「おれは一万石」の読書 | |
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■ おれは一万石 千野隆司 双葉文庫
# 主人公の井上正紀は、17歳で尾張藩の縁続きの竹腰家から下総高岡藩の井上家に婿入した。高岡藩は1万石の極小大名で、お家の懐事情も良くない。当初は、藩内の利根川河岸に船着き場を作り、そこからあがる冥加金で藩財政を潤そうとする。しかし、それを邪魔する一派が・・・・・。
# 櫛比(しっぴ): 櫛の歯のようにすき間無く並んでいる状態。さしずめ現代で言えば東京銀座のビル群みたいなものか?この本で初めて知った言葉です。
# 破落戸( ごろつき): 「ごろつき」の言葉自体は知っていたが、漢字ではこう書くのかぁ。
# 吝い(しわい): 「ケチ」のこと。
# 金銭の歴史 量から数に変わったのは江戸時代かそれとも明治時代?江戸時代の両替屋には天秤や分銅があった。
# 金貨 ・ 銀貨(五匁銀) ・ 銭貨(一文銭・四文銭)
※ これらを三貨という。
・ 金貨: 主に武家が用いた。
・ 銀貨: 主に商取引で用いた。
・ 銭貨: 市井の者が物を買うのに用いた。
※ それぞれの交換比率は変動相場制だった。
※ 大坂は銀貨の流通が多く、江戸は金貨の流通が多かったが、どちらでも市井の者は銭貨を使い、職人の日当なども銭貨で支払われた。
# 両替店
・ 本両替店: 三貨の両替に加えて、金銀の貸付、預金、手形なども取り扱った。江戸市中に40軒ほどあった。
・ 脇両替店: 三貨の両替を中心に手数料をとった。1718年には江戸市中の両替商は600軒に制限されていたが、その後増えて行った。松平定信が老中になったころで640軒。