「押村」の名字の由来
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■ 押村(おしむら)

【2018/12/05:改編】

# 全国に約600人

# 全国の半数近くは愛知県にみられ、特に中川区や熱田区にまとまってみられる。

※ さて、肝心な名字の由来だが、文献などには見あたらず。そこで独自の分析をしてみました。

# まず、名字の7割は地名に由来することから、角川日本地名大辞典で地名を検索したが、「押村」の地名はヒットせず。ただ、水押、砂押、押切、押口(おし)などは水害や大水で土手が切れた土地を意味するのでそういったルーツの可能性も。元々尾張国は木曽川などによる水害で古来より苦しめられてきた土地ですしねぇ。

# 日本語の特徴で考えると、
・ 「押(おし)」は「ん」がぬけたもので、古来は「おんし」だった、と考える。「おんし」と言えば「恩師」「恩賜」「御師」などがあるが、熱田区で思い出すのは熱田神宮だから、「御師」に絞ろう。御師とは、特定の寺社に属し、参詣人の案内や世話をした人をいうらしく、御師は街道沿いに住んで、御師町を形成した、と文献には書いある。
・ また、伊勢神宮の御師は「おんし」とも読むが一般的には「おし」読み。
・ 出たね「おし」が。そういった諸々の事情を考えると、「押村」は「御師村」で、「二文字のルール」に従って、「押村」の字をあてた。つまり御師が住み着いた村に由来する名字、ということで結論。的をえてるかなぁ?どうでしょ。
・ また、災害地名的に考えると、山崩れや洪水で「押し出された村」か?

# なお、愛知県名古屋市中川区荒子周辺に「押村」姓がみられる他、石川県金沢市にもみられ、一説によると前田利家の家臣に押村家があったらしい。

# 「奈良の地名由来辞典 池田末則 東京堂出版」によると、「オシ」には「凡(おお)」で「大」の意味があるそうで、「大きな村」説も追加。

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