■ おいつくい： 両岸の斜面が余りに急傾斜のため、地表の岩石や土壌が止まらず、ことごとく川筋に落下して河流を埋め尽くして、川はその下を伏流して渓流のなきがごとく見える地点。オシ（押）・ツク（尽）・ヰ（井。川か）か。【出典】
■ おいで（小出、生出、大井出）： �‖膠瓠聞眞慮�幡多郡の方言）。オホ（大）・ヰデ（井手。堰）の意味。�▲�（接頭語）・イデという地名。��オヒ（生）・デか。【出典】
■ おいまつ（老松）： 美称地名の一つ。「樹齢を経た松」を長寿にこと寄せる意識からか。秦の始皇帝が老松に太夫の位を贈ったという故事もある。【出典】
■ おいまわし（追回、追廻）： 近世の城下町で、「馬の調練場、馬場」をいう語。【出典】
■ おう（王、応、合、会、逢、網、奥、仰、相、小、淡、往、皇、鶯、邑、黄、青、麻生、邑生）： �．�ホ（大）の意味。�▲▲佞療勝���ヲ（峰。丘。尾）の長音化。�ぅ髻碧磧法Ε奸弊検砲如◆嵋磴寮犬┐討い觸蝓廚箸いγ鰐召�。�ゥ�ク（奥）の転、または字音のアウ（奥）か。�Ε錺Α焚Α法▲錺Α焚�）などの字音地名か。【出典】
■ おうう（奥羽）： 東北地方の別称。旧国名の陸奥国。出羽国の合成による。【出典】
■ おうか（相賀、相可、粟加、相鹿）： �．▲奸淵▲屐法Ε�（処）という地名か。�▲▲蓮Ε�（処）という地名か。【出典】
■ おうかん（往還、往完）： �ゞ畧ぁ�伝馬の制のある本街道のこと。��街道。大通り（青森県南津軽郡ほかの方言）。【出典】
■ おうぎ（扇、青木、仰木）： �＼襍舛涼老舛鬚いΔ�。��越前国の九頭竜の川上などで、谷が急に広くなっている所。��アフ（アブ）・キ（接尾語か）という地名。【出典】
■ おうぎやまち（扇屋町）： 近世、扇を製造、販売する人々が集住した同業者町。【出典】
■ おうご（応其、大郷、淡河）： �．�ホ（大）・ゴ（ゴウ）という地名か。�▲▲蓮Ε瓦箸いγ鰐召�。【出典】
■ おうごん（黄金）： �ゞ盥曚了砂弌�金製品の製造・販売に関連する地名か。�⊃霈傭鰐召�。�２�金伝説によるか。�ぅ灰�ネの用字による読み替えか。【出典】
■ おうさか（逢坂、逢阪、相坂）： �．▲辧聞隋法Ε痢塀�詞）・サカ（坂）の意味か。国境、村境などに多い地名。「行逢載面」の伝説が付会していることも多く見られる。一説には「二つの坂が出会う所」。�▲▲奸淵▲屐法Ε汽�（坂）という地形地名か。��城の土居の腹を切り開いて、そこから左右へ、横に階段を付けた坂。坂上から下った所で左右が出合う所に因むという。【出典】
■ おうじ（王寺、邑地、庵治、皇子）： �．錺Α焚Α法Ε検併辧砲如�熊野の王子権現を祀った地。�▲�ホ（大）・ヂ（路）の転か。��山などで日のよく当たらない所。陰湿の地（和歌山県日高郡の方言）。オンヂ（穏地）の転か。�ぅ曠爛繊壁兵�）の転か。�ゥ魯船錺Ε検僻�王子）の意味か。【出典】
■ オウシュク（鶯宿）： �．�オ（大）・シュク（宿）への当て字か。�▲▲屐Ε好�などへの当て字か。【出典】
■ おうじょうじ（往生地、王城寺）： 仏語で、「極楽浄土へ往って蓮華の中に生まれ変わること」。山号・寺号などから地名化。【出典】
■ Outi（オーウチ）： �／爾�入り込んだ山奥の谷。�△笋簑腓�い谷、または盆地。「大内、大内田」。【出典】
■ おうち（応地、大内、阿内、相知、越知）： �．�ン（隠）・チ（接尾語）の転か。�▲▲奸淵▲屐法Ε繊弊榿�語）の転か。��オチ（落）の長音化か。�ぅ�ホ（大）・ウチ（内）の略か。【出典】
■ おうみ（小見、小海、青海、近江）： �．▲蓮蔽検法ΕΕ漾奮ぁ８弌砲療勝���近江国の伝播地名か。��オ（接頭語）・ウミという地名か。�ぅ▲奸淵▲屐法Ε澆箸いΨ舛涼鰐召�。【出典】
■ おうめ（青梅）： �．髻ΕΕ瓩箸いγ鰐召�。�▲▲奸淵▲屐法Ε瓩箸いΩ豬舛�。��オホ・メの転か。�ぅ▲髻Ε瓠△泙燭魯▲髻ΕΕ瓩箸いγ鰐召�。【出典】
■ おうりょう（王領、王竜、横領）： �〇咳�の地（三重県飯南郡、奈良県吉野郡の方言）。��村・字・谷の範囲。�２Ｂ舅�の読み、用字による転。�っ羸ぁ�他領から無理に奪った「押領地」のケースもあるか。�ゥ鬟蝓Ε茵△泙燭魯鬟蝓Ε鬚療召發△襪�。【出典】
■ おえ（麻植、小江、生江）： �．髻弊榮�語）・エ（江）で、入り江、川など「水のある所」という意味か。�▲髻癖�。尾根）・スエ（末）の略で、「尾根筋（山なみ）」の尽きる所」ほどの意味か。【出典】
■ 「オオ」の資料集
■ 大穴（おおあな、おおな）： 信濃国埴科郡大穴（おおな）郷。長野県池田町大穴山（おおあなやま）。岩手県岩泉町大穴。千葉県船橋市大穴町。大きな窪地、窪地のあるところ。大窪（大久保）と同じ。【出典】
■ 大生（おおい・おほい）： 常陸国行方郡大生。茨城県行方郡潮来町大生（おう）。青森県十和田市大生（おおう）。大いに植物が生い茂るという意味。お米のよくとれる処。【出典】
・ おおい（大井、太井、大居、大炊、大肥）： �．�ホ（大）・ヰ（井。川、水路）という地名。�▲�ホ（大）・ヒという地名。【出典】
■ おおいた（大分）： オホ（大）・キダの転。【出典】
■ オオウチ： �／爾�入り込んだ山奥の谷。�△笋簑腓�い谷または盆地のこと（大内、大内田）。風雨のときに漂着した木片もザラクと呼んでいる。若狭、丹波などのシグレもやはり音からきた名である。【出典】
・ おおうち（大内）： �々諜錣諒名痢Ｎサ棔９垉椶覆匹砲舛覆狠鰐召發△襪�。��入り口が狭く、内の広い土地。「盆地」状の地をいう用語か。��深く入り込んだ山奥の谷。�ぅ�チの転か。【出典】
■ おおが（大神、大賀、大桑、大河、大学、大鋸、大ヶ）： �．�ホ（大）・ガミの略か。�▲�ホ（大）・ヲカ（岡）の略か。��オホ（大）・カハ（河）の略か。�ぅ�ホ（大）・クハの略か。�ゥ�ガの転か。�Ε�ホ（大）・ケ（助詞）〜という語形か。【出典】
■ おおかみ（狼、大上、大神）： �．�ホ（接頭語）・カミ（上）で、「上の方、高所」を指す地名か。�▲�ホ（接頭語）・カミ（神）で、「神社のいます地」ほどの意味か。��イヌ科の獣の狼にちなむ地名ももあるか。【出典】
■ おおぎ（大木、大岐、大城、萩）： �．�ホ（大）・キ（木）で、「大木のある所」という地名か。�▲▲侫�、アウギの転か。��ヲギの転か。【出典】
■ おおきど（大木戸）： �‐襪良縮隋���近世、国境や都市の入り口に設置された関門。【出典】
■ オオク（大久）： �．�ク（奥）の転か。�▲�ホ（大）・クという地名か。【出典】
■ オオクサ、オオカヤ（大草）： 出雲国意宇郡大草（おほくさ）郷。因幡国法美郡大草（おおかや）郷。島根県益田市大草（おおくさ）。岡山県高梁市大草（おおくさ）。広島県大和町大草（おおくさ）。岡山県哲西町大茅（おおかや）。草原地のことだが、湿地、さらに海に対する陸地の意味もある。カヤと訓だのは茅が生えていたから。【出典】
■ 大国（おおくに・だいこく）： 倭名抄に播磨国印南郡大国郷（現加古川市）が見える。島根県大田市大国（おおぐに）。兵庫県猪名川町大国宮。石川県鶴来町大国町（おおくにまち）。�‖膵饉臾燭虜欧鱆�ったところ。�△�おきなよい国、その土地を讃えた語。【出典】
■ オオクマ（大熊、大隈）： 福岡県糸田町大熊。富山県滑川市大熊。大分県玖珠町大隈ほか。地形や水流などが大きく曲がっているところ。または、道や山峡などがゆきづまっている隈（すみ）の所。大きな角地。【出典】
■ 大桑（おおくわ）： 加賀国加賀郡大桑郷。美濃国山県郡大桑郷。尾張国丹羽郡大桑郷。石川県金沢市大桑町。愛知県江南市山尻（旧字大桑）。大桑とは扶桑のことで、東海の日の出るところにある神木。転じて日本の別称。桑を植えて、その地を大桑と称して尊んだ。それ故、各地に地名ができた。【出典】
■ オオケ（大毛、大筒）： 尾張国羽栗郡大毛郷。下野国那須郡大筒（おおけ）郷。愛知県一宮市大毛。徳島県鳴門市大毛。ケ（毛）は、主に禾本科植物（稲）をいう。大は美称。稲のよく実る所。【出典】
■ おおさか（大坂、大阪）： �‖腓�な坂。�▲髻幣�）・サカ（坂）の転。��アフ（アブ）・サカ（坂）の転。�ざ畧ぁ⊂ε圓梁膾笋量召鮗斃僂靴芯�名など。【出典】
■ オオシ： 沖縄で、もとは大石、つまり岩の意味だが、大きな石を意味する語にはオオイシがあり、岩を意味するものにはオワまたはシーがあるから、オオシはこれらとは少し意味が違わなければならない。【出典】
・ おおし（大、凡）： オホシ（大。凡）で、一種の美称。【出典】
■ 大路（おおじ）： 「おお（大）」＋「ぢ（みち）」に由来し、広い路を意味する。【誰も知らない語源の話 増井金典 ベスト新書】
・ おおじ（大路、大内、大地、大椎）： �仝殿紊両鯔契�にもとづく都城で、東西・南北に走る幹線道路。オホ（大）・ヂ（路）。�▲錺Α焚Α法Ε検併辧砲療召�。��オン（隠）・ヂ（接尾語）の転か。【出典】
■ おおしま（大島）： �‖腓�な島。諸島、群島の中心となる島。�▲�ホ（接頭語。美称）・シマで、その大小、比較するものの有無に関係なく「島」という地名。なお、シマは「島嶼」の意味とは限らない。【出典】
■ 大蛇（おおじゃ・だいじゃ）： 千葉県佐倉市大蛇町（だいじゃまち）。岡山県川上村大蛇（おろち）。奈良県上北山村大蛇�堯覆世い犬磴阿蕁法Ｊ‥膰�川田村大蛇ノ神。大蛇のいるところ。大蛇の信仰地または伝説地。【出典】
■ オオスミ（大住）： 相模国大住郡。山城国綴喜郡大住郷。京都府綴喜郡田辺町大住。「大」は、美称。「スミ」は隅、または端などを住みよいに転訛した用法。【出典】
■ おおせ（大瀬、大背、会瀬）： �＼遒料畧ァ僻�騨国の方言）。��大きい瀬。��オホ（大）・セという地名。�ぅ▲奸淵▲屐法Ε擦箸いγ鰐召發△襪�。【出典】
■ 大曽（おおそね）： 土佐国長岡郡大曽郷。高知県南国市大�沺覆�おそね）。茨城県真壁郡大和村大曽根。群馬県板倉町曽根。ソネとは石などの多いゴツゴツした地形のこと。大曽は大曽根の下略。【出典】
■ おおた（大田、太田、太駄）： �‖腓�な田。一説に、田制で太閤検地以前の一反も三分の二以上のものをいった。�∈埜紊謀朕△┐鬚垢訶帖丙甘蝋颪粒ど椶諒�言）。��オホ（大）・タ（処）で、「重要な所」の意味か。�ぅ▲奸淵▲屐法Ε拭塀茵砲療召發△襪�。【出典】
■ オオダン： �…纂荼�八頭郡若桜の方言で、山間の平地。台地。徳島県西祖谷の方言で、広い畑のこと。オホ（大）・タナ（棚）という用語か。オホ（大）・タ（処）の撥音化か。【出典】
■ おおち（大内、大地）： �．�ホ（大）・ウチ（内）の略か。�▲�ホ（大）・ヂか。��オン（隠）・ヂの転のものもあるか。【出典】
■ 大槻（おおつき）： 下総国香取郡大槻郷。千葉県君津市大月。福島県いわき市大槻。岩手県花泉町大槻。�‖腓�な槻の木があった。��一説には槻は築で、築地つまり土地をならすことという。【出典】
■ おおつち（大土、大槌、青土）： �’甘據聞�島県江田島の方言）。�▲�ホ（大）・ツチという地名。【出典】
■ おおて（大手、追手）： �‐襪寮橘漫Ｉ縮隋Ｂ膽衞隋�それに通ずる道路。追手ともいう。��家の周囲（徳島県、愛媛県の方言）。【出典】
■ おおで： �￣鵑�への出村。�▲�ホ（接頭語）・デ（出）で、「出村」の意味か。【出典】
■ おおと（大戸、大音、大藤）： �．�ホ（大）・トという地名。�▲�ホ（大）・トウに同じ。【出典】
■ おおど（大戸、大門、大頭、大度、大渡）： �‖腓�な門。��大きな海峡。��オホ（大）・ドウの転。【出典】
■ おおとう（大任、大塔、大峠、大藤、大頭）： �．�ホ（大）・トウという地名。�▲�ホ（大）・タヲの転か。��オホ（大）・トの長音化か。【出典】
■ 大処（おおところ）： 近江国高島郡大処（おおところ）。滋賀県高島郡マキノ町大処（おおと）。新潟県糸魚川市大所（おおどころ）。栃木県田沼町大戸（おおと）。オオ・トで、オオは美称。トは処、所、戸で、場所、よい土地。豊かな土地の意味。【出典】
■ 大年・大歳（おおとし）： 福島県いわき市大年。島根県頓原町大年。山口県大島町大歳。香川県琴平町大歳。大は讃えことば。トシは穀物の神。年に一回とれる米をはじめとする禾本科植物に由来するが、転じてトシガミのことをいう。【出典】
■ おおとも（大友、大伴）： �仝殿紊旅訛欧梁舁А並臠次忙瓩亡慙△垢訝鰐召�。�▲�ホ（大）・トモという地名か。【出典】
■ おおとり（鳳、鷲、大鳥、大鷲）： �．�ホ（大）・トリという地名。��大鳥神社の勧請による伝播地名。【出典】
■ 大成（おおなり）： 尾張国海部郡大成庄。愛知県海部郡立田村大成。岡山県岡山市大成。大分県安心院町大成。佳名地名。土地が豊かで稔り多い土地のこと。【出典】
■ おおなわば（大縄場）： 近世の新田開発後の一定期間、検地による正規の年貢高ではなく見込みによる定率の年貢を許された耕地で、見取場ともいう。【出典】
■ 大貫（おおぬき）： 常陸国筑波郡大貫郷。茨城県つくば市大貫。千葉県富津市大貫。自然的な山崩れや地崩れ、または人工的に山腹や荒れ地などを貫いて道などができたところ。【出典】
■ オオノ： 大野の原義は、未開のまま荒々しく草深い野となすべき。【出典】
■ 大庭（おおば・おおにわ）： 相模国高座郡大庭。神奈川県藤沢市大庭。山口県豊北町大庭。岡山県落合町大庭。ニワ・バとは、平坦な広場で、一般には人の集会地、祭地など。中には招神のための斎庭（ゆにわ）は聖地として汚すことを禁じた。【出典】
・ おおば（大場、大庭、大羽）： �／声劼料阿旅�場。��広い場所。広場（長野県佐久地方の方言）。��主要漁場。�だ稱�（新潟県岩船郡の方言）。オバ、ウバ系の用語か。�ゥ�バの転か。【出典】
■ おおはし（大橋）： � 崑腓�な橋。長い橋。立派な橋」のこと。また、その所在による地名。�▲�ホ・ハシという地名。【出典】
■ 大服（おおはとり・おおはた）： 相模国大住郡大服（おおはとり）。神奈川県平塚市大畑（おおはた）。岡山県長船町服部（はっとり）。山形県遊佐町服部。服部（はとりべ）の居所。とくに大の字をつけたのは、大きな村を成していた集合知だから。【出典】
■ 大間・大澗（おおま）： 静岡県本川根町大間。福岡県大牟田市大間。北海道恵山町大澗（おおま）。間とは、四方を山水その他で区別られた平坦地をいう。大間はその大なるもの。澗は湿地または沼沢地などになっているところ。当て字も多い。【出典】
■ おおまえ（大前）： 「神の前」の意味。【出典】
■ おおまち（大町）： �‖腓�な田（兵庫県赤穂郡ほかの方言）。�▲�ホ（大）・マチ（町）で、「大きな町場」。��瑞祥地名。東北地方の都市の町名に多い。【出典】
■ おおみ（大海、大味、大見、大身、大深、青海、邑見、相見、近江）： �．�ホ（接頭語）・ミ（水）、またはオホ・ウミで、「湿地」の意味の地名か。�▲�ホ（接頭語）・ウミ（海）で、「海辺」か。��オク（奥）の転、または字音のアウ（奥）・ミ（廻。接尾語）で、「奥まった所」、「谷の奥」などか。�ぅ▲奸淵▲屐法Ε澆箸いγ鰐召�。�ザ畊捷颪砲舛覆狠鰐召�。【出典】
■ おおみち（大道）： �〇綾熟残�＝一里とする距離の単位。��大通り。街道（新潟県岩船郡ほかの方言）。��オホ（大）・ミチという地名。【出典】
■ おおみや（大宮）： �，修涼亙�で第一に崇敬された神社。�∨楜棔５�源になった神社。【出典】
■ おおもん（大門）： �‐覲圓良縮隋��⇒軍圓陵０譴僚估�り口。【出典】
■ 大宅・大家・大屋（おおや）： 愛媛県大洲市大宅。広島県佐伯町大宅（おおやけ）。山口県柳井市大家（おおや）。高知県池川町大屋。宅・家・屋などについては、和語の「や」に漢字を当てたまでで基本的には違いはない。居住、収蔵庫、仕事場その他の構造物である。「大」は、建造物の大きなもの。建造物から地名、姓氏に転じた。【出典】
■ 大簗（おおやな）： 秋田県本荘市大簗。岐阜県串原村大簗。大きな簗（簗とは魚を獲るために川の流れに仕掛けた竹網の装置）の仕掛けがあったので地名が発生した。【出典】
■ おおやま（大山）： �．�ホ・ヤマという山名、地名。��大山神社の勧請による伝播地名。【出典】
■ オオユサン： 大遊山。最初の子は、実家で生むのが普通。神奈川県中郡城島村（平塚市）では、子を産みに帰る直前の戌の日に「お願いします」とたらいに赤飯を入れて実家にもっていく。実家に子供を産みに帰ることを、嫁の里帰りの「遊山」に対して「大遊山」という。【出典】
■ おおりょう（大領）： �．�ホ（大）・リョウ（領）で、「大きな領地」の意味か。��中世荘園などで、境界をこえて他領から「横領した耕地」の意味か。��ヲリ・ヲの転か。�ぅ鬟蝓Ε茲療召發△襪�。【出典】
■ オガイ（小貝）： 小さなはざま。山と山との間の小さな谷。ヲ(小）・カヒ（峡）。【出典】
■ おがえり（魚返、魚帰）： ウヲ（魚）・ガヘリ（返）の略。【出典】
■ オカガタ： 岡方。「岡」は陸の意味。関東地方で「岡方」は、多摩川に面していない地域を言う。【出典】
■ オカゲ： 一続きの田の最上端を茨城県では「オカゲ」という。これに対して最下端を「オデイ」という。新潟県では、村居に近く高田の乾きやすいものを「オカゲ」という。【出典】
■ 小笠原（おがさわら）： 山梨県若草町小笠原。山梨県明野村小笠原。三重県海山町小笠原。東京都小笠原村。�‐�さな傘形の山のうしろに抱えた麓の村名から。�∪僅存算畩�笠原氏流の子孫の領地または関係地名。【出典】
・ おがさわら（小笠原）： �．髻弊榮�語）・カサ（上方）・ハラ（原）という地名。�▲�ガ・サ（接尾語）・ハラとも考えられるか。【出典】
■ オカダ： �／紊亮蠅琉�い乾きやすい田を意味する。福島県の会津では干田という。福島県石城郡草野村（いわき市）、千葉県印旛郡遠山村（成田市）で、乾田で、二毛作のきくよい田地をいう。��茨城県で、連続している田地の最上部の一枚をいう。オカゲと同じ。【出典】
・ おかだ（岡田）： �ヾヅ帖平軍禪�の方言）。�∈脳緝瑤療帖憤饐觚�の方言）。�４ヅ弔覇麑唳遒里�くよい田地（福島県石城郡草野）。�ぅ鬟�・ダ（処）という地名。【出典】
■ オガタ： 兵庫県赤穂郡で、山の尾根のこと。【出典】
・ おがた（尾方、緒方、小形、小方、小潟）： �〇海糧�根（兵庫県赤穂郡の方言）。�▲髻弊榮�語）・カタという地名か。��ヲガ・タ（処）という地名か。【出典】
■ おがち（雄勝、小勝）： �．鬟�（岡。丘）・チ（接頭語）という地名か。�▲髻Ε�チ（搗）という地名か。【出典】
■ おかちまち（徒町、御徒町、御歩町、徒士町、歩行町、御徒士町）： 近世の城下町で、御徒衆（歩兵）が居住した町。【出典】
■ おがつ（雄勝、小勝）： �．鬟�（岡。丘）・ツ（接尾語）という地名か。�▲髻Ε�ツ（搗）という地名か。【出典】
■ オカッパチ： 徳島県美馬郡で、山頂部を意味する。オカに同じ。【出典】
・ おかっぱち： �＿�（京都府竹野郡の方言）。�∋劃塞堯米租膰�の方言）。【出典】
■ オカヌマ： 土壌の質によるものか低地でもないのに、降雨のときだけ水溜まりの出来る土地を、青森県三戸郡五戸町地方で、「オカヌマ」という。【出典】
■ おかの（岡野、岡之、岡ノ）： �‖腓�な野。�▲鬟�（岡。丘）・ノ（野）という地名。��ヲカ（岡。丘）・ノ（助詞）〜の形。【出典】
■ オカバ： 群馬県群馬郡（高崎市）の北部の榛名山の中腹または山麓地方の村々は、米作地帯ではないので、甘藷、里芋、麦、馬鈴薯、アワ、ヒエ、トーキビを作る。それらの村々から一里半くらい下方の村は米作地帯。これらの山寄りの村々を、「オカバ（岡場）」とも上郷ともいう。【出典】
■ オカハタ： 静岡県磐田郡水窪の方言で、焼畑でない畑のこと。【出典】
■ オカマ： オハチ（御鉢）に同じ。噴火口、噴気孔のことを信州焼岳、岩手山、浅間山、日光白根岳などでいう。【出典】
・ おかま（御釜、小蒲）： �＿仍海諒�火口。また、そこに水をたたえた所。�▲髻弊榮�語）・カマか。【出典】
■ オカミ： 「魚見」に同じ。魚群の見張り所。大分県南海部郡米水津村（佐伯市）。津久見市には岡見なる地名がある。【出典】
■ おがみ（尾神、夫神、男神、尾上、小神）： �．�カミ（大神）で、「竜神」のこと。�▲髻瞥此法Ε�ミ（神）で、「男神」を祀った所の地名か。��ヲ（峰。または接頭語）・カミ（上）という地名か。【出典】
■ おがわ（小川）： �‐�さい川。流水の少ない川。�▲髻弊榮�語）・カハ（川）で、「川のある所」の意味。【出典】
■ 置染・置始（おきそめ）： 神名帳に、伊勢国安濃郡置染神社が見える。古代の染色を専業とする伴造または品部の族。【出典】
■ オキダイ： 伊賀国で、田園が広く続いている地。【出典】
■ おきな（翁、沖名）： �．�キ・ナ（土地）という地名。�⊃霈傭鰐勝２А瓠崢梗�」ということから町名などになったか。【出典】
■ おきの（沖野、興野）： �‥帖粉�阜県羽島地方の方言）。�⊃慧鎮鰐召琉譴弔任△襯灰Ε筺紛縮遏砲魴影匹靴燭發里�。【出典】
■ おきやぶ： 秋に切り開いた山地を翌年の春まで放っておいて、焼き畑にするもの。【出典】
■ 「オク」の資料集
■ おくうでん（御供田）： 神の供米をとる田。【出典】
■ おぐき（小茎、小岫）： �〇海瞭況蝓��∋慨屬里�ぼんで入り込んだ所。ヲ（接頭語）・クキ。【出典】
■ 小串（おぐし、こぐし）： 岡山県岡山市小串（こぐし）。山口県豊浦町小串（こぐし）。愛媛県広見町小串（おぐし）。広島県東城町小串（おぐし）。広島県東城町小串（おぐし）。�．�シは越しの転、山脈（やまなみ）などの連なっている地形。�▲螢▲梗鯵ご澆里茲Δ剖�形の半島などの連なっている地形。その小さなもの。【出典】
■ オクトウ： おもろ語。奥海、大海。オクトともいう。オクは海上遙か遠い沖合の意味で、オキに関係ある語。【出典】
■ オグラ： 「コクラ」に同じ。「小椋、御座、小倉、御蔵人」。木地屋が小椋姓であるのは「コクラ（小高い台地）」に住んでいたからか。【出典】
・ おぐら（小倉、小椋、小蔵、御座、巨椋、尾倉、御倉）： �〜匕砲僚蟶澆砲舛覆狠鰐召�。�¬效六佞竜鐔擦砲茲訶素澱鰐召�。��ヲ（接頭語）・クラ（刳）という地形地名。�ぅ�（御）・クラ（座）で、「神の鎮座する所」をいうものもあるか。【出典】
■ Ogura（オグラ）： ※類語：Kokura。「小椋、御座、小倉、御蔵人」「木地屋が小椋姓であるのは、コクラ（小高い台地）に住んでいたからであろう。」。【出典】
■ おくり（送る、小栗）： �．�ク（奥）・リ（接尾語）という地名か。�▲髻弊榮�語）・クリ（刳。または転）という地名か。【出典】
■ おぐり（小栗）： �．髻弊榮�語）・クリ（刳。または転）という地名か。�▲Ε亜弊�。剥）・リ（接尾語）の転か。【出典】
■ おけ（桶。置）： �．�ク（奥）の転か。�▲�キ（沖）の転か。�Ｆ飴譴離�ゲル（剥がれる）の語幹のオゲの清音化で、崖などの「崩壊地形」をいうか。�げ海砲舛覆爐�。【出典】
■ 「オサ」の資料集
■ Osakabe（オサカベ）： 刑務に従ったもの。「刑部、押部、小坂部」。【出典】
・ 刑部（おさかべ）： 備中国賀夜郡刑部郷。備中国英賀郡刑部郷。伊勢国三重郡刑部郷。遠江国引佐郡刑部郷。千葉県長柄町刑部。岡山県大佐町刑部。大阪府八尾市刑部。古代の名代部の刑部氏の居所。刑部氏とは刑事、訴訟などを司る職業部。【出典】
■ オサキ： 遠江国で、山の背筋が下がった先端を意味する。徳島県三好郡三名村（三好市）で、山の峰が急に折れ落ちた所を意味する。福岡県田川郡添田町津野で、山野丘陵の出鼻を意味し、タニガシラ（谷頭）ともいう。【出典】
■ 牡鹿（おしか、をしか）： 陸奥国牡鹿郡。宮城県牡鹿郡牡鹿町。広島県甲山町男鹿（おしか）。長野県戸隠村男鹿沢（おしかざわ）。秋田県男鹿市。�‘以�の鹿の生息地。この場合、「ヲ」は単なる接頭語。�▲轡�は砂処で、砂丘とか砂辺など。この場合も「ヲ」はやはり接頭語。【出典】
■ オシキリ（押切、打切）： 「堤防などの決壊しやすい場所」、または一般に「崩壊地形」を表す地名で、中部地方から東の東日本に多く見られる。【出典】
■ オシサカ： 奈良盆地の東南端に大字忍坂（オシサカ・桜井市）、西端に大坂（逢坂、香芝市）がある。忍坂は、奈良時代以前の地名である。【出典】
・ 忍坂（おしさか・おさか）： 大和国坂上郡忍坂郷。奈良県桜井市忍坂。押し坂で、あと押ししてのぼるような阪。刑坂の刑の文字を当てたのは、ここに忍坂大中津比売命の御名代部である刑部の居所があったため。【出典】
■ オシバ： 高知県長岡郡稲生村（南国市）で、神社の境内を意味する。彼岸にオサバイサマのオシバで祭りをするというから、神社といっても聖地に近いものだろう。【出典】
■ オシボリ（押堀）： 暴風雨、水害などによって、田に多量の水が入ったり、畑が水没したりしてできる大きな水たまり。【出典】
■ オジマ、メジマ： ＪＲ山陰線の小串駅に近い小串港の沖にある無人島が男島（オンジマ）、女島（メンジマ）。【出典】
■ オシミズ： 押し水。新潟県中蒲原地方の低湿地帯で、川の上流が降雨などで破壊して流水する水。ザオシ（座押）ともいう。【出典】
■ オスジ： 山の背。徳島県祖谷（三好市）、鹿児島県肝属郡で、分水嶺をオスジという。熊本県玉名郡ではオースジという。【出典】
■ オスバ、オソバ： 猪を捕るために丸太を組み合わせて岩石を乗せた罠。愛知県北設楽郡（豊田市）などでいう。このオスを仕掛ける場所をオスバという。【出典】
■ オゼ： 隠岐で山の背。峠。【出典】
■ オソ： 岩手県東磐井郡大東町（一関市）遅沢。「遅〜」は、「アサ（浅）」と同義であることは、地図によっても認められ、「遅越」の地名は、短い近道とする山越えのところに名付けられている。アサ（浅）とオソ（遅）は同根。またオソは同じように川谷に沿って、同じような命名法で見られる。【出典】
■ 「オタ」の資料集
■ オダチ： 宮崎県東臼杵郡�軣預爾如∋劃困魄嫐�する。宮崎県東臼杵郡椎葉地方では、峠の際を意味する。【出典】
■ オダマエ： 陸中国（岩手県）の岩手山麓で、風のあたらない日当たりの暖かい場所を意味する。【出典】
■ Okkiri（オッキリ）： 堤防の決潰した所。関東地方に多く見られ、南奥に及ぶ。「押切」。【出典】
■ オチコミ： �〆覿霧�秩父の方言で、滝つぼのこと。��飛騨の方言で、早瀬が淵に変わる所。�Ｏ族了蓋�東牟婁郡の方言で、窪地のこと。【出典】
■ オッダシ： 新潟県南魚沼郡で、押し出しの意味。沢、山の出ている所。シッコゲにあたる。【出典】
■ Ottisi（オッチシ）： アイヌ語で陸繋島の意味。「落石：オッ（うなじ）チシ（中くぼみ）」。【出典】
■ オツボ： �＼朕晃�南部地方の方言で、麻畑のこと。��岩手県の方言で、家の近くにある畑のこと。【出典】
■ Ode（オーデ）： 遠くへの出村。「大出」。【出典】
■ オトイケ： 乙池、弟池、カンナ（砂鉄採掘）流しにおける段々池の最下の池。【出典】
■ オトコザカ： 江戸には、別称名を持つオトコ坂と通称名をもつ男坂がおのおの三カ所あり、急坂で石段の坂である。これに対して、緩やかな坂または石段の坂オンナ坂という別称名のものが四カ所、通称名のものが三カ所ある。【出典】
■ オトシ： �＼穗�に掘った落とし穴。東北地方全般、佐渡、新潟などでオトシ、オトシ穴という。新潟では穴を掘って、罠をかけることを「オドシ掛けた」という。佐渡の両津市（佐渡市）ではフミオトシ、西津軽や北津軽ではフンドシ穴（フミオトシの意味）という。��富山県や鹿児島県で、水の落し口を意味する。�７嫁聾�勢多郡で糞尿を溜めておく所を意味する。【出典】
■ オドシ： 山の崖、急斜面などにオドシというところがある。木材を伐りだして、そこから転落させる場所のこと。【出典】
■ 「オトメ」の語源
■ オトメヤマ： 一定地域の山林を伐採停止する（留山にする）という行為や、留山にした山林。【出典】
■ オトモ（乙茂、乙母、小友）： �．�ト（またはヲト）・モ（接尾語）という地名か。�▲髻�接頭語）・トモの地名か。【出典】
・ 小友（おとも）： 岩手県遠野市小友。秋田県秋田市小友。宮城県迫町小友。甲に対する乙、主に対する従、夫に対する妻などの関係を示す。お供などが比較的原意をあらわす。主流に対する枝川、高峯に対する次の高山などをいったりもする。オットモは促音。【出典】
■ オトヤマ： 低い山。オト（劣）・ヤマ（山）の意味。【出典】
■ Odoriba（オドリバ）： 国府の遺蹟地に見られる地名。「踊場」。【出典】
■ オトワ【出典】
� ‘宗�オオタワの転。
�◆‖譟２傘�、音石（おとわ）、乙葉（おとわ）川。【出典】
■ Otowa（オトワ）： �‘宗淵�オタワの転）。��滝（タワすなわち鞍部から落ちるから）。「音羽、音石（オトワ）、乙葉川」。【出典】
■ オナ： 青森県の南東部で、開拓予定の場所のまわりに堰を堀めぐらすと、その土地を占有した印になった。これをオナといった。【出典】
■ オーナ： 田畑の中の小路。小さいのをクロ、大きいのをオーナという。【出典】
■ 鬼（オニ）
■ 「オニ」の資料集
■ オネ： 尾根。山頂から裾へ、曳く傾斜面。オーネともいう。栃木県で、山頂、峰をいう。青森県三戸郡五戸地方では畑の畝をオネといい、その高い部分をオネノトギ、低い部分をオネバラという。【出典】
■ 「オノ」の資料集
■ オーノ、オホノ： 万葉集では、馬を走らせ、ススキや竹を押し伏せて狩りをおこなう荒野。丘陵に続くさびしい人の入らない原野であるが、一方、春には焼畑をする葛の生い茂る自然のままの原野開墾の地。【出典】
■ Obasute（オバステ）： �］掲未鮗里討神力辰飽�む地名。�▲�バセ（小波瀬）の転訛の説がある。「姨捨、姥捨山」。【出典】
■ オバタ： �“�丈島では、峰、峠。�▲灰丱燭療勝幣�幡、尾畑、小畑、小俣）。【出典】
■ Obata（オバタ）： ※類語：Kobata。「小幡、尾畑、小畑、小俣（オバタ）」。【出典】
■ オハチ： 火山の噴火口を意味する。御鉢で、その形に因む。岩手山、霧島山の火口は「オハチ」と呼ばれ、これから「御鉢廻り」という言葉が出ている。特に火口壁内を「ナイイン（内院）」とか「インナイ（院内）」という。【出典】
※ 蔵王山の噴火口（火口湖）は「お釜」と呼ぶ。奥羽本線の秋田県内に院内駅があるが、地域的にここは火口由来の院内とは別由来なんだろうね。
■ オバネ： 尾羽根。オネ、ツルネに同じ。豊後国で、一般にサコに対して使用される。その他の地域では、山頂、峠の一番高いところなどの意味で使用されるところが多い。【出典】
■ 麻原（おはら）： 安芸国高田郡麻原郷。安房国安房郡麻原郷。広島県高田郡吉田町小原。広島県三次市麻原（あさはら）。麻を植えた原。ヲを接頭語として考えれば単なる原、または小原だが、古代には苧（を）ともいって各地で栽培された。【出典】
■ Ohari（オハリ）・Owari（オワリ）： 広い開墾地。「大張野、尾張、小針、小張、小墾（オハリ）田、小治田」。【出典】
■ オボト： 愛知県、静岡県引佐郡（浜松市）で、日なたぼっこをする場所の意味。【出典】
■ オミダ： 忌田。茨城県で神社の神田のことで、女は田に入れない。【出典】
■ オモテヤマ： 山の斜面で日当たりのよい場所を、越中国の黒部の渓谷でオモテというらしいが、中国地方ではその上に水が豊かで、農耕に便のある土地を意味した。【出典】
■ オモテラ： 富山県西部で、オモテウラのウを省略したもので、この方がよく使われる。南側というのは屋敷内ばかりではなく、隣接した少し広い範囲にも使われる。【出典】
■ オモノ： 秋田県の雄物川の上流に雄勝（オカチ）という土地がある。材木に関係した地名。【出典】
■ 小宅（おやけ）： 播磨国揖保郡小宅郷。兵庫県龍野市龍野町小宅（おやけ）北。栃木県小山市小宅（おやけ）。大宅（おおや、おおやけ）に対する、古代の小さな役所。小家（おやけ、おや）ともいう。【出典】
■ オヤシラズ： 親不知は、日本海側の北陸道の市振駅付近の親不知、子不知ばかりではなく、山間部にも見える。多摩川の水源地方の大菩薩嶺と大菩薩峠の間の尾根からちょっと下った東南山腹にもオヤシラズというところがある。明治１２年頃によく凍死者を出した。このあたりを、現在では賽の河原ともいう。【出典】
■ オリ： �＿�山県児島郡で干潮を意味する。��八丈島で、石垣を意味する。八丈島は風が強く、それによって受ける被害が多いので、風を防ぐために工夫して、厚く高い石垣を屋敷の周りに設置した。現在は、屋敷の周りの石垣を「カゼクネ」というか？��折、山を下りた所の集落を意味する。オロ（日陰）と関係あるか。北九州市門司区猿喰にある地名。�ぅ�ロに同じ。ホロ参照。【出典】
■ 折口（おりぐち）： 福島県西郷村折口。福岡県福岡市折口。鹿児島県阿久根市折口。�々盻蠅�ら下に降りるところ。�∧臣呂覇擦寮泙豢覆�るところ。�２論遒覆匹領�れのかわるところ。【出典】
■ オリト： �〆笋硫爾蠍�、オリクチ（折口）と同義。��隠岐で、物洗い場を意味する。折戸、ヲリ渡、織戸、折堂。【出典】
■ 「オロ」の資料集
■ Onta（オンタ）： �￣�れ田（落人の田、隠蔽して年貢を納めない田）。�□�類語：Oda＞Onda。「隠田、恩田、鬼田（オンタ）、音田、御田」。【出典】
■ Orito（オリト）： 物洗場。下り口。「折戸、織戸、折堂」。【出典】
■ オンナボリ： 群馬県に遺跡の「女堀」がある。なお、女堀の地名は関東地方に数カ所見られる。「おんなぼり」の多くは、かつて使用されたが、その後廃溝になった溝（用水路）を意味する場合が多い。「女」はおそらく「媼（オウナ）」で、たぶんに女性蔑視的な意味で、古くなって役に立たなくなって、水が出なく堀の意味ではないか。【出典】
■ Onne（オンネ）： アイヌ語で老いている（大きな）の意味。「温根別：オンネ（大きい）ベツ（川）」。【出典】
■ Onbo（オンボー）： 火葬する役人。「隠坊、隠亡、於保」。【出典】
・ 「吾妻鑑」に熊谷や鳩ヶ谷は熊井(くまがい)、鳩井(はとがい)とある。 谷(がい)は、「囲」「垣」のことで、集落を意味する。 江も井と同じで集落を意味する。
・ 「蘇」は鉄・金、那は国、曷(か)は村や邑を意味する。
・ 「賀」や「我」は古代朝鮮語で集落を意味する。
・ 石川・市川の「川」は古代朝鮮語の津(なり)・川(なり)の転訛で人や物の集まる市・都・港のこと。鉱山鍛冶集団などの非農民集落を川と言う。
・ 大木・青木の「木」は新羅の羅。木は国や村の意味。
・ 稲毛の毛は、木と同じで集落を表す。
・ 福島の「島」は一定の支配区域、集落を意味する。
・ 「瀬」は鉱山鍛冶集落のこと。
・ 渡来人は「地」を田と呼んだ。
・ 「藤」は唐の佳字で、唐は韓であるから、韓人集落を「藤」と言う。
・ 「中」も集落。
・ 「場」も集落。
・ 「橋」は土師の佳字で土師集落を表す。
・ 「原」も鉱山鍛冶集落のこと。
・ 「本」は「下」の佳字で、「浦」の意味がある。海洋民の集落を意味する。
■ 丹羽先生の著書によると、日本の苗字の約９０％は約３００の漢字で書ける。
・ 日本の苗字は約２７万で、使用漢字は約５０００（国字もふくむ）
・ 地名の数は約１０００万 使用漢字は約１万５０００
・ 国土地理院の２万５０００分の一の地図に掲載されている地名は３８万４９５９。
■ 名字や地名と漢字の雑学
【地名の頻度】 【詳細】
＃ 金井弘夫編の新日本橋地名索引によると、全国に存在する地名
・ 中村（２３６箇所）、原（２０５）、新田（１９１）、山田（１８７）、中野（１８１）。
【田】（た、でん）
＃ 田のつく名字は丹羽基二先生の調査では、１００人中１３人。
・ 九州（１５）、東北（１０）、関東・東海（１３）、関西（１７）、中国・四国（１７）
※ やはり、米作中心の弥生文化の西日本に多い。
※ 最多は、田中。
【地名の田】
・ 中国で田というと水田だけとは限らないが、日本では水田を意味する。
・ 陸田(はた)が畑(畠)になった。田の接頭語として「ハ」が、接尾語として「ケ」がついた。「ハ」は火(ほ)または乾(ひ)で、「ケ」は処という意味で土地を意味する。
・ 畠は白い田で乾いた田。畑は焼田から。これらの字は漢字ではなく国字。
【タ】（古代語のタ）
・ 「タ」は古い大和言葉だが、稲は南方からの渡来物だから、稲と一緒に渡来した言葉。
・ 南方で、一定の区画や土地を意味する「タン」が語源か？「アフガニスタン」「タジキスタン」
【つか】（塚）
・ 「つか」は狭義的には「墓」を、広義的には「小高く盛り上がった場所」を意味する。
【林と森】
・ 林という地名： １４８箇所
・ 森という地名： １７９箇所
＃ 森： 森、こんもり。樹木のモリは和訓。
＃ 林： 林、生やすから。拝志。
※ 林は平面に広がる。森は上下に伸びる。
・ 丸森など、森がつく地名が東北には多いとされるが、この森は山のこと。
【名字が、多いのは地名が多いから】
小林が多い所は新田も多い。開拓しやすいから。
小林の多くは植林した人工的なものが多く、租税の対象にもならない。
だから、小林は、生えたのではなく生やした。
【花】（はな）
・ 花とは、端(はな)すなわち、木の先(崎と同じ)に咲く(開く・さく)。
・ 先(さく)、咲(さく)、花(はな)、鼻(はな)は同様の語。
【深い谷、浅い沢】
＃ 谷の地名（１５１７２）
＃ 沢の地名（１８０９８）
※ 沢は東日本、谷は西日本に多い。
・ 大沢（１０２）、平沢（４３）、長沢（４１）
・ 大谷（１５２）、長谷（７５）、西谷（５９）
※ 古代は
・ 沢は「佐波」、谷は「多爾」と書いた。
・ 沢の語源は騒がしい。
【サワサワと流れるから沢になり、カワカワと流れるから川になった】
・ 川のつく地名（４１４０９）
・ 山のつく地名（３１４６５）
・ 中山（１５６）、丸山（１３４）、小川（１１７）
【苗字に多く使われる漢字】（丹羽基二先生による）
＃ 田 ＞ 藤 ＞ 山 ＞ 野 ＞ 川 ＞ 木 ＞ 井 ＞ 村 ＞ 本 ＞ 中 ＞ 小 ＞ 佐 ＞ 原 ＞ 大 ＞ 島 ＞ 高 ＞ 松 ＞ 谷 ＞ 沢 ＞ 橋
【地名に多く使われる漢字】
＃ 川 ＞ 田 ＞ 大 ＞ 山 ＞ 野 ＞ 島 ＞ 東 ＞ 津 ＞ 上 ＞ 原
【野原と原野の違い】
・ 原＝ハル（治・開）、ハリ（墾・播・張）で開墾地の意味もある。で、結局どうなの？