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■ 系字と通字
一族の絆を深める系字と通字
・ 系字: 兄弟が実名の一字を共有したもの。天皇家では、系字は嵯峨天皇の皇子の代に始まったが、次の淳和天皇の皇子には、系字が「恒」と「貞」の二種類があり、まだ制度としては確立していなかった。しかし、次の仁明天皇の皇子の世代では、文徳天皇を含めて「康」を系字にしており、その次の文徳天皇の皇子の世代でも「惟」を系字にして、系字が定着したと思われる。【出典】
・ 通字: 一族の一字を相続したもの。十一世紀の中頃に、始まった。たとえば天皇家では、後冷泉天皇(親仁)・後三条天皇(尊仁)兄弟は、まだ「仁」を系字にしていたといえる。白河天皇(貞仁)・実仁・輔仁の兄弟も、まだ系字といえるかもしれない。しかし、後三条天皇・白河天皇・堀河天皇・鳥羽天皇・崇徳天皇などと、子から孫へと縦に「仁」が続くと、もはや系字とはいえない。まさに通字である。有名な通字の例としては、織田家の「信」、豊臣家の「秀」、徳川家の「家」などがある。【出典】