「動物一般」の家紋
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■ 動物紋は植物紋についで多い。【日本人なら知っておきたい 家紋と名家のいわれ 大野敏明 実業之日本社】

■ 赤鳥(あかとり)紋

# 赤鳥紋(あかとりもん): 赤鳥は当て字で、化粧道具の一つ。櫛の歯の「垢取り」を意味する。櫛そのものに似ているが、上部に紐を通す穴がある形をしている。【出典

# 赤鳥紋(あかとりもん)・馬櫛紋(うまぐしもん): 赤鳥は一風変わった家紋。赤鳥とは、櫛の歯の汚れを取る女性の化粧道具、垢取りのこと。垢取りでは印象が悪いので、「赤鳥」の漢字を当てた。これは宗教紋といえる。富士浅間神社の神託によって、今川氏が垢取り紋を笠印にしたことによる。馬櫛紋もほとんど赤鳥紋と同じ形で、馬の垢取り道具。こちらは宗教紋ではなく貴重な馬を形に表した紋。赤鳥は今川家、瀬名家、西尾家東条家など。馬櫛は飯室家、安部家などに見られる。【出典

# 赤鳥紋【出典
・ 赤鳥紋(あかとりもん): 今川氏が考案した赤鳥紋は、馬櫛(うまぐし・馬の毛梳き用の櫛)であるという。多くは替紋として使用された。

# 赤鳥は、「垢取り」の当て字で、婦人の櫛の垢をとるもの。

# 赤鳥紋: 今川家が有名(今川家が赤鳥紋を使用したのは、冨士浅間宮の御神託)

出典

   

■ 鴛鴦(おしどり)紋: 伊達家替紋小島家太田家などで使われた。【見て楽しい読んで学べる家紋のすべて PHP研究所】

# 小島家太田家近衛家の別紋、伊達家替紋出典

# 鴛鴦紋【出典
・ 対い鴛鴦丸紋(むかいおしどりまるもん): 「鴛」は雄を、「鴦」は雌を指し、雌雄が常に一緒で仲睦まじい姿が好まれ、文様として使用された。使用例は非常に少ない。

# 鴛鴦紋(おしどりもん): 日本書紀に、「オシドリが連れ立って泳いでいる。仲のよかった私の妻を、誰が連れ去ったのか」という意味の歌がある。これは中大兄皇子(後の天智天皇)が妻・遠智媛(おうちひめ)の死をひどく悲しんだ時に、宮廷歌人が歌い、皇子を慰めたとある。近衛家伊達家、大田家などに見られる。【出典

# 鴛鴦の丸紋(おしどりのまるもん): 伊達家近衛家から拝領した狩衣(かりぎぬ)にあった織紋様を替紋とした。上下から二羽の鴛鴦を向かい合わせて丸く描いた紋様。【出典

   

■ 尾長鶏紋・尾長鳥紋(おながどりもん)

# 尾長鶏(おながどり)紋: 神尾家小川家などで使われた。【見て楽しい読んで学べる家紋のすべて PHP研究所】

# 尾長鳥紋【出典
・ 尾長鶏丸紋(おながとりまるもん): 家紋の尾長鳥は、実際の尾長鳥の姿とは異なり、鳳凰紋に似ている。江戸幕府の幕臣の小河家や惟宗姓の神保家で使用される。

   

■ 蟹紋(かにもん)

# 蟹紋【出典
・ 蟹紋(かにもん): 固い甲羅とハサミから、武家が使用した。海の蟹と川の蟹の二種類がある。愛知県、岐阜県、長野県に見られる。

# 蟹紋(かにもん)・栄螺紋(さざえもん): 蟹のハサミは槍や刀を持って戦う姿を連想させ、また厚い甲羅は頑丈な鎧を連想させる。蟹紋は、そうした尚武のイメージにあやかった武士紋だ。蟹紋は寺沢家、可児家、屋代家など。栄螺紋は内藤家椿井家などに見られる。【出典

# 蟹紋(かにもん): 硬い甲羅を持ち、はさみをかざす蟹を武士の甲冑と武器に見立てたとされる家紋。【出典

# 蟹紋: 武具のようなハサミや硬い甲羅が甲冑を連想させるためか、武家が好んで使用した。清和源氏流の屋代家、寺沢家などに見られる。【出典

   

■ 白鳥紋(しらとりもん)

・ 清和源氏満快流の片桐家出典

 

■ 千鳥紋

# 清和源氏義光流足利氏族堀越家。平氏の山川家出典

# 千鳥紋【出典
・ 千鳥紋(ちどりもん): 海岸や川、湿原に住む鳥で、三本指の脚で砂地をすばやく歩く、飛ぶ姿を三角形で描き、平安時代より文様として多く使用された。

# 千鳥紋(ちどりもん): 千鳥とは水辺、河原に生息する小鳥の総称。数が多いことから千鳥と呼ばれるようになった。文様としての歴史は古いが、家紋への使用は比較的最近。【出典

# 千鳥紋(ちどりもん): 千鳥の名の由来は、多く群れをなして飛ぶことからとも、チッチッという鳴き声からともいう。千鳥は渡り鳥である。海辺にはシロチドリ、川の上流にはイカルチドリ、下流にはコチドリがいる。山川家堀越家などに見られる。【出典

# 千鳥紋: 水辺に生息する小鳥が、群れて飛ぶ優雅な姿が昔から紋様として使用されてきたが、家紋としては比較的新しく、徳川時代に成立したと思われる。【出典

   
丸に千鳥紋  丸に千鳥紋

■ 竜紋(りゅうもん)

# 竜紋(りゅうもん): 竜は架空の動物である。超自然的な力を持つとされる。中国の伝説では、麒麟、鳳凰、亀とともに四瑞とされ、天子の象徴にもなってきた。日本の家紋では、そうした権威的な要素ではなく、雨を呼ぶ竜神としての役割が重視された。これは、インドの伝説に仏教の影響が加わったもの。つまり、蛇を神格化し、水中に棲んで、雨雲を自由に操るものと考えたもの。田村家佐田家、高志家、原田家比企家などに見られる。【出典

# 龍紋: 鳳凰・麒麟・亀とともに四霊の一つである龍は、その中でも最も超自然的威力を持つとされる。よく知られる使用家は、坂上氏流の田村家と、小笠原氏流の高志家。【出典

# 坂上氏流の田村家小笠原氏流の高志家。天竜寺の寺紋。都久夫須麻(つくぶすま)神社の神紋出典

 
右雨竜紋  右雨竜紋
左雨竜紋  左雨竜紋
   

■ 鯉紋(こいもん)

# 鯉紋(こいもん): 鯉はコイ科の淡水魚で、世界各地の古代の地層からも化石が発見されている。食用魚として養殖・放流が盛んなため、現在も世界中に見られる。中国では、鯉が滝を登りきると龍に出世するという「登竜門」の伝説があり、日本にも伝わり端午の節句では男児の出世を願って鯉のぼりを上げる風習がある。また、東南アジアでは広く双魚文様が吉祥紋として愛好されていたが、日本で鯉や双魚文様が家紋化しなかったのは、日本独自の文化や風習によるものであろう。家紋として確認できるのは、多くは「鯉」の文字を含む家で、指示的な意義を持つ家紋が大半。鯉登家、鯉沼家、また須藤家、流山家、江戸時代の幕臣では旗本の蜂屋家などに見られる。群馬県、千葉県など、関東地方に多く見られる。【出典

■ 蝙蝠紋(こうもりもん)

# コウモリは哺乳類で唯一、空を飛ぶ。超音波を発して障害物を探知し、超スピードを出す。西洋では、死や不幸を招くと忌み嫌われるが、中国では逆。中国では「蝙蝠」と書いて、「へんぷく」と読む。「蝠」が「福」と同音のため、福運を招くとされた。山本家に見られる。【出典

■ 甲貝紋(こうがいもん): 三河国の田原藩家老で、絵師の渡辺崋山の家紋。五つの貝と五つの星を交互に寄せ、中心に星形を描いて周囲を丸で囲った紋様。【出典

   
   
   

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