世界の国名・地名
参考資料・文献 利用上の注意
名字の由来のTop 地名の由来のTop
名字と地名のMenu 地名の目次
   
スポンサーリンク
スポンサーリンク

■ 専門家にとっては「正確な表記」は重要だが、一般庶民は何気なく「慣例」に基づいて表記するケースが多いと思われる。「アメリカ合衆国」だって八幡和郎さんによると、「アメリカ合州国(連合国)」のようだ。

■ 国や都市の呼び方が時代とともに変わることはよくあり、中央アジアの「グルジア」は今では「ジョージア」というらしいし、インドの「ボンベイ」だって今は「ムンバイ」という。


■ アイスランド共和国
・ アイスランド語ではリーズ・ベルディス・イースランド。9世紀にバイキングがやってきて、「イースランド(氷の土地)」と呼んだのが語源。
・ レイキャビク: 「煙がたなびく湾」の意味。

■ アイルランド
・ アイルランド語では「エール」
・ ダブリン: 「黒い湖」の意味。

■ アメリカ
・ 「ユナイテッド・ステーツ」の訳は「連合国」が適当。

■ イギリス
・ ポルトガル語の「イングレス」を語源とする。
・ 現地では「イングランド」だが、英連邦全体をさすものでは無い。

■ イタリア共和国
・ イタリア語で、レブブリカ・イタリアーナ
・ ローマの語源は創始者のロムルスの名前。フィレンツェは「花が咲く」。ナポリはギリシャ語のネアポリス(新しい町)が語源。

■ オーストリア共和国
・ 「オーストリア」は、ドイツ語で「東の国」という意味。
・ 首都の「ウィーン」の語源はケルト語の「ビンドボナ」で、「森」とも「白い町」とも言われるが不詳。ザルツブルクは「岩塩の産地」に由来する。

■ オランダ王国
・ オランダは「ホラント」のポルトガル語読み。「ホラント」は、ネーデルラントの一地方名で、独立運動を主導したので、この国の別名となった。日本を大和と呼ぶようなもの。
・ アムステルダムは「アムス川の堤防」を意味する。

■ ギリシャ
・ ポルトガル語の「グレイシア」を語源とする。
・ 現地では「エラス」という。

■ グレードブリテン・北アイルランド連合王国
・ イギリスは、ポルトガル語のイングレスの転訛
・ ブリテン: ケルト系の住民を「地方の人」というように呼んだ言葉。
・ イングランド: ユトランド半島の「隅」の方から来たアングロ人に由来する。
・ スコットランド: 「放浪」するスクイド人。
・ ウェールズ: 「外国人」が語源。
しかし、どれも未詳。
・ ロンドン: ケルト人たちの言葉の「野性」に由来する。
・ ロンドン(イギリス): 1世紀から5世紀にかけてローマ人の植民都市「ロンディニウム」に由来する。【こうして新地名は誕生した! 楠原佑介 ベスト新書】

■ スイス連邦
・ ドイツ語で、シュバイツェリッシュ・アイトゲノッセンシャフト
・ 国名は独立運動の中心となったシュビーツ州に由来する。
・ フランス語ではシュイス、イタリア語ではズビッツェラで、酪農場が語源。
・ ベルンの語源は「熊」。

■ スウェーデン王国
・ ストックホルム: 「ホルム」は「島」。「ストック」は不詳
・ エテボリ: ゴート人の城塞都市を意味するドイツ語の転訛か?

■ スペイン王国
・ エスパーニャ(スペイン語)の語源は、フェニキア語の「ウサギ」。
・ マドリッドは、アラビア語で「マヘリット」といい、「材木」に由来する。

■ スロバキア共和国
・ スロバキアの語源は「スラブ」。
・ 首都の「ブラチスラバ」は、10世紀に栄えたモラビア王国の王の名前に因む。

■ チェコ共和国
・ チェコは、「最初に来た」という意味。
・ プラハは、「境」「森の焼けた所」「働く」など、語源には諸説ある。

■ デンマーク王国
・ デンマーク語では、コンェヒーエズ・ダンマハク
・ 国名は「デーン人」に因むが、語源は「低い」という意味。
・ コペンハーゲンは英語読み。古名は「キオプマンハウン」。現代読みでは「ケーペンハウン」で、語源は「港」。

■ ドイツ連邦共和国
・ ドイツ語ではブンデスレプブリーク・ドイチェラント。

■ ノルウェー王国
・ ノルウェー語では、コングリーグ・ノルゲ。ノルゲは「北への航路」が語源。
・ オスロの語源は「河口」や「森の中の草地」説があるが不詳

■ ハンガリー共和国
・ ブダペスト: マジャール語で、「ブダ(水路)」+「ペスト(竈)」というが、不詳
・ ハンガリー(英語)、オングリー(フランス語)、ウンガルン(ドイツ語)、ハンガリー国内では「マジャロサーグ」。

■ フランス共和国
・ フランス語ではレピュブリク・フランセーズ(略・フランス)。
・ パリ(フランス): 紀元前52年にローマ人が建設した植民都市の「ルテティア・パリシオルム」に由来する。【こうして新地名は誕生した! 楠原佑介 ベスト新書】

■ ベルギー王国
・ フランス語では「ベルジーク」、フラマン語では「ベルヒェ」、英語では「ベルジャン」。「ベルギー」は、ドイツ語の「ベルギエン」や、ラテン語の「ベルギウム」に由来するのか?
首都の「ブリュッセル」は、フランス語読み。オランダ語では、「ブラッセル」、英語では「ブラッセルズ」で、「沼」を語源とする。
・ アントワープは英語読み、オランダ語では、アントウェルペン。フランス語では「アンベール」。
※ 「フラマン語」は、オランダ語系。

■ ポルトガル共和国
・ 北部の港町の「ポルト」の古い読み方の「ポルトゥスガレ(温暖な港)」が訛って、ポルトガルとなった。
・ リスボンは、フェニキア語で「良い港」を意味する。

■ モナコ公国
・ モナコはギリシャ語で「隠者」とか「碇泊港」を意味する「モノエキ」が訛った。

■ ヨーロッパ
・ ヨーロッパの語源はフェニキア王女の「エウローペ」。

■ ルクセンブルク大公国
・ ルクセンブルクはドイツ語読み。
・ ルクセンブルクは小さな城塞都市の意味。


■ 参考資料

# 世界の国名地名うんちく大全 八幡和郎 平凡社新書

統計表示