「綾部」の地名の由来
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■ 綾部(あやべ): 京都府綾部市

・ 漢部とも書いた。

・ 漢部郷: 平安時代に丹波国みられる郷名。「和名抄」丹波国何鹿(いかるが)郡十六郷の1つ。刊本は「後部」とするが、これは誤りで、高山寺本は「漢部」とする。当郷は漢氏の支配下にあったものと推定される。【出典

・  綾部は、古代は丹波国漢部(あやべ)郷と呼ばれ、古代豪族の漢(あや)氏にちなんだもので、京都府綾部市のあたりは古代には、丹波国漢部郷と呼ばれていた。

・ 漢氏は五世紀末に朝鮮半島の南端にある伽耶(かや)の地から移住してきた有力豪族で、伽耶にあった安羅(あら)国から来たことにちなんで「漢」の呼び名ができた。漢氏は秦氏とならぶ渡来の有力豪族で10万人近い人がまとまって移住してきた。

・ 5世紀末に、朝鮮半島南端から日本に移住した有力な集団があり、彼らは「錦(にしき)」「綾(あや)」と呼ばれる紋様を織り出した高級な絹織物を作る技術を持っていた。その後、これらの豪族は「あや」氏と呼ばれ、異国をあらわす「漢」の字をあてて「漢氏」と表記された。漢氏は二つの集団にわかれ、一つは大和国の飛鳥に住んだ人たちである「東漢(やまとのあや)氏」、もう一つは河内国に住んで「西漢(かわちのあや)氏」といった。漢氏の配下の人達は、「漢部(あやべ)」とよばれ、「あやべ」の地名が広がった。漢氏の子孫は、大化の改新後に「坂上」「平田」などの多くの氏にわかれた。【地名でわかるオモシロ日本史 武光誠 角川ソフィア文庫】

・ 「あや」の資料集

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