崩壊地形・崩壊地名 | |
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■ 崩壊地形(ほうかいちけい): 斜面などが崩れて形成された地形。
■ 崩壊地名(ほうかいちめい): 崩壊地形にちなんだ地名。
# 小豆(あずき): 崩壊・崩れやすい地質
# 麻布・浅布(あざぶ): 崖崩れになりやすい
# 荒沢・荒川・荒浜(あら): 荒れる、暴れる。
# 碇・猪狩・五十嵐(いかり): 怒る、あふれる
# 芋(いも)は本来は「うも・宇毛」で地中に埋もれる。
# 梅ノ木・梅田(うめ): 洪水などで土砂が運ばれて埋まった所
# 水押、砂押、押切、押口(おし): 水害や大水で土手が切れた土地。
# 崩・倉・栗・桜・佐倉(くれ): 崩壊しやすい、崩壊した地名
# 滝ノ沢・竹谷(たき): 崖になっていることが多く、崖崩れをおこしやすい。
# 燕・椿(つばくれ): 崩壊した土地
# 大貫・抜(ぬく): 鉄砲水や地滑りの多い土地
# 放山・離森(はなれ): 地震や土砂崩れで崩壊したり、土地が遠くに離れたりした土地。
# 球磨川・熊倉・阿武隈川(くま): 川が曲がりくねっている
# 鶴巻・鶴田(つる): 川にかんする土地であれば、洪水など氾濫しやすい土地。
# 五十嵐・猪狩・碇・五十里
# 阿久津
# 〜袋
# 梅〜(梅田・梅木・梅ノ木)
# 米〜(米川・米山・米ヶ袋・米倉)
# 小椋池: 「おおくら」「大きくえぐられた」【地名でわかる水害大国日本 楠原佑介 祥伝社新書】
# 灘(なだ): なだとは崖のこと。「なだれ」は「な(土地)+たれ(垂)」【地名でわかる水害大国日本 楠原佑介 祥伝社新書】
# 御影(みかげ): 「御影」は「欠ける」。【地名でわかる水害大国日本 楠原佑介 祥伝社新書】
# 福原(ふくはら): 「福原」は「ふく(膨)+はら(張)」【地名でわかる水害大国日本 楠原佑介 祥伝社新書】
# 高須: 小高い砂州。過去に何度も川の氾濫により土砂が堆積し微高地となった所。【地名でわかる水害大国日本 楠原佑介 祥伝社新書】
# 川が荒れて新しい流れができる。新川、新井、荒川、荒井は同じ意味。【地名でわかる水害大国日本 楠原佑介 祥伝社新書】
# 神奈川県の京浜急行の県立大学駅のある地名は「公郷(くごう)」。「公郷」とは窪地を意味する他、沼沢地を表し、内川入江沿岸の地形に由来する。
# 岩手県一関市千厩の千厩(せんまや)は当て字で、狭い湿地の意味。
# 福島第二原発: 福島県双葉郡楢葉町大字波倉字小浜作12番地
※ 波倉なんて、完全に災害地名じゃないの。「波がくずれる」ていうんだから。
# 名取(なとり): 「ナ」は古代語で「土地・地盤」のことで、また「トリ」は「洪水や津波などによる欠損や崩壊」を意味し、「ナトリ」とは洪水や津波で土地が削り取られた土地を表す。
# 波板・浪板(なみいた): 水流が当たって痛む崖を意味する。
# 船越(ふなこし): 半島などの付け根の狭窄部で、周囲より低いことが多いため、津波などが発生すると両側から浸水し、船が反対側に越える様子を示す。 → 「船越」の地名
# 余田(よでん): 一般に余田は中世の「荘園の本田以外にの田」と解されているが、【この地名が危ない 大地震・大津波があなたの町を襲う より】によると、荘園制度のなかった地域でも見られることから、「よた(津波)」に由来する地名ではないかとしている。 例)宮城県名取市上・下余田。
# 新潟県見附市: 「水漬け」で、赤坂見附の見附ではない。東海道の見附宿(静岡県磐田市)は、京から来て初めて富士山が見えることに由来するが、なんか地名伝説のような気も。
# 隆起に由来する地名: 「アハ」 安房、阿波、粟(新潟県粟島)。粟島は1964年の新潟地震で1m以上隆起した。房総半島の野島崎も地震で島が陸続きになった?
# 加賀: 加賀とは「光り輝く」という意味もあるが、柳田国男は「カガとは高燥な草原を意味する」と言っている。しかし、もう一歩進めると「欠く」を由来とするという説もある。島根原発のある島根県松江市島根町加賀(出雲国島根郡加賀郷)も同じ。
# 七五三掛(しめかけ): 山形県鶴岡市旧朝日村大網地区。掛=崖のこと。平成21年2月25日に七五三掛地内で地すべりが発生。【七五三(しめ)の語源】