「石上」の地名の由来
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■ 石上(いそのかみ): 奈良県天理市石上町

・  奈良県天理市の石上神宮は古社。ここには、百済から献上された剣が祭られている。その銘に「倭王旨(わおうし)にささげる」と書いてあるので、この剣は「いささわけ」の別名を持つ応神天皇に献上したものとされる。「いささわけ」の「い」は接頭語で、「わけ」は若いことを表している敬称である。つまり、応神天皇の別名の本体は「ささ」となる。
現代では、石は「いし」、磯は「いそ」だが、古代では混同されていた。従って石上は「いしのかみ」よりも響きのいい「いそのかみ」と呼ばれた。
古代人は「霊」を「もの」と呼んだ。「もの」が化けると「もののけ」となる。河内国物部氏(もののべうじ)は兵器の製造・管理をしていた氏族だが、石上の霊を祭るので「ものを祭る男」を意味する「物の夫(もののふ)」と呼ばれた。後に、それに「物部」という字を当てた。物部氏からは優れた武人が多く生まれたので、武士を「もののふ」とも呼ばれるようになった。

・ 「いそのかみ」は別名「布留(ふる)」ともいう。本居宣長は「い」を接頭語、「そのかみ」は「古い」を意味すると言った。【奈良の地名由来辞典 池田末則 東京堂出版】  

・ 大和川に注ぐ佐保川支流高瀬川左岸に位置する。現在の天理市石上町にとどまらず、布留町の石上神宮を中心とした布留川の上流域から中流域にかけての範囲を示すと推定される。石上神宮鎮座地の呼称で、磐座の上に布都御魂を奉斎したことから磐上と呼ばれ、それがやがて石上と称されるようになったものか。または布留川の磯の上、石の多い場所などの意か。「万葉集」では石上の地名は独立して用いられず、石上と布留が連称され、やがて石上は布留(降る)の枕詞となっていくなお石上山(斉明紀2年是歳条)や石上池(同前6年5月是月条)を当地に比定する説は検討を要する。【出典

■ 石上(いしがみ): 新潟県三条市石上

・ 古くは石神とも書いた。信濃川と五十嵐川の合流点北部、信濃川右岸。【出典

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