「勿来」の地名の由来 | |
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■ 勿来(なこそ): 福島県福島県いわき市勿来町
・ 勿来の関。
・ 「なこそ」は、「な来(こ)そ」=「来てはいけない」。
・ 蝦夷に対して、この関を越えてきてはいけない。という意味。
・ 古くは「菊多の関」と言われた奥州三古関の一つ。東北地方の蝦夷の南下を防ぐために設置された。「蝦夷(えみし)よ来る勿(なか)れ」に由来する。【出典】
・ 奈古曽とも書く。地名の由来は、5世紀頃奥州三関の1つとして「夷よ、来る勿(なか)れ」という意味で設けられた勿来関に由来すると伝える。勿来の語感と風雅さは平安期以来数多くの歌枕として用いられ、紀貫之・小野小町・源義家らの歌に詠みこまれ、九面(ここづら)の丘陵地に比定される関跡には歌碑・石碑が林立している。また、勿来海岸は鮫川河口に至る菊多浦の南端にあり、遠浅の砂浜が続く美しい海岸である。【出典】
・ 勿来駅(なこそえき): JR東日本・常磐線。福島県いわき市勿来町関田寺下。
・ 勿来駅(なこそえき): 福島県いわき市勿来町。常磐線。北方からの蝦夷の南下を防ぐため、この地に関所が置かれていた。茨城県との県境近くにある勿来の関。駅名の勿来は「ここより来る勿(なか)れ」の意味という。丘陵地を越える「ネコシ(根越)」の転訛という説もある。【出典】
・ 勿来は古くは、「菊多」「菊田」とも言った。「キクタ」は「キクチ」と同様に、「入り組んで複雑な地形」のこと。【出典】
※ 陸奥国菊多郡(福島県いわき市周辺)。
・ 勿来(なこそ): 旧福島県勿来市。勿来関に因む。奈良時代に、この付近に置かれた「菊多関」を、平安時代に「勿来関」と称したもの。その後、平・磐城・常磐・内郷市などと合併していわき市へ。【出典】
・ 勿来(なこそ): この地名は、古来この地に置かれたという「勿来の関」に因む。【出典】
# なお、以下のような情報をいただきましたので参考まで。
・ 貴ページに勿来関について「な・・・そ」で禁止の・・・・ とあります。多くの書籍でもこの解釈は同じようになっていますが、「勿来」は江戸時代長久保赤水が『東奥紀行』の中でいわきの名古曽関に「一作」したことが書かれてあります。文法がどうのでなくその昔に思いをはせ、洒落で作った造語でした。
では、そもそも「なこそ」の意味は何なのかについては、推測の域をでません。都の大沢の池に「名古曽滝」がありますが、これは百人一首の「なこそながれて」から後年付けられたようだと京都歴史担当の方の説明でした。都人の「なこそ」感を知ると、「なこそせき」も鹿島神宮神官通行拒否事件を受けて、陸奥の入口にある、越難い関を洒落で「なこそ」と詠んだようです。
本当の名前はわからないが、名前は流れてしまったが、という意味のようです。
橋本市にも「名古曽城跡」がありますが、海から遠く離れているので「波越し」(なこし)からなこそになったという説は、違うと思います。
詳しくは「勿来関研究会」HPにまとめてあります。今後ともよろしくお願いいたします。