日本語のへそ 」の読書
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■ 日本語のへそ

・ 一人称代名詞。英語では「I(アイ)」だけなのかなぁ。それに対して、日本語では、「私(わたし、わたくし)」「僕」「俺」「朕」「わし」「うち」「あちき」「拙者」「余」「麿」「自分」「本官」など多種多彩。

・ 位相: 言葉には位相というものがあり、位相とは「こういう言葉を使う人は、社会的にこれくらいの階層で、こういう職業の人が多い。」というカテゴリーのようなもので、相手がどのような一人称を使うかによって、こちらの身構え方も異なる。

※ たとえば、ホテルマンがお客の靴やバッグで値踏みするようなものかな。

・ このように日本語は多様なのだが、これに対して金田一秀穂さんは、一つの懸念を示している。それは、一人称だけで、その人のキャラクターがあらわれるため、それを恣意的に使うことができるということである。その一例として、野球の落合選手のインタビューをあげている。スポーツ新聞で落合選手のコメントがでると、必ず「俺は」と書いているそうだが、実際のインタビュー画像をみると「僕は」と言っているのだそうだ。つまり、日本語から日本語への翻訳がなされていることになる。つまり、これを使って当人を善人にも悪人にも印象操作できるということになる。ちなみに、レオナルド・ディカプリオがアカデミー賞をとったときのインタビュー。英語の「アイ」を「僕」と訳したマスコミが多かったそうだ。アーノルド・シュワルツェネッガーなら「俺様」かなぁ。まあ、これは個人の感想ですが。

・ 人は自分と同じ言葉を話す人を好む傾向があり、親しくなりたい人がいるなら、その人が所属するグループで、その人がどう呼ばれているかを観察し、それを真似るのが手っ取り早いのだそうだ。仲間言葉は大事。
 ちなみに、金田一秀穂さんは初対面の人に、よく「先生」と呼ばれるそうで、「寿司屋のカウンターでも」と書いている。

・ 肩書きで呼ぶのは楽で都合がいいらしい。たとえば、その寿司屋の店主の名字を知っていても、「大将」とか「板さん」と呼ぶように。

・ 痛いの痛いの飛んでいけ。これも、教育心理学のピグマリオン効果(笑)

・ だらしないの語源は「しだらない」。江戸時代に「し」と「だ」が置き換わった。

・ 言葉は嘘をつくための道具である。

・ 男は黙って○○○○ビールの時代ではない。
 年取って、新しいコミュニティーに、その代表は老健施設かな?そこで、一日中黙ってテレビを見ている生活はわびしい。実際、そういう入居者、特に男性に多いそうで、若いときから一つのコミュニティー(会社)にドップリと浸かっていた成れの果てなのかな?東日本大震災の後の避難先のコミュニティーに溶け込めないという話もあったなぁ。わたしも、その口だな。

・ 古典落語の「山の雪」か。

・ 「補償の挨拶」。「ありがとう」と「すみません」。
 ,△蠅とう: 言った人が得をし、言われた人が損をしなかった時に使う言葉。
◆,垢澆泙擦鵝А仝世辰真佑脇世鬚垢襪、言われた人は損をする場合。たとえば、電車で席を譲られた場合など。
 ごめんなさい: 相手が損をした場合で、自分は得をしていない。相手のものを壊した時など。

・ 単一の考え方や思考パターンを持つ人が集まった集団よりも、バラバラで多様な考え方を持った人間が雑多に集まる方が、環境の変化などに柔軟に対応できて、生存率の高い集団になる。

【日本語のへそ 金田一秀穂 青春出版社】

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