嘘から出た真?
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■ 150316: 嘘から出た真?

柳田國男の「地名の研究」によると、出羽の庄内鶴ケ岡は「つるがおか」であるが、諸方から入り込む人が「つるおか」と呼ぶために今では土地の人までも自ら「つるおか」と言うようになってしまったのだそうだ。

鶴岡(つるおか): 山形県鶴岡市。中世には大宝寺と称したが、慶長8年、酒田浜に巨大な海亀があがった奇瑞により、領主最上義光(よしあき)が東禅寺城を亀ケ崎城、大宝寺城を鶴ケ岡城と改名し、これに伴って地名も改めたという。江戸期は鶴ケ岡(つるがおか)と称したが、近代に入り、次第に鶴岡(つるおか)と呼ぶようになった。【出典

たしかに、山形県人は鶴岡(つるおか)になれているが、鎌倉には鶴岡八幡宮があり「つるがおか・はちまんぐう」と読むから意外に昔は「つるがおか」と読んだのか?と、納得もいく。このように、日本文化の集大成とも言える「名字」や「地名」には常識などは存在せずというくらい複雑で、その常識的なものでさえ、時代とともに移り変わっていくことが多い。同様に、世の中には「嘘であっても、声高だかに繰り返し叫んでいれば、それがあたかも真実のようになってしまう」ことが得てして見られるので要注意なんですねぇ。

ちなみに、庄内藩の藩庁は「鶴ヶ岡城」。枝城として酒田市に「亀ヶ崎城」を置おいた。

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