「蘭」の家紋の解説 | |
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■ 「蘭」の家紋の解説: 「蘭」の家紋図
# 蘭紋【出典】
・ 三つ蘭紋(みつらんもん): 八世紀の前半、奈良時代に中国から渡来した鑑賞用の花。紋は花のみを描いたものと、花と葉を描いたものとがある。
# 蘭紋
・ 「ラン」は、種類が多い鑑賞花だが、家紋のモチーフとなったのは、東洋蘭と考えられる。中国では、梅、竹、菊に蘭をくわえて、清廉な植物として「四君子」と称された。また画題として「四友(梅、松、竹、蘭))」「四愛(菊、蓮、梅、蘭)」という組み合わせにも含まれる。清廉なイメージから家紋として採用されたものと考えられる。紋形はランの読みにかけて「乱(花弁の乱れた)」のように表現するためか、左右非対称のものが多い。江戸時代の幕臣となった辻家の他、小出氏、萩原氏など三枝部(さいぐさべ)氏族に多く見られる。また、中村氏、南条氏、岩田氏などでも使用される。【出典】
・ 三つ蘭紋(みつらんもん): 左右非対称に乱れた蘭を三つ、頭を合わせて寄せて描く。蘭紋ではもっとも多く使用される。蘭紋は多くの場合、花を描いたものか、葉を描いたものかを区別することが難しい。辻氏、天野氏、鶴見氏、岩間氏などで使用される。【出典】
# 蘭紋(らんもん): 蘭は古くは「ノビル」を指す「あららぎ」に当てられる漢字で、その後は「フジバカマ」が蘭になった。現代では一般に、ラン科の単子葉植物を指す。日本にも多くの固有種があるが、鑑賞花として海外から導入されたものも多い。江戸時代から鑑賞花として愛され、また野生のランも人気がある。中国では「梅、竹、菊」に「蘭」を含め、清廉な植物として「四君子」と称される。また「四友」「四愛」という組み合わせにも「蘭」は含まれる。蘭紋は、古くから甲斐国で栄えた三枝一族で多く使用された。「寛政譜」では、三枝氏族の辻家が載っている。他に安立家、天野家、市川家、岩男家、岩田家、岩間家、江崎家、大鐘家、奥田家、奥山家、柿沢家、上里家、木梨家、久島家、小出家、佐久間家、白岡家、次田家、辻口家、鶴見家、徳岡家、津崎家、長野家、中村家、仲本家、鳴瀬家、南条家、野原家、萩原家、花井家、万代家、三谷家、吉野家、芳丸家などで使用される。山梨県、三重県、京都府、愛知県、青森県、岩手県などに多く見られる。【出典】
# 蘭紋: 古くから異国情緒のある花として知られ「日本書紀」にも記述が見られるが、家紋としてはマイナー。【出典】
# 辻家、天野家、市川家、江崎家、萩原家、岩田家などに見られる。
【家紋の図柄】