古代の夜刀田の開発

古代の夜刀田の開発
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■　古代の夜刀田（やとだ）の開発。

・　沢を開いて作られた田にちなむ地名が沢田で、谷に田を作ったところは「谷田（たにだ）」である。また「谷田」は「やた」と読む場合もある。これは、谷が山と山との間に入り込んだ様を「ヤ（谷）」と表現したことによる。東日本に多く見られる「谷地（ヤチ）」の地名の多くは、「谷あいの土地」を意味する。「谷」を「ヤツ」と読むのは、その地域の古代の方言と言われる。また、関東地方には「ヤト」の地名も多く、「谷戸」「矢戸」「八戸」「屋戸」「谷当」などと書く。これは「谷の入り口」を意味する。常陸国風土記の逸話に以下のものがある。「箭筈（やはず）の麻多智（またち）という者が、原野を開墾しようとしたところ、角が生えて蛇の姿をした夜刀（ヤト）神が出てきて邪魔をした。そのため、麻多智は夜刀神を切り伏せて山の方に追った。そのあと、彼は、山の入り口に社を建てて夜刀神をまつり、ここから上は神の土地、下は人間の土地と宣言した」。【出典】