「佐伯」の名字の由来 | |
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■ 佐伯(さえき、さいき)
【2023/05/23:改編】
# 311位
# 代表家紋
# 愛媛県と富山県に多いが、愛媛県では「さいき」と読むのが主。
# 愛媛県と富山県に多く、愛媛県では「さいき」読みが多く、富山県ではほとんどが「さえき」読み。全国的には「さえき」読みが優勢。
・ 豊後国佐伯(さいき)荘があり、それと関係するか?
# 愛媛県:26位、富山県:41位、山口県:60位、広島県:108位、鳥取県:133位など。
# 古代豪族の姓で、もともとは「さへき」。大和国(奈良県)をルーツとし、大伴氏の一族。
# 西日本に移住した蝦夷からなる部門である佐伯部(さえきべ)を率いて宮廷の警備などにあたった。
# その職種柄、外敵からの攻撃を「遮る」者という意味で「さえぎる→さえき」となったとする説もある。
# 豊後国海部郡の国衆。豊後国の大神氏の一族。根拠地の海部郡佐伯は「さいき」だが、国衆としての佐伯氏は「さえき」とも「さいき」ともいう。源平盛衰記にみえる佐伯三郎維康が佐伯氏の祖で、鎌倉時代には御家人をつとめ、室町時代には大内氏に従った。戦国時代には大友氏に仕え、惟治は栂牟礼城(大分県佐伯市稲垣)を築いて拠ったが、菊池義国らと通じたことが露見し、大永7年(1527年)に大友義鑑に誅伐された。惟教は弘治2年(1556年)に伊予国に退去したのち、元亀2年(1571年)に日向高城合戦で嫡子の惟真とともに討ち死にした。家督は惟真の子の惟定が継いだ。文禄2年(1593年)に大友氏が滅亡すると、惟定は豊後国を離れて伊予国の宇和島で藤堂高虎に仕え、江戸時代には津藩士。【出典】
# 佐伯とは古語で騒ぐことを意味する。
# 佐伯とは、朝廷に逆らって抵抗するものをいう。「景行記」によると、蝦夷を播磨など五ヵ国に配したのを佐伯部の始まりとしている。
# 佐伯: 古代豪族の佐伯氏の子孫や、佐伯氏の領地に住んでいたものが名乗った。「さえき」とは、「さえぎる」を意味し、佐伯氏は朝廷で警護、つまり「さえぎる」職務を司っていた。【出典】
# 佐伯氏: 大伴氏の庶流。弘法大師空海は佐伯氏の出。【あなたの起源を読み解く 名字の世界 インデックス編集部 イースト新書Q】
# 富山県の佐伯家
# 広島県の佐伯家
【知って楽しい「苗字」のウンチク 丹羽基二 PHP文庫】
# 佐伯(さえき、さいき、さへき)
・ 「さえき」は「騒ぐ」の意味。後に、物部氏のもとで軍事にたずさわった。
【苗字の歴史 豊田武 吉川弘文館】
# 佐伯: 大伴氏の支族で、この佐伯氏に、5〜6世紀に大和朝廷の俘囚となった蝦夷が部民として属した。これらの俘囚を、伊予国など西国に住まわせ、佐伯部の祖となった。「続日本紀」に、「陸奥の俘囚144人が伊予に移された」とある。
# 香川県の古代豪族の讃岐の国造の一族に佐伯姓が多い。讃岐の国造は景行天皇の後裔と言われる。また、佐伯姓を賜って瀬戸内海一帯に移された俘囚もいた。
# 国衆(国人)
【佐伯の雑学】
# 山岳信仰のガイド村である富山県立山町芦峅寺はほとんどのうちが佐伯さんか志鷹さんらしい。
# 海ゆかば
・ 最近、青空文庫をたまに利用します。なんたって、無料だし、民俗学関係の本が結構みられるので。しかし、難点は「難しい」こと。
・ 今回は「本州における蝦夷の末路 喜田貞吉」ですが、この中に「海ゆかば」がでてきました。これって、漠然と軍歌のイメージ、それも海軍の。そして、なんとなく万葉集に由来するくらいは知っていましたが、大伴氏の家訓とは知らなかったなぁ。
・ 以下抜粋
蝦夷を古語で佐伯(さえき)といった。その、佐伯を徴発して、宮門護衛の兵士に採用したものを佐伯部といい、大伴氏の一族の佐伯宿禰に率いられて、大伴部の兵士と共に天皇をお護りしていた。その大伴佐伯の祖先以来の家訓に、「海行かば水漬く屍、山行かば草生す屍、大君の辺にこそ死なめ、のどには死なじ。」というのがある。これって、万葉集の中の歌かと思っていたが、大伴氏の家訓だったのかぁ〜。
・ ちなみに「佐伯」は地方によって、「さえき、さいき」と読むが、語源は「さわぐ」とか「さえぎる」とか言われる。佐伯とは、朝廷に逆らって抵抗するものをいう。「景行記」によると、蝦夷を播磨など五ヵ国に配したのを佐伯部の始まりとしている。
・ 中でも富山県の佐伯家に、名家がみられるようです。立山町の芦峅寺の社家に佐伯氏がおり、富山県内の佐伯家はこの一族と言われる。越中国新川郡斉木村(富山県魚津市)の旧家。加賀藩の鷹御用や十村役を務めた。
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