「向津具」の地名の由来
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■ 向津具(むかつく):  山口県長門市油谷向津具

# 地名の由来は、「和名抄」郷名に向国(むかつくに)、中世には向津荘・向津奥荘・向徳などと見え、向国の「に」が省略されて向津具になったものであろうという。また、「むこうつ」ともいわれて、油谷湾南岸の粟野・伊上よりは向こうの津だから向津(むこうつ)と言うようになったという。【出典

# 「向国」とは、「向こうの国」のこと。「つ」は文法的には格助詞で、体言などについては連体修飾語を作るもので「の」に相当する。つまり「向の国」という意味で「つ」が「津」につながった。【出典

# 向津具(むかつく): この地名は、山陰本線の「人丸駅」からバスで50分くらいのところにあり、油谷湾をはさんだ「向こう」に位置している。和名抄には、もともと長門国は「厚狭(あつさ)」「豊浦(とよら)」「美禰(みね)」「大津」「阿武(あぶ)」の5つの郡が書かれている。この向津具は大津郡に属していた。この大津郡には9つの郷があったが、その一つが「向国(むかつくに)」であった。意味からすれば、「向こうにある国」である。その「向こう」とは、山陰本線の伊上(いがみ)方面から見ての話。「むかつくに」の「つ」はどういう意味か。文法的には格助詞で、体言または体言に準ずるものについて、連体修飾語を作るもので、「の」に相当する。つまり、「向の国」という意味になる。この「つ」が「津」に重なった。向津具の中心は「久津(くづ)」の漁港で、古来「津」であったことは間違い無い。【出典

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