■　長尾氏：　「長尾」の名字の由来

＃　長尾（ながお）氏

・　倭漢氏系氏族。氏名は延喜式の神名帳、大和国葛下郡条の長尾神社の鎮座地（奈良県北葛城郡当麻町長尾）の地名による。姓ははじめは直、のちにおそらく連を経て忌寸。倭漢氏の一族として、天武天皇十一年（６８２年）五月に倭漢直氏とともに連姓を、同十四年六月に倭漢連氏とともに忌寸姓を賜ったものと考えられる。坂上系図に引く、新撰姓氏録の逸文に、応神朝に渡来したという阿智使主の孫の下りより、長尾氏には山本直を祖とする一族と阿良直を祖とする一族の二流があった。そのいずれであったかは定かではないが、直姓時代の人に壬申の乱（６７２年）で大海人皇子側の将軍の大伴連吹負に属した長尾直真墨がおり、忌寸姓になってからの人に延暦元年（７８２年）六月に外従五位上で大学博士になった長尾忌寸金村ほかがいる。【出典】　

【姓：真人・朝臣・宿禰・忌寸・道師・臣・連。直・臣・使主・君・公などの詳細】