配当
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■ 配当(はいとう)

・ まぁ、配当と言えば「株の配当」を思い浮かべるが、この言葉、江戸時代には法令用語だったそうだ。配当は徳川幕府の法令用語で、「徳川禁令考」にもあるが、座頭たちが武家や庶民からうけた施し物を、仲間を通じて配分することだったとか。

・ この配当について「小さな藩の奇跡 伊予小松藩会所日記を読む 増川宏一・北村六合光 角川ソフィア文庫」に、詳細が書かれていた。

・ そもそも、座頭というと「座頭市」を思い出すのが、私の年代。「座頭」ということば、なんとなくイメージ的には解るが、説明しろといわれると、「わかんない」。

・ 盲人の職業集団の「座頭」。座頭達への配当は、藩の緊縮財政のおり、藩士たちへは禄高100石につき、銭500文から300文とするという文章がある。

・ 中世から、盲人たちを保護するための「当道座(とうどうざ)」を、徳川幕府が制度化して、座頭に鍼、按摩、などの治療や、琵琶や三味線などの芸能の特権を与えた。当道座の最高位は検校で、別当、勾当、座頭の順。検行はよく「浮浪雲」に出てくるから知ってたし、「勾当」は仙台市中心部の「勾当台公園」の語源だから知ってた。別当はなんとなく宗教的記憶があるのだが、こういう時にも使ったのか。

・ 伊予小松藩では、藩士からお金を徴収して、それにあてたらしい。なお、座頭への特権は明治維新後に廃止された。

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