遺譜 浅見光彦最後の事件
参考資料・文献 利用上の注意
名字と地名のMenu コラムのMenu
 名字の由来のTop  地名の由来のTop

スポンサーリンク
スポンサーリンク

 平成26年のお盆休みに上下巻を読破しました。電子書籍で約1500頁。

・ 浅見光彦の実家は北区西ヶ原。
・ 上巻の物語の冒頭に出てくる舞台はドイツ。そして、主人公は34才の浅見陽一郎。物語は、どう展開するんだ?
・ 第一章は浅見光彦の34才の誕生パーティーで幕をあける。そこに集まるのは、今まで浅見光彦の事件簿に出てきた主なヒロインと関係者。
・ 上巻のおもな舞台は兵庫県の丹波篠山。春日局明智光秀の重臣の斎藤利三の子の福というのは知っていたが兵庫県丹波市春日黒井の黒井城で生まれたとは初耳。
・ 光彦が篠山市の蕎麦屋で蕎麦を食べる下りで、「東日本は蕎麦で西日本はうどん。西日本にも、こんな美味しい蕎麦があるとは」、と言っていたが、このあたりは出石蕎麦で有名でしょ。そして出石の蕎麦のルーツは信州蕎麦みたいだよ。前に、出石で光彦が活躍するシリーズもあり、そこで出て来たのが出石蕎麦とアメノヒボコ。アメノヒボコはここで初めて知った。
・ ところで、光彦が京都から篠山に行く下り。京都縦貫自動車道を走り、園部ICを降りて一般道を走る。もう一つ手前の八木西でおりて、県道454号線から国道477号線から国道372号線というルートが良いみたいだが、道路状態が悪いのかな?この辺は土地鑑がないから不明。
・ 下巻の前半の舞台はドイツやオーストリア。横文字の人名や地名が出てくる他、世界史や美術史や音楽の話題が盛りだくさん。いやぁ、 フルトヴェングラーの楽譜の話が出てきたり、譜割りとか、展覧会の絵の譜面とか、難しすぎ。こういうのは苦手だ。
・ 結末は、今から読む人のために書かないでおこう。
・ しかし、「最後の事件」というように、浅見光彦の探偵稼業に一応の終止符がうたれる。そして、光彦は家(実家)を出る!それは、な、なんと結婚のためのようだ。もっとも、方向性は決まったが、肝心の誰と結婚するかは、文中では確定した表現にはなっていない。99%は決まっているようだが、紆余曲折があるのか?というより、これだけ文中で臭わせているんだから他の人と結婚したら大変だろ。しかし、探偵稼業をやめた光彦は内田氏に4本の事件簿を残して去るので、今後とも4本の事件簿は発行されるようだ。問題はそれからだ。その後も内田氏の気力と体力が続けば、続編も有りだと思うし、内田さんもそう書いている。しかし、結婚して幸せな家庭を築いた光彦が探偵稼業を始めてもおもしろみが無い。結婚前か結婚後かは分からないが、たぶんその相手が不慮の死を遂げるのであろう。そして、その死の真相を探るために光彦探偵は復活。私的にはそうだなぁ。初期作では妹の裕子が不慮の死を遂げているしね。
まぁ、期待して待つとしよう。
・ ところで、やたら、食べログが出てくるが、タイアップ?
 
# 文中に出てくる主な登場人物の名字。
・ 浅見(あさみ)光彦 → 主人公の光彦の名字。
・ 内田(うちだ)康夫 → 
・ 稲田(いなだ) → 
・ 忌部(いんべ) → 
・ 阿部(あべ): 阿部美果。大手出版社の美術書関係の編集者。
・ 草西(くさにし): 軽井沢の草西珈琲店。関西地方を中心にわずかに点在する。熊本県や大阪府にまとまってみられる。
・ 大隅(おおすみ): 浅見光彦の母親の雪江の実家、大隅家。大隅国に由来する。大隅国大隅郡(鹿児島県)に古代豪族の大隅氏がいた。全国にみられる。
・ 本沢(ほんざわ): 本沢千恵子(高千穂伝説殺人事件)。関東地方に多くみられ、特に栃木県那須塩原市にまとまってみられる。浅見光彦の34歳を祝う会の代表幹事。
・ 松井正誠: オーストリアの湖で殺された登戸出身のフリージャーナリスト。
・ 浅見光彦の34歳を祝う会の発起人: 稲田佐和、小松美保子、野沢光子、藤田克夫、水上(みなかみ)秀美、本沢千恵子。

浅見光彦シリーズ

統計表示