■　安倍晴明（あべのせいめい）【出典】：　「安倍」の名字の由来

・　９２１ー１００５年。享年８５歳（病死）。

・　出身地：　摂津国。

・　肩書き：　陰陽師。

・　律令制の組織では太政官のもとに八省（はっしょう）がおかれ、政務が分担されていた。その中の中務省の陰陽寮に属した官職の一つが陰陽師である。陰陽師は、陰陽道によって占いや祭祀を執り行う職掌、またはその人物を指した。陰陽道とは、中国伝来の自然哲学思想や陰陽五行思想をもとに、日本で独自の発展を遂げた自然科学と呪術をまとめた学問の一つである。陰陽寮の学問には、陰陽道のほかに、天文観測の天文道、暦作成術の暦道があったが、これらを究めた父子が賀茂忠行、賀茂保憲で、その弟子が安倍晴明である。安倍晴明は遣唐使に加わって、唐の伯道上人からも学んだといわれ、帰国後は秘伝の陰陽道を築いた。占いの才能は卓越しており、宮廷から絶大な信頼を得た。

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