地名は生長する | |
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■ 150318: 地名は生長する
柳田國男の「地名の研究」によると、「最初は一地点または一地形に付与した名前を、これを包含している広い区域にも採用していく風習がある。」とのことである。
たとえば「埼玉」という地名。
元々は、埼玉「埼玉県行田市埼玉(さきたま)」という地名(郷名?)が、埼玉郡となり、その郡名をとって埼玉県となった。問題はそこから。埼玉県からさいたま市という名前が生まれたのは生長したといえるのか?(笑)
・ 埼玉郷(さいたまのごう): 平安時代に武蔵国埼玉郡にみられた郷名で、「佐以多万」と訓む。現在の行田(ぎようだ)市大字埼玉を中心として吹上町・羽生市にわたる地域とする説がある。
・ 埼玉郡(さいたまぐん): 武蔵国の郡名。武蔵国分寺献進瓦に「前」「埼」「前玉」などの字が見られるが、文献上の初見は、「続日本紀」天平5年6月条に「武蔵国埼玉郡新羅人徳師等男女五十三人、依請為金姓」とある記事。「万葉集」では「前玉」「佐吉多万」と書いているが、「和名抄」では郡名に「佐伊太末」、郷名には「佐以多万」と訓じてあり、「さきたま」から「さいたま」に呼び方が変わったと思われる。明治4年足立・葛飾両郡の一部とともに埼玉県に編入された。【出典】