浦野・浦里の地名考
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■ 長野県上田市浦野(浦里)

・ 前々から、この浦の表記に疑問を持っていたのだが、ある文献によると、「川上」=「川浦」で、ともに川の上流を意味するそうで、川浦は川の末(うら)ということのようだ。それに当てはめれば、浦野は野の末(うら)で、上田の市街地から見て、野の果て(野の端)という意味になるのかも。

・ また、野は「人里でない、草や低木が生えた拓かれていない土地」を意味し、能、沼、乃、濃は野の当て字とも言われる。ただ、野とは平坦地を意味するのかというと、福井県から岐阜県にかけての「大野(福井県大野市付近)」は昔は山間部も含めた広域地名だったそうで、必ずしも平坦地を指すとは限らないそうだ。

・ 日本の地名は小字もいれると約1億と言われるが、「野」のつく地名は約13000で多いようですね。

# 浦野(うらの): 長野県上田市浦野
・ 上田盆地西部、浦野川左岸、飯綱山麓に位置する。集落は山麓の崖錐扇状地上に街村を形成する。地名は中世の浦野荘の開発領主浦野氏の居城地に由来する。城趾は町の北方にある。なお「万葉集」巻14に見える「かの子ろと寝ずやなりなむはたすすき浦野の山に月かた寄るも」の中の「浦野の山」は、子檀嶺(こまゆみ)岳か滝山と推定される。東山道は浦野川の流域に東進し、日理駅(わたりのえき)から国府へ至った。【出典
・ 浦野駅(うらののえき): 平安期に見える駅名。「延喜式」兵部省諸国駅伝馬条に見える信濃国15駅の一つ。【出典
・ 浦野城(うらのじょう): 中世の山城。上田市浦野字古城に所在。上田市東部、飯綱山東端の山塊に立地し、その下を古代の東山道が通る。浦野氏の居城といわれる。なお浦野氏の居館は、城の南麓、現在の浦野小学校敷地と推定されている。【出典

# 「うら」の語源

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