「矢・矢筈」の家紋の解説
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■ 「矢・矢筈」の家紋の解説: 「矢・矢筈」の家紋図

# 矢は、先端の矢尻、柄の部分である矢柄、軌道を安定させる矢羽、矢を弦につがえる矢筈の四つの部分からなる。旧石器時代から狩猟や戦場での武器として、また中世からは鬼門を守り悪鬼を祓う呪術の道具としても使用された。そのため、尚武的かつ信仰的な意義により家紋としたと考えられる。紋の形には、矢尻、矢羽、矢筈を単独で描いたものと、矢の全体像を描いたものがある。矢紋は清和源氏頼光流の太田氏、矢車紋は伊賀国より興った服部氏族、矢筈紋は清和源氏頼光流の能勢氏が代表家紋とした。また、名字が弓や矢に関連した氏族に多く見られる。【出典

# 丸に違い矢(まるにちがいや)紋: 二本の矢羽を、矢筈側を上に傾けて互い違いに重ね、周囲を丸で囲んだ形。矢紋では、最も多く使用された。鷹の羽紋と矢筈紋には共通性があり、室町時代の家紋集の「見聞諸家紋(けんもんしょかもん)」には、矢と鷹の羽を一枚ずつ組み合わせた紋の形が記されているが、のちに違い矢紋と違い鷹の羽の羽紋とに分かれて集約された。矢筈紋の多くも矢羽紋からの変形であろう。【出典

# 矢紋【出典
・ 矢は悪魔を討つ破魔矢として呪術にも使用された。家を守るという信仰的な意味にくわえて、武士にはなじみの深い兵器でもあり、家紋に使用する家は多い。
・ 一つ矢紋、一つ先割れ矢紋、並び矢紋、折れ矢紋、割り違い矢紋、矢尻付き違い矢紋、十二本矢車紋、三本束ね矢紋、違い矢筈紋、丸に横並び切り竹矢筈紋。

# 弓矢の紋(ゆみやのもん): 弓矢紋は、武威に呪術の意味も含む。弓紋は弓作りを職業とした弓削氏出身の蜷川家平岩家に見られる。家紋としては、射る弓よりも、飛んでいって相手を倒す矢に人気があった。矢は、鏃(やじり)、矢柄(やがら)、矢羽(やばね)、矢筈(やはず)の四つの部分からなる。弓紋は蜷川家、平岩家。矢紋は服部家荒川家太田家丹羽家。矢筈紋は服部家、上田家団家大岩家斎藤家などに見られる。【出典

# 弓紋: 武具である弓紋はこの職につくものが使用したり、武威または軍事に関係するものが使用した。弓作りをしていた弓削氏やその子孫の蜷川氏、また平岩氏など。これらの家は物部氏流である。【出典

# 矢紋: 矢紋を使用している家は、矢を作っていた家や矢の文字が名字につく家、または武威を宣揚する必要があった武家などだった。矢部家服部家毛利家、矢田堀家、狩野家などに見られる。【出典

# 矢筈紋: 本来は矢に弓をつがえるための凹状の窪みを指すが、家紋では矢羽根そのものの形状のものを指す。使用している家は、服部家清和源氏頼光流の能勢家などに見られる。【出典

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