「クワバラ」の語源
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■ クワバラ

# 昔は雷がなると「クワバラ、クワバラ」と唱えたものです。さて、つかみは京都府京都市中京区桑原町。この町名は丸太町通りの道路上に存在し、縦25m、横45mほどの地域で、全て道路上なので居住者はいない。このように居住者がいない町は京都市内には何カ所かあるそうだ。
  ここにはかつては菅原道真の子孫の桑原家の屋敷があった。菅原道真の死後に、京都は災害が多発し落雷も多かった。しかし、この桑原町にだけは雷が落ちず、そのようなことからそれらの災害の原因は菅原道真の怨霊のせいと言われるようになった。それい以来、雷がなるたびに、京の町の人たちは「クワバラ、クワバラ」と唱えるようになったという。京都の凄いところは、このような人も住んでいないような旧地名を残しておくことですねぇ。まぁ、新地名はある程度いたしかたないところもありますが、少なくとも記録にはきちんと残しておきたいものです。時に、桑原町。読んで字の如くで、「桑のはえた原っぱ」ですから各地に桑原町がみられる。そして、この「クワバラ伝説」も京都以外にもあるようだ。【ほんとうは怖い 京都の地名散歩 浅井建爾 PHP】

# 「クワバラ」の由来
・ 「クワバラ クワバラ」は、ほぼ日本全体の風習。
・ かつて、雷神が落ちたとき、鍬または桑の木で怪我をして懲りた。
・ 「クワバラ」は「桑原」で、蚕の餌である桑の葉に雷が落ち、養蚕が上手くいかなかったことを忌む。【天災と日本人 − 地震・洪水・噴火の民俗学  畑中章宏 ちくま新書】

# 「クワ」の語源

【注意: 個別の掲載地名は表記(訓み)の代表例で、上記の語彙と直接関係の無い場合もあります。】

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