「カキ」の資料集

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■　かき（かけ・がけ）

・　「かき」は「かけ・がけ」ともいい、「欠け」の意味。つまり崖の崩壊地。「かき（柿）」も同様。【出典】

・　「柿」の地名

■　かき（垣、柿、蠣、掻、硴、鹿帰、嘉木）

①　屋敷、庭、その他の土地の区画を限る囲い。垣根。囲われた所。カク（構）の名詞形とも、カギリ（限）の略とも、カコヒ（囲）の約ともいう。
②　カケ（欠）と同じく崖をいう。動詞のカク（欠。掻）の連用形の名詞化で、崩崖などの「浸食地形」をいうか。決壊堤防などの「浸食地形」も意味するか。
③　カキノキ科の植物にちなむ地名もあるか。
④　二枚貝の牡蠣、蛎殻の露出による地名もあるか。
⑤　カキベ（部曲）の意味のものもあるか。
※　大部分は②のケースと思われる。

■　カキ：　石垣を石崖（イシガケ）と呼ぶのは全国的に見られ、むしろ「石崖」の使用例が多く、石垣といえば「石の垣根」の意味しかない地方もあるという。「カキ」は「木舞（コマイ）をかく」、「簀（ス）の子かく」、「あぐらをかく」の「カク」という動詞が名詞化したもので、「カギル（限る）」、「カコフ（囲う）」、「カクス（匿す）」などの語は、さらにその「カキ」から出た動詞だったと思われる。「カキ（柿）」は「欠き」に通じ、山が欠ける、岸が欠けるところに当て字された。【出典】

■　かけ（掛、欠、懸、駈、鹿毛、鹿教、加計、嘉家）

①　桟道（方言：徳島県美馬郡）。カケ（掛）の意味か。
②　崖。崩壊地。カケ（欠）の意味。

・　鹿帰（カキ）：　参考：　鹿帰（シリガイ）。岡山県

・　嘉木（カギ）：　新潟県新潟市江南区嘉木

・　嘉家（カケ）：　茨城県筑西市嘉家佐和

・　加計（カケ）：　広島県山県郡安芸太田町加計

・　鹿教湯温泉（カケユオンセン）：　長野県上田市

【注意：　個別の掲載地名は表記（訓み）の代表例で、上記の語彙と直接関係の無い場合もあります。】