「イケ」の資料集
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■ 「イケ」とは

# 井戸のことを「イケ」というのは、千葉県君津郡(袖ケ浦市)、加賀国、長野県諏訪郡(諏訪市など)、富山県、石川県、福井県、滋賀県、京都府何鹿郡(福知山市)、兵庫県佐用郡(佐用町)、徳島県の南部、愛媛県、山口県豊浦郡(下関市)、福岡県嘉穂郡(嘉麻市飯塚市)などに見られる。【出典

# 「井戸」を「イケ」というのは、「イケル(埋める)」という語と関係があり、もとは「ためる」、貯蔵するという意味で、流れを堰き止めて水を溜めたところも「イケ」で、井戸であった。【出典

# 「井戸」を「イケ」と呼ぶ地方では、「池」のことを「ユツ」と呼んで区別して、山口県では一方を「ツツミ」、福井県西部では「タメ」とか「フケ」、福井県東部では「タマリ」と言い、たんに「イケ」といえばいずれも「井戸」のこと。【出典

# 富山県上新川郡堀川村(富山市)太郎丸では、「掘井戸」が「イケ」であるが、井戸、池、沼、湖ともに「イケ」と言って区別しない。【出典

# 岡山県では、水田灌漑用の溜め池を普通「イケ」と呼ぶが、久米郡旭町(美咲町)などでは、湧き水の「クミカワ」のことを「イケ」と言い、阿哲郡哲西町(新見市)畑水では「クミカワ」とも「ノミイケ」とも言う。真庭郡美甘(みかも)村(真庭市)では、通常では自然の湧き水を用いるが、湧水が屋敷の近くにあって石垣積みにしたものを「イケ」と呼ぶ。【出典

# 京都府相楽郡南山城村付近の農村では、敷地の近くの流水を「イケ」といい、飲料水に供した。【出典

# 中部地方以西では「イケ」は「池」を指し、沼は数個に過ぎない。関東、東北地方ではほとんどは「沼」を指し、池も50ほどあるという。【出典

# 石川県石川郡白峰村(白山市)白峰では、池も湖も「イケ」という。【出典

# 福井県では井堰という。【出典

# 熊本県では、堤(つつみ)という。【出典

# 沖縄県では、庭池、観賞用に人工を施した池を「イチ」、天然のものは「クムイ」という。【出典】 

【注意: 個別の掲載地名は表記(訓み)の代表例で、上記の語彙と直接関係の無い場合もあります。】

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