「倉敷」の地名の由来
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■ 倉敷(くらしき): 岡山県倉敷市

・ 古くは蔵舗・倉舗とも書き、雅称として倉子城もみられる。高梁(たかはし)川下流左岸、支流の倉敷川沿いの沖積平野に位置する。大古は阿知の海と称され現市街の中心鶴形山(妙見上とよばれていた)は小島として浮かび、干潟の前進につれて開かれていった。開発は遅く、「倉敷の古地も天正前後の新開なるべし」とある。倉敷の地名の由来については、江戸期倉屋敷や水夫小屋が倉敷川沿いに立ち並び、上方へ米・綿などの物産を積み出した倉屋敷からきたものとの説もあるが定かでない。【出典
・ くらしき: 戦国時代備中国窪屋郡にみられた地名。

・ 倉敷市: 戦国時代末期の文書に「くらしき」の表記が出て来るので、江戸時代の地名ではない。【この地名が危ない 大地震・大津波があなたの町を襲う 楠原佑介 幻冬舎新書】

※ 岡山県倉敷市の名前の由来だが、よく「江戸時代の蔵屋敷」に由来すると書いてあるが、これ疑問。なぜなら、上記のように、戦国時代にすでに「くらしき」という地名が存在していたわけだから。もっとも、江戸時代になって、「くらしき」の読みに「倉敷」の字をあてたというならわかる。では、その場合、「くらしき」のルーツは?そこが疑問だが、この地域の地形などを考え、災害地名という考え方も出てくるのである。

・ 倉敷駅(くらしきえき): 岡山県倉敷市阿知。JR西日本・山陽本線伯備線。年貢米を納める蔵屋敷があったことに因むという説があるが、それよりも以前から倉敷の地名が見られ、由来は不詳。【出典

・ 新倉敷駅(しんくらしきえき): 岡山県倉敷市玉島爪崎。JR西日本・山陽新幹線。昭和50年(1975年)に玉島駅から改名。【出典

■ 倉敷(くらしき): 岡山県美作市

・ 吉野川と梶並川の合流点付近の谷底平地に立地する。地名の由来は、鎌倉期以降に河川交通の途が開けた頃から河岸に立ち並ぶ蔵屋敷を呼称したという口碑による。【出典

・ 倉敷: 戦国時代美作国英多(あいだ)郡にみられた地名で蔵敷とも書く。

※ 倉敷という地名(住所)。調べた限りでは岡山県の他に、新潟県・富山県・沖縄県にみられるようだ。沖縄県の倉敷は「蔵」に由来するようだが、新潟県と富山県の倉敷は由来が不明。従って、中世から資料が残っている倉敷は岡山県の二箇所だけである。従って、岡山県に昔から「くらしき」という表現があったのかもしれない。もっとも、それの意味するところは不明だが。「蔵」なのか「クレ」なのか?  

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