■　森田（もりた）

＃　静岡県内では、全域に見られる。森田の地名が各地にみられるので、藤原南家の工藤氏流の工藤祐永の後裔をはじめ、菊池氏流、佐々木氏流などの諸流がある。遠江国川合村（袋井市）の住人、森田次郎左衛門は片桐氏に被官し、大坂の陣では徳川方に属して従軍した。駿河国志太郡身成村（島田市）の森田氏の先祖の永田左衛門宗光は、１１８０年に源頼朝の挙兵に際し、平家方に属して甲斐国の武田氏に討たれた長田忠致の一族かという。この子孫は代々源左衛門を称して身成村の庄屋を務め、明治新姓で森田姓に改めたという。安永年間に引佐郡西浜名村（三ヶ日町）の森田忠蔵は西国巡視の帰りに紀伊国那智から、ミカンの苗木を持ち帰って植えたという。これが引佐郡における紀州ミカンの元祖と伝わる。【出典】　

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