「埼玉」の地名
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■ 埼玉(さきたま): 埼玉県。崎玉とも書き、「さいたま」ともいう。「さきたま」が古い読み方。

・ 地名の語意は幸魂(さきたま)であるというが、なぜこれが地名になったかという由来は未詳。また水あるいは水田可耕地としての「タマ」の前方の地と解する見方もある。「和名抄」は埼玉郡・埼玉郷ともサイタマと読み、「万葉集」はサキタマと読む。また「延喜式神名帳」は前玉神社をサキタマと読んでいる。地名は社名から起こるとする見方もある。村名はサキタマと読み、郡名はサヒタマと読むのが通例であったようだ。【出典

・ 埼玉郡: 武蔵国分寺献進瓦に「前」「埼」「前玉」などの字が見られるが、文献上の初見は、「続日本紀天平5年6月条に「武蔵国埼玉郡新羅人徳師等男女五十三人、依請為金姓」とある記事。また「万葉集」巻20の「足柄の御坂に立して袖振らば 家【いは】なる妹はさやに見もかも」という防人歌には、「右一首、埼玉郡上丁藤原部等母麻呂」と付記されている。「延喜式」所載の郡内の神社は、前玉神社2座・玉敷神社・宮目神社の計4座。「万葉集」では「前玉」「佐吉多万」と書いているが、「和名抄」では郡名に「佐伊太末」、郷名には「佐以多万」と訓じてあり、「さきたま」から「さいたま」に呼び方が変わったと思われる。「和名抄」には大田・笠原・草原【かやはら】・埼玉・余戸の5郷があげられ、下郡。郡衙の所在地は埼玉郷(現在の行田【ぎようだ】市埼玉付近)と推定されるが、これが埼玉郡の郡名、および埼玉県の県名発祥地になる。【出典

■ 埼玉(さきたま): 栃木県那須塩原市埼玉(さきたま)。那須野ケ原台地の北部に位置する。明治14年埼玉県の有力者中村孫兵衛・吉田市十郎・長谷川敬助・稲村貫一郎ら9名が官有原野の貸下げを受けて開いた農場で、当初の面積は985町歩。結社名は那須東原開墾社と称したが、一般には埼玉開墾と呼ばれ、市制町村制施行の際大字名となった。株主が埼玉県人だったために埼玉開墾と呼ばれた。【出典

■ 埼玉(さきたま): 埼玉県行田市埼玉(さきたま)
・ 埼玉郷(さいたまのごう): 平安時代に見える郷名。武蔵国埼玉郡のうち。「和名抄」埼玉郡5郷の1つ。「佐以多万」と訓む。現在の行田(ぎようだ)市大字埼玉を中心として吹上町・羽生(はにう)市にわたる地域とする説。【出典
  
※ 埼玉は昔は「さきたま」と、今は「さいたま」と読み、「い」読みの方が新しい。山形県南部の米沢市を中心とした地域は「置賜地方」というが、一般には「おきたま」と読む。しかし、奥羽線の米沢市の北に置賜駅があり、「おいたま」と読む。どちらかというとこちらが新しい読み方なのか?ちがったか

■ 埼玉(さきたま): 武蔵国埼玉郡埼玉郷。多摩の先にある郡の意味。幸魂(さきたま)の意味で幸魂に守られた土地を意味する。

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