「笠」の家紋の解説 | |
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■ 「笠」の家紋の解説: 「笠」の家紋図
# 笠は「竹に立てる」と書くことから、天の神を地上に招来するための神の通い路を高々と木や竹を立てて表現した神事にまつわる意義を持ち、神事を暗示して竹笹とともに描かれることも多い。日本で三番目に多い、高橋の名字で笠紋の約7割が用いられているが、「高橋」も高く立てた柱を意味し、京都の祇園祭では神域の境界を示す注連縄(しめなわ)を張るための斎竹(いみだけ)立てが高橋町の人々によって受け継がれている。江戸時代の大名家では大和国の柳生藩の柳生氏、播磨国の林田藩の建部家などで使用された。高橋の名字の分布に比例して関東地方以北で多く見られる。【出典】
# 笠紋【出典】
・ 雨具や日除けの道具である笠をモチーフにした紋を、物部氏族の末裔たちが家紋として使用されるようになった。一族が神職として全国各地に移住して広がった。特に高橋氏が笠紋のうちの七割を使用した。多くは女性が被る市女笠(いちめがさ)だが、ほかにも編み笠や陣笠などを図案化ものもある。
・ 笠紋、建部笠紋、二蓋笠紋、二階笠紋、唐人笠紋。
# 笠紋: 雨から身を守るため、防御を意味した。【日本人なら知っておきたい 家紋と名家のいわれ 大野敏明 実業之日本社】
# 高橋とは高い柱で、神の降臨に際して高い柱を立てる。柱はおもに竹でできており、笠の字は「竹を立てる」ということ。そこから代表家紋になったのかな。
# 傘紋(かさもん): この場合の「傘」とは、中国から伝来した唐傘で、日傘は太陽の光をうけとめることから、権力を表した。名越家、笠家、佐藤家、牟久(むく)家、秩父家、江馬家、岩瀬家、岩佐家、曲淵家、植村家などに見られる。【出典】
# 笠紋(かさもん): 笠紋は、傘紋と同一のものとして扱われることがある。しかし、笠紋には傘紋が持つ権威性は無い。笠は頭にかぶって身を守るもの。柳生家、建部家、高橋家、大橋家、松井家、三島家、近藤家、古田家、成島家などに見られる。【出典】
# 笠紋: 「かさ」という音から「嵩(かさ)」に通じ、量が多く増すという良い意味として使用された。古田家が使用する「唐人笠三つ紋」は、敵の首を三つとったという記念に秀吉から賜ったと伝わる。【出典】
# 傘紋: この傘は中国から伝来したものだが、家紋になったいきさつやいわれは不詳。名越家や若狭国の牟久家、平氏維将流の江馬家、藤原氏流の佐藤家や岩瀬家に見られる。【出典】
【家紋の図柄】