「アジロ」の資料集

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■　Aziro（アジロ）：　網場、漁場。関東地方以西に散在する。網代、網代浜、網代鼻、真網代、先網代、安代、阿代河内、粟代、西、足代など。【出典】

・　網代(あじろ)：　網の代わりという意味で、魚を追い込む仕掛け。【出典】

■　アジロ：　三重県北牟婁郡、土佐国、愛媛県、中国地方、九州地方で漁場のこと。三重県尾鷲市では、魚のよく集まる所。熊本県天草郡大矢野島では網の漁場。元来、網を曳く場所をアジロといったものだろう。長崎市茂木では、ある一定のノバのことで、海岸まで含むといい、大隅国ではたんに海浜を意味する。また、松茸のはえている場所もアジロという。熊野地方では、「誰々のアジロ」などといい、その人だけが知っていて、他の者が知らない採取地を意味する。【出典】　

・　網代浜（アジロハマ）：　新潟県北蒲原郡聖籠町網代浜

・　網代鼻：　確認できず。

・　真網代（マアジロ）：　愛媛県八幡浜市真網代

・　先網代（サキアジロ）：　長崎県大村市溝陸町先網代

・　阿代河内：　確認できず。

・　粟代（アワシロ）：　愛知県北設楽郡東栄町振草上粟代稲目

・　足代（アジロ）：　大阪府東大阪市足代

■　アジロ（足代、網代、安代、阿代、粟代）：　①漁場。釣り場。アミ（網）・シロ（代）の略。②三重県尾鷲の方言で、魚のよく集まる場所。③アジ・ロ（接尾語）の地名もあるか。④ア（接頭語）・シロという地名もあるか。【出典】

■　網代（あじろ）：　東京都あきる野市網代。静岡県熱海市網代。大分県湯布院町網代。魚を獲る網を仕掛けておく装置から地名になった。【出典】

■　あじろ（足代、網代、安代、阿代、粟代）：　①漁場。釣り場（各地の方言）。アミ（網）・シロ（代）の略という。②魚のよく集まる場所（三重県尾鷲の方言）。③アジ・ロ（接尾語）の形の地名もあるか。④あ（接頭語）・シロという地名もあるか。【出典】

【注意：　個別の掲載地名は表記（訓み）の代表例で、上記の語彙と直接関係の無い場合もあります。】