「女化」の地名の由来 | |
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■ 女化(おなばけ): 茨城県牛久市女化町(おなばけちょう)
・ 女に化けたキツネの伝説によるとされる。
・ 女化原(おなばけはら): 千葉県牛久市。「利根川図志」には女化原について次のような伝説が見える。下総国河内郡根本村の百姓忠七はある時猟人に射たれそうになった狐を助けた。後日この狐は女人に姿をかえ、忠七に恩を返しにきたが、そのまま忠七の妻となり、3人の子をもうけた。8年の歳月が流れ、狐は泣く泣く根本が原の古塚に戻らなければならなかったが、その際、「みどり子の母はと問はば女化の原になくなく臥と答えよ」と詠んだという。3人の子どものうち末の竹松の孫はのちに常州岡見氏に仕え、栗林下総守義長と号したという。地名はこの伝承にちなむと伝える。【出典】
・ このあたりには台地を刻む谷があり、「はけ(剥ぐ)」地名ではないか。【地名の社会学 今尾恵介 角川選書】
・ 茨城県の女化は、かつては香取の海が入り込み、古い時代の津波地名の可能性がある。また、「化け(はけ)」は「崖」を意味する方言。【この地名が危ない 大地震・大津波があなたの町を襲う 楠原佑介 幻冬舎新書】
・ 女化(おなばけ): 赤松宗旦による「利根川図志」には、次のように書かれている。「その昔、ここに忠七という若者がいた。原っぱを通りがかった時に、寝ているキツネを撃とうとしている猟師をみかけ、不憫に思って咳払いをしてキツネを逃がしてやったという。その日の夕方、一人の男が若い女を連れて、どうか一夜の宿をお願いしたいというので、泊めてあげることにした。翌日、男はいずこかへ去り、女が一人残ることになった。その美しさのあまり、忠七は夫婦になって幸せに暮らした。ところが、ある日、家に居たときに、尻尾があるのを見つけられ、ついにあの時に助けていただいたキツネであることを白状し、穴に隠れてしまったという。「女化」は「おなばけ」と読むが、「女が化けた」ではなく、「女に化けた」ということ。【出典】