「梶」の家紋の解説
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■ 「梶」の家紋の解説: 「梶」の家紋図

# 「カジ」は神事に使用された植物で、葉は神への供物を盛りつける器となり、木の皮からは白布(白和弊・しらにきて)が作られた。また七夕の日に朝露を集めて墨をすり、カジの葉に願い事を書くとかなうとされ、七夕の習俗とも深い関係を持つ。また、長野県の諏訪地方で古代から行われた、石や樹木を依代(よりしろ)とするミジャグジ信仰では、生贄とされた鹿がカジの葉を好んで食べたという。梶紋は諏訪神社の神紋で、諏訪神社を奉斎した金刺氏やその一族の諏訪氏が家紋とし、同神社が軍神としても崇拝されたため、信濃国や甲斐国の武家にも多く使用された。【出典

# 立ち梶紋(たちかじもん): 五裂した梶の葉を立たせて描いた文様。これはすべての梶紋の基本となる紋形である。梶紋は信濃国の諏訪神族や諏訪大社を尊崇する家で使用され、諏訪大社が各地に勧請されるに伴って、全国に広がった。この紋は、室町時代の家紋集の「見聞諸家紋(けんもんしょかもん)」に丹比(たじひ)氏の家紋として載り、そのころには紋形が定型化したようだ。【出典

# 梶はクワ科の落葉樹。葉や皮は神事の際に使用する食器になり、図案化した葉は諏訪神社の神紋として使用されている。信濃国、甲斐国では諏訪大社の神官家一族や、諏訪大社を信仰する武士が多く使用している。【出典
・ 梶の葉紋、諏訪梶の葉紋、割り梶の葉紋、抱き梶の葉紋、三つ追い梶の葉紋。


# 梶紋: 梶の木には神霊が宿るとし、神木とされた。

・ 梶は昔から神木で、ここに神霊が宿る。神に供える食べ物にも用いた。したがって、神官に多い家紋。出典

# 梶の皮は「こうぞ」として、和紙の原料となった。

# 梶の葉紋: 歴史は古く、平安時代末期には諏訪神社の神紋となっていた。その後、信濃国・甲斐国に普及し、諏訪家下条家山辺家、西牧家などの武士に広まった。【出典

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