貴少姓・稀少姓・珍姓
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★ 貴少姓・稀少姓・珍姓

・ 貴少姓: 一つの家系に属する者だけが名乗る形で現在まで受け継がれている名字をいう。従って必ずしも少ないとは言えないが、まぁ一般的には少ないでしょうね。

・ 稀少姓: 貴少姓の家系の人が他の家系の人にその名字を与えるとそれは貴少姓では無く稀少姓となる。なぜなら、一つの家系だけに属するものでは無くなるからだ。

・ 珍姓(珍名): 珍名(ちんめい)とは、日本国内で誰が見ても「珍しい」と思う名字もあれば、その地域では当たり前だが他の地域に行くと「珍姓」として取り扱われるものもある。従って、数が少ないとは言えない場合もあるのだ。例えば山形県内では当たり前と思われる「東海林(とうかいりん)」。全国的には「しょうじ」読みが普通ですから、「東海林(とうかいりん)」さんは珍姓と言えるかもしれないです、でも山形県内に沢山いますから稀少姓ではないですね。また、「阿比留」なんかも全国的には珍しいですが、長崎県の対馬では一番多い名字ですからね。

・ 勘解由小路(かでのこうじ): 地方官を監督する勘解由使(かげゆし)という役所のそばの道沿いに屋敷があった。

・ 左衛門三郎(さえもんさぶろう): ある武家の三男が京に上って左衛門府という御所を守る役所の下級の武官を務めたことに由来する。

・ 宇治土公(うじとこ): 伊勢の猿田彦神社の神官が古代以来代々伝えた姓が名字(苗字)になった。

★ 難読名字

# 四月朔日(わたぬき) > 四月一日になると着物の綿を抜いたことから。

# 小鳥遊(たかなし) > 鷹がいないと小鳥が安心して遊べることから。

# 一口(いもあらい) > 出口が一つしかないので芋の子を洗うように混雑するから。なお、福岡県では素直に「いっこう」と読む。

# 月見里(やまなし) > 山が無いと月見ができる(^o^) 静岡県清水市付近に多い名字だそうです。しかし、山梨県や静岡県には望月という名字が多いそうですが、どちらも「月つながり」で風流な名字の多いところですね。

# 夜交(よまぜ) > 信濃の高井郡夜交の地名から。

# 四十物(あいもの) > 富山県にある姓で、「魚の加工品銘」、「藍織物の名称」など諸説有るとのこと。

# 鴨脚(いちょう) > 京都の鴨長明につながる下鴨神社の神官の名字。 

★ 名前のような名字・男性編 →【詳細

★ 名前のような名字・女性編 →【詳細

★ かな・カナまじりの名字 → 【詳細

★ 漢字一文字の名字 → 【詳細

★ 漢字三文字の名字 → 【詳細

★ 漢字四文字の名字 → 【詳細

・ 現存する漢字四文字の名字は約350と言われる。

★ 漢字五文字の名字

・ 左衛門三郎(さえもんさぶろう)

・ 勘解由小路(かでのこうじ)

★ 珍しい名字

# 為我井(ためがい): 
# 長命(ちょうめい)
# 時計(とけい)
# 左雨(さっさ)
# 美留町(びるまち): 

# 幕末の江戸在住の武家の奇名を書いた本に「見聴草(みききぐさ)」があり、これらが載っている。
・ 谷谷谷谷
・ 一二三四五六(ひふみしごろく)
・ 三好好三(みよしこうぞう)
・ 七里鎌倉兵衛(しちりかまぐらべい)
・ 松飾目出度左衛門(まつかざりめでたざえもん)
・ 古屋敷跡新九郎(ふるやしきあとしんくろう)
・ 野口山狐六(のぐちやまころく)
・ 大恩有難左衛門(だいおんありがたざえもん)
・ 大岡田村新助之進五郎左衛門(おおおかだむらしんすけのしんごろう左衛門)
・ 筑紫脇任高山綾太郎彦(つくしわきとうたかやまあやたろうひこ)
【百万都市 江戸の生活 北原進 角川ソフィア文庫】

★ こんな名字はあるのかな?

・ 調べて見ました

★ こんな名字読めますか?

不来方、化野、公事、十里、方代、屯倉、円日、他戸、加百、半布、去来川、去返、市正、平社、本告、末包、生土、石大、光栄、任務、刑事、向南、壮士、回木、多毛、多数、安拝、安閑、安宿、宅部、早水口、曲直、米錦、肉食、芋毛、何森、何鹿、努力、君家、児松、床次、状書、歩田、李山、沙沢、私都、秀子、芳芳、谷谷、豆豆、使主、丁子、言語同断、安心院、麻績

※ 私は、2つ〜3つは自信を持って、またいくつかは読めそうなのはありますが、ほとんど撃沈です。

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【参考資料】 
・ 日本の苗字(難読・珍姓・最多苗字 都道府県別ベスト10) 歴史読本
・ 名字のひみつ1 名字はどうやってつくられる? フレーベル館
・ 名字と日本人 先祖からのメッセージ 武光誠 文藝春秋社 

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