「クワ」の語源

■　クワ（桑、椹、鍬、神、九和、久和）【出典】

①　わき。そば。きわ（方言：岐阜県吉城郡、三重県飯南郡）。キハ（際）の転か？

②　崖（この例が多い）。崖と結びつくものは、クエ（崩）と同系統。クエ（崩）＋ハ（端）の約か。

③　尾根の窪んだところ。

④　クワ科クワ属の植物のクハ（桑）にちなむ地名もあるか。

■　Kuwa（クワ）：　①側（ワキ）、際（キワ）（この例が多い）。②尾根のくぼんだ場所。③桑。「桑名、桑山、桑島、桑原、神水（クワミズ）」。【出典】

■　クワ：　①腰がクワル、肩がクワル、胃がクワル、体がクワルなどは「体が痛む」という意味で、土地がクワルは決壊すること。桑平（クワダイラ）、桑野（クワノ）は、山裾が崩落した土地。②側（ワキ）、際（キワ）を意味する。③尾根の窪んだところ。④桑。桑名、桑山、桑島など。【出典】

■　Kuwabara（クワバラ）：　桑畑。「桑原、桑原川、桑原坂、桑原菅迫（すがさこ）」。【出典】
　
■　「桑」の地名：　桑の地名は桑田、桑畑など全国に約５００ある。

【注意：　個別の掲載地名は表記（訓み）の代表例で、上記の語彙と直接関係の無い場合もあります。】
　