「雪車」って読めるかな?
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■ 150119: 「雪車」って読めるかな? 

山形新聞の記事を見ていたら、「馬そり体験に家族連れが列 寒河江・チェリーランドまつり」という見出しがあった。

そりと言えば普通「そり」と書くだろうが、「雪車(そり)」という地名が見られる。「方言漢字 笹原宏之著 角川選書」によると、この「雪車」は方言漢字で、ある地域だけで使用されている表記法のようである。

そこで、「雪車」の地名を調べてみると、秋田県秋田市下浜羽川雪車田、秋田県男鹿市北浦北浦雪車坂、秋田県由利本荘市雪車町、秋田県にかほ市樋目野雪車田、秋田県にかほ市畑雪車立場、山形県鶴岡市行沢雪車峰、山形県酒田市上北目雪車田、福島県伊達市雪車町。このように、概ね鳥海山を挟んだ南北の地域に見られるようだ。

その「そり」の由来だが、勿論「馬ぞり」などの「そり」に由来するという説もあるが、他にも「焼き畑」を意味する古語の「そり」説や、「地面が反る」のようないわゆる崩壊地名説などもあるようだ。山形で「反(そり)」というと「反田」を思い浮かべるが、あそこは村山盆地西縁断層帯にも近いし、白鷹山が崩壊した方向にも位置するし、崩壊地名なのかな?

ちなみに、「焼き畑」を意味する用語は「そり」の他に「かの(鹿野・狩野)」や「さし(指)」などもある。埼玉県には結構、この「さし(指)」地名がみられ、また全国にも多いようだ。

そうそう、「指」と言えばSKB?の「指原(さしはら)」。これも結構珍しい名字だが、大分市を中心にみられる名字で、その由来の一つに「焼き畑」説があるようだ。

ねんのため、「そり」でうちのPCのATOKで変換してみたら「雪車」と出るが、AndroidのATOKで変換したら出なかった。

方言漢字と言えば、山形では「桜果」が代表的だそうだ。

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