「及位」の地名の由来 | |
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■ 及位(のぞき): 山形県最上郡真室川町及位【古語で「のぞき」とは】
難読駅名で有名な奥羽線の「及位」駅。
この「及位」は「山岳信仰が盛んだった時代、多くの修行僧が県境にそびえる山にこもり、断崖から宙づりになり、横穴をのぞくといった『のぞき』と呼ばれるという修行を行った。その修行僧の一人が後に高い位を授かったという。すなわち『のぞき』の行により高い位に及んだ」ことによる。他に二匹の大蛇の潜んでいた穴を覗いたに由来するという説もある。
・ 及位の集落の裏手に甑山という山があり、その山は「雄こしき山」と「雌こしき山」に分かれて急峻な崖になっている。この甑山一帯は、昔山伏が修行したところで、その修行によって位を授けたことから「及位」という地名ができた。ただ、「のぞき」という読みは「大蛇伝説」により、大蛇を退治した修験者が、自らの足に木のつるを巻き、その端を木の根元に結んで、崖に宙づりになって「のぞき」の修行をはじめた。【地名の魅力 谷川彰英】
・ 「木を切り払って開拓した土地」「年貢を免除された土地」【日本の苗字(難読・珍姓・最多苗字 都道府県別ベスト10) 歴史読本】
・ 小盆地の入り口を示す地名。あるいは、覗と書く地名と同じように、納税を免れた寺社領のこともある。【出典】
・ 及位駅(のぞきえき): JR東日本・奥羽本線。山形県最上郡真室川町大字及位。
・ 及位駅(のぞきえき): 山形県最上郡真室川町及位。奥羽本線。駅舎内にある駅名の由来によると、むかし修験僧たちが断崖から宙づりになって横穴を覗くという荒行で悟りを開き、上京して高い地位に及んだという。「覗き」に「高い地位に及んだ」の「位」と「及」の字をあてたのいう。しかし、ノゾキ(除木)で、木を伐採した開墾地を意味するという説もある。【出典】
・ 及位(のぞき): 及位の集落の裏手に「甑山(こしきやま)」という山があるが、この山には昔、2匹の大蛇がいて、悪行を繰り返していた。村人が困り果てたところに、一人の修験者が通りがかり、山の周辺に大量の蓬(よもぎ)を集めて火を付けていぶし立てた。大蛇はやむを得ず沼に逃げ込んだ。「この地を去れば許してやる」と、修験者は言ったが、大蛇は「どこにも行くところはない」と言うので、山の神の力で山を崩して大蛇を埋めてしまった。修験者は、村人からたいそう崇められたが、修行はこれからと言って甑山に入り、自らの足に蔓を巻いて、それを木の根元に結んで、崖に宙づりになる、いわゆる「のぞき」の修行に励んだという。その後、修行者は京に上って偉い僧になり、高い「位」を授けられ、「のぞき」の修行から高い地位に及んだことから、この地が「及位」と呼ばれるようになったという。【出典】
# 及位の地名のある所
・ 秋田県由利郡大内村(秋田県由利本荘市及位)
・ 秋田県仙北郡南外村(秋田県大仙市南外及位)
・ 山形県最上郡真室川町(山形県最上郡真室川町及位)