■　柏原氏：　「柏原」の名字の由来

＃　柏原（かしはら）氏

・　姓は連・村主・造・公。氏名は河内国交野郡柏原（大阪府枚方市牧野付近）の地名にもとづくものと思われる。欠名の柏原連がみえる。また物部柏原連とも称したらしく、物部柏原連阿古の名がみえる。日本書紀の持統天皇三年（６８９年）七月二十日条にみえる河内国渋川郡の人の無姓の柏原広山も、柏原連の一族だろう。また別に村主姓の柏原氏がある。これは栢原にも作り、和銅六年（７１３年）十一月に渡来系氏族である按作磨心が、栢原村主の氏姓を賜っている。この村主姓の柏原氏の氏名は、大和国葛上郡柏原郷（奈良県御所市柏原）にもとづくものであろう。そして、造姓の柏原氏もみえ、天平勝宝三年（７５１年）三月の「東大寺奴婢帳」に、大和国葛上郡柏原郷の人柏原造種麻呂・奈兄佐とある。さらに公姓の柏原氏もあり、柏原公広足は陸奥国の人で、弘仁三年（８１２年）九月に広足ら十三人は椋崎連の氏姓を賜っている。【出典】

【姓：真人・朝臣・宿禰・忌寸・道師・臣・連。直・臣・使主・君・公などの詳細】