家康、江戸を建てる | |
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【家康、江戸を建てる 門井慶喜】
話はしょっぱなからそれますが、「関口」という名字があります。関口と言えば有名人では、「関口宏」でしょうかねぇ。
この「関口」という名字は、「水路の関(堰)」に由来するものですが、その由来が書かれている本を見つけました。
それが、「家康、江戸を建てる」です。
この本は、徳川家康の関東入国に際して、江戸(関東)をどのように開発したかという逸話を書いたものです。
「利根川の東遷」「1両小判の作製」「江戸城の石垣」などであるが、その中に「江戸に水を通す」という項があります。江戸の町は、「水(利根川)を排し」「水(神田上水)を配し」てできたともいってもよく、その中に「関口」というのが出てきます。
「関口」の地名を検索すると、多くは東日本にみられます。「関口」という言葉が古来よりのものならば、西日本にもみられるような気がします。意外に、この江戸開発の中の上水建設に伴った「関口」が由来なのかなぁ?
東京都文京区関口の地名もあるね。
さてここからは本題
# 利根川東遷にたずさわった伊奈忠次も三河の一向一揆に荷担して家康に刃向かって、一時家康のもとを離れていたのか。本多正信と一緒かな。
# 徳川家康の関東入国のころ、利根川の河口は関屋にあった。現在の足立区千住関屋町付近。関屋と言えば、剣客商売の秋山小兵衛(あきやま こへえ)の後ぞえの「おはる」の実家があったところかな。【参考】
# 家康の天下統一後、金銀の重さをはかる秤量貨幣から、貨幣の枚数を数える計数貨幣へ。
# 井の頭はかつては、「七井の池」と言った。七カ所から地下水が湧き出したことに由来する。井の頭は水源という意味。
# 主水(もんど): 古代律令制の官職で、宮内省に属し、「飲み水や氷を扱う役所」。「もい取りのつかさ」と言われた。「もい」は古語で「飲み水」のこと。
# 「伊豆国堀河(ほっかわ)」という地名が出てくる。現在の静岡県賀茂郡東伊豆町北川(ほっかわ)にあたるらしく、江戸城を築城の際の石の切り出し地として登場してくる。
※ しかし、旧地名の堀河が現在では北川とは、日本語の転訛(転字)は複雑だ。