■　朽網（くたみ）

【2023/04/25：新載】

＃　豊後国直入郡の国衆。藤原氏の出というが、豊後国の大神姓の大野氏の一族か。直入郡朽網郷（大分県竹田市）を本拠とした山野城に拠って、朽網氏を称して代々大友氏に従った。親満は明応６年（１４９７年）から永正８年（１５１１年）まで大友親治・義長の加判衆を務めていたが、永正１３年に大友家の家督が義長から義鑑に継がれた際に、大友親綱の子の宗心を擁立しようとして失敗した。その後、旧臣の古庄氏らが、入田親廉の二男の鑑康を養子として迎えて朽綱氏を再興して、鑑康は大友宗麟・義統の加判衆をつとめた。その後、大友氏の豊後南部衆への処遇に不満を持って、天正１４年（１５８６年）の島津氏の豊後侵攻の際には内通した。しかし、翌年、豊臣秀吉の九州攻めで島津氏が降り、子の鎮則が大友義統に殺されて滅亡した。【出典】

＃　朽網（くさみ）の地名。　　

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