誤解の地名
参考資料・文献 利用上の注意
名字の由来のTop 地名の由来のTop
名字と地名のMenu ワンポイントのTop
スポンサーリンク
スポンサーリンク

■ 150202: 誤解の地名

山形県に私が知っているだけで二カ所の「今泉」という地名がある。

一つは、山形県長井市今泉。ここには「今泉駅」があるが、元中央公論社の常務で鉄道を中心とする紀行作家の宮脇俊三さんが、その著書(私の途中下車人生だったかな?)の中で、今泉駅で終戦を迎え天皇陛下の玉音放送を聞いたという下りがある。

もう一つは山形県鶴岡市今泉。ここは加茂漁港の近くだが、面白いのは地名の由来。一説には『この地に初めて家を構えた人が、問いかける人に「今居住(いまいすみ)たるなり」といったという言葉から転化した』という話がある。つまり、明確に地名を答えたわけではないということだろう。このように、いわば「聞き間違い」や「古い文献の読み間違い」が現在まで地名として残っているケースは結構あるようだ。滋賀県の妛原(あけんばら)などはその代表であろうか。

ところで、日本の古代の呼称の「倭(わ)」の語源にも面白い逸話がある。

まぁ、作り話なのかは解らないが、昔日本の人が中国に行ったそうだ。そこの入管(当時なんと言ったのかな?)で係員から「どこから来た?」と尋ねられたが、その日本の人は言葉がわからなかったので、「わ〜(我・私は)」と答えたそうだ。それを聞いた係員は「わ〜(倭)」から来たのかと思ったそうだ。もともとは「わ〜」という音があったわけだが、どうして「倭」の字を当てたかは不明。でも、どちかと言えば「倭」とはあまり良い表現とは言えず、東海のへんぴな国を見下してのことではないかとも言われている。

またまた、話はかわるが。昔(中学校?)の頃だったかなぁ、たぶん国語の教科書に金田一京助先生のアイヌ語の研究の話が載っていた。金田一先生は、もちろんアイヌ語がわからなかったので、まず最初に「訳のわからない絵」を描いて現地の人に見せたそうだ。そうしたら、現地の人は「※△○□」とか答えたそうだ。金田一先生は、その言葉はたぶん「それは何?」という意味だろうと考え、いろんな物を指さして「※△○□」と訪ねたそうだ。そうしたら現地の人は、その物の名前(たぶん)を答えたそうだ。そうして、アイヌ語の単語を一つ一つ集めたそうだ。

たしか、こんな内容だったかな?

統計表示