昔から庶民にも名字はあった
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■ 昔から庶民にも名字はあった

・ 庶民でも昔から名字は持っていた。私的な冠婚葬祭の時は名乗っていた。

・ 公家社会から武家社会となり、天皇から賜った「氏」から、自分で名乗った「名字」へと変遷し、当時の名字は「地名(領地)」からとられることが多かった。

・ 明治時代になると、政府は「徴税」や「徴兵」のために「戸籍」を作り、同時に国民全員に名字の公称を許可した。

【参考資料】名字の世界 あなたのルーツがわかる! 文庫ぎんが堂 インデックス編集部著

※ 江戸時代には武士以外には苗字は名乗れなかったが、武士以外にも苗字を名乗れる場合もあった。「わずか五千石 ちいさな大大名の遣り繰り算段   主婦の友新書」によると、「幕末に幕府は天領の豪農商寺院に御用金を科した。300両の者には末代まで苗字・帯刀を許す。200両の者には一代限りで苗字・帯刀を許す。」ということで、ある種「苗字帯刀権」を金で売ったとでもいいでしょうか。まさに、苗字も政治の道具だったわけですね。

※ 仙台藩と盛岡藩は庶民が武士になる金額を定めていたという。仙台藩では農民が50両を藩に払えば帯刀が許され、100両で名字を名乗ることができた。250両で、農民の戸籍から武士の戸籍に移ることができ、500両で正式に藩士になれた。盛岡藩では60両で藩士になれ、幕末には20両に値下げされた。

・ 江戸時代に、庶民も苗字を持つケースが多かったが、公称はできなかった。しかし、天領ではこの禁止令は次第に甘くなったが、諸藩では概して厳しかった。【出典

■ 昔は武士以外にも名字を持っていた

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