■　高野氏：　「高野」の名字の由来

＃　高野（たかの）氏

・　(1)百済系渡来氏族。氏名は大和国添下郡佐貴郷高野（奈良県奈良市）の地名による。造姓と朝臣姓の高野氏がいた。高野造は新撰姓氏録の右京諸蕃下に「百済国人佐平余自信之後也」とみえ、天智天皇二年（６６３年）に渡来した百済人の佐平（百済の官位）余自信を祖とした氏族であるが、賜姓の年次や氏人などは未詳。高野朝臣は宝亀元年（７７０年）以降、同九年正月以前に和乙継の娘の和新笠のみが賜った氏姓と考えられる。和氏は百済の武寧王の子の純陀太子を祖とする。新笠は桓武天皇の母。延暦八年（７８９年）に没して大枝陵（京都市西京区大枝）に葬られた。(2)紀直氏系氏族。氏名はのちの和泉国日根郡高野村（大阪府泉南市）の地名に基づく。無姓。新撰姓氏録の和泉国神別に「高野。大名草彦命之後也」とみえる。【出典】

【姓：真人・朝臣・宿禰・忌寸・道師・臣・連。直・臣・使主・君・公などの詳細】