■　神前氏：　「神前」の名字の由来

＃　神前（かんざき）氏

・　百済系渡来氏族。日本書紀の天智天皇四年（６６５年）二月条に、「復以百済百姓男女四百余人。居于近江国神前郡」、三月条に「給神前郡百済人田」とある百済人の後裔なら、氏名は和名抄の近江国神埼郡神埼郷（滋賀県彦根市甲崎町一帯）の地名に基づく。旧氏名は賈（か）。姓は連。養老五年（７２１年）正月に優れた解工（げこう・工事技術者）として褒賞を賜った正六位下賈受君が神亀元年（７２４年）五月、神前連と改称したのに始まる。受君はのちに昇叙して正六位上を極位としたらしく、新撰姓氏録の左京諸蕃下に「神前連。出自百済国人正六位上賈受君也」とある。この受君のほかに神前連氏の氏人の名は伝わらないが、和銅元年（７０８年）正月に正六位上から従五位下に昇叙した買（賈か？）文会、新撰姓氏録の右京諸蕃下に賈氏の祖と伝える百済人の賈義持はあるいは同族か？【出典】　

＃　「神前」の地名　

【姓：真人・朝臣・宿禰・忌寸・道師・臣・連。直・臣・使主・君・公などの詳細】