「牡丹」の家紋
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 「牡丹」の家紋の解説

# 牡丹紋(ぼたんもん): 中国原産の花で、富貴長寿のシンボルとされた。艶やかな姿から平安貴族に珍重されたほか、江戸時代には武家がこぞって使用した。【出典

# 獅子に牡丹紋(ししにぼたんもん): 想像上の獅子は牡丹を愛して、これを食べると考えられた。そこで、百花の王とされる牡丹に獅子が戯れ遊ぶ絵柄が生まれ、富貴を表す家紋になった。多田家能勢家中川家秋田家鵜殿家、高島家などに見られる。【出典

■ 牡丹紋(ぼたんもん)

# 三つ割り牡丹紋(みつわりぼたんもん): 細かい花脈を持つ牡丹を割り、割り面を外に向けて三つ寄せ、丸く描いた紋様。【出典

   
裏牡丹紋  裏牡丹紋(うらぼたんもん): 牡丹の花を裏から見た姿を描いた紋様。【出典
葉付き牡丹紋  葉付き牡丹紋
陰落ち牡丹紋  陰落ち牡丹紋
大割り牡丹紋  大割り牡丹紋(おおわりぼたんもん): 三重県名張市の名居(ない)神社の神紋。牡丹の花を、花脈を省略した簡略な表現(大割り)で描いた紋様。【出典
変わり大割り牡丹紋  変わり大割り牡丹紋(かわりおおわりぼたんもん): 花脈を省略して描いた牡丹の花を、さらに大胆に省略して描いた紋様。【出典
唐草大割り牡丹紋  唐草大割り牡丹紋(からくさおおわりぼたんもん): 「大割り牡丹」を、唐草模様の輪で囲った紋様。【出典
捻じ牡丹紋  捻じ牡丹紋(ねんじぼたんもん): 五弁の牡丹を、紋の中心軸を少し回転させるように捻じって描いた紋様。【出典
乱れ牡丹紋  乱れ牡丹紋(みだれぼたんもん): 左右に三枚ずつの花弁を描き、牡丹の原型を崩して表現した紋様。【出典
落ち牡丹紋  落ち牡丹紋(おちぼたんもん): 葉を描かず、牡丹の花が地面に落ちたように描いた紋様。【出典
三つ尻合わせ落ち牡丹紋  (三つ尻合わせ落ち牡丹紋)尻合わせ三つ落ち牡丹紋(しりあわせみつおちぼたんもん): 「落ち牡丹」を尻合わせに三つ寄せ、全体を丸く描いた紋様。【出典】 尻合わせの意味
三つ盛り落ち牡丹紋  三つ盛り落ち牡丹紋(みつもりおちぼたんもん): 「落ち牡丹」を三つ、山のように積んで描いた紋様。【出典】 ※三つ盛りの意味
菱に覗き落ち牡丹紋  菱に覗き落ち牡丹紋 ※覗きの意味
牡丹枝丸紋  牡丹枝丸紋(ぼたんえだまるもん): 牡丹の枝で円を描き、内側に大割りの牡丹や葉を描いた紋様。【出典】 ※丸紋の意味
浮線牡丹紋  浮線牡丹紋(ふせんぼたんもん): 牡丹の花を下に据え、左右から葉を立ち上げ「浮線蝶」に見立てて描いた紋様。【出典】 ※浮線の意味
変わり葉敷き牡丹紋  変わり葉敷き牡丹紋
葉敷き乱れ牡丹紋  葉敷き乱れ牡丹紋
葉敷き牡丹紋  葉敷き牡丹紋(はしきぼたんもん): 牡丹の花を、四枚の葉を下に敷いたように描いた紋様。【出典
鹿島牡丹紋  鹿島牡丹紋(かしまぼたんもん): 「鍋島牡丹」をデフォルメし、菱形のシルエットに描いた紋様。【出典
利休牡丹紋  利休牡丹紋(りきゅうぼたんもん): 牡丹の花を五弁に省略し、千利休が好んだような大胆なデザインで描いた紋様。【出典
上野牡丹紋  上野牡丹紋(こうずけぼたんもん): 上野国の吉井藩鷹司松平家の家紋。デフォルメした牡丹の花を立たせ、左右に一枚ずつ葉を出し、周囲を丸で囲った紋様。【出典
薩摩牡丹紋  薩摩牡丹紋(さつまぼたんもん): 牡丹を横から見た姿で描いた紋様。左右に一枚ずつ離れた花弁を持つ。【出典
   
   抱き牡丹紋
   杏葉牡丹紋
   向こう牡丹紋
   獅子に牡丹紋
 近衛牡丹紋
 鷹司牡丹紋(たかつかさぼたんもん): 公家五摂家の一つの鷹司家の家紋。蘂(しべ)を五つの星で描いた牡丹の花を立て、左右から葉を伸ばし、葉の先端に蕾をつけた紋様。【出典
 枝牡丹紋: 辻家
   

■ 抱き牡丹紋: 抱き牡丹紋の詳細 

■ 近衛牡丹紋: 久遠寺

# 近衛牡丹紋: 五摂家の一つの近衛家の家紋。

# 近衛牡丹紋(このえぼたんもん): 先端に蕾を持つ五枚の葉を左右から抱くように描き、星形の蘂(しべ)がある大輪の花を中心に据えた紋様。牡丹紋の多くは公家近衛家の一門が使用し、姻戚関係のある家に下賜された。【出典

   近衛牡丹紋

■ 杏葉牡丹紋

# 牡丹丸・杏葉牡丹紋: 津軽家(津軽牡丹紋)、林家出典

# 津軽牡丹紋(つがるぼたんもん): 牡丹の花を中心に据え、左右それぞれから七枚ずつ葉を立ち上げて先端に蕾をつけて描いた紋様。陸奥国の津軽藩の津軽家の家紋。藩祖の津軽為信が、公家近衛家の傍流を称して系図を作成し、さらに近衛家に対してさまざまな支援を行ったことから、1593年に近衛家から牡丹紋を下賜された。【出典

# 堀越杏葉牡丹紋(ほりこしぎょうようぼたんもん): 下に牡丹の花を据え、その上に左右から葉を立ちあげて杏葉紋に似せた紋様。【出典

# 葉杏葉牡丹紋(はぎょうようぼたんもん): 「落ち牡丹」を下に据え、左右から細かい葉脈を持つ葉を立ち上げ、杏葉紋に似せた紋様。【出典

# 変わり杏葉牡丹紋(かわりぎょうようぼたんもん): 「落ち牡丹」を下に据え、左右から葉を立ち上げて杏葉紋に似せた紋様。【出典

# 葉鬼杏葉牡丹紋(はおにぎょうようぼたんもん): 「落ち牡丹」を下に据え、左右から鋭く尖った葉を立ち上げて杏葉紋に似せて描いた紋様。【出典

# 総陰杏葉牡丹紋(そうかげぎょうようぼたんもん): 「杏葉牡丹」をやや太い輪郭のみで描いた紋様。【出典

# 蟹形杏葉牡丹紋(かにがたぎょうようぼたんもん): 牡丹の花を下に据え、左右から一枚ずつの葉を立て、杏葉紋を表現し、葉の先端に鋏をつけて蟹にも似せた紋様。【出典

杏葉牡丹紋  杏葉牡丹紋(ぎょうようぼたんもん): 「落ち牡丹」を下に据え、左右から葉を立ち上げて先端に蕾をつけ、杏葉紋に似せた紋様。【出典
花陰杏葉牡丹紋  花陰杏葉牡丹紋(はなかげぎょうようぼたんもん): 「杏葉牡丹」の花をやや太い輪郭のみで描いた紋様。【出典
細中陰杏葉牡丹紋  細中陰杏葉牡丹紋
石持ち地抜き杏葉牡丹紋  石持ち地抜き杏葉牡丹紋(こくもちじぬきぎょうようぼたんもん): 地と反対色の円を描き、中に色を抜くように「杏葉牡丹」を描いた紋様。【出典】 ※石持ち地抜きの意味
葉陰杏葉牡丹紋  葉陰杏葉牡丹紋(はかげぎょうようぼたんもん): 「杏葉牡丹」の葉と蕾をやや太い輪郭のみで描いた紋様。【出典
裏杏葉牡丹紋  裏杏葉牡丹紋
   

■ 向こう牡丹紋

・ 向う牡丹紋・菱牡丹紋: 多良尾家出典

向こう牡丹紋  向こう牡丹紋(むこうぼたんもん): 牡丹の花を、真上から見た姿で描いた紋様。【出典
変わり向こう牡丹紋  変わり向こう牡丹紋(かわりむこうぼたんもん): 牡丹の花を真上から見た姿で、十枚の花弁で囲うように描いた紋様。【出典
   

■ 獅子に牡丹紋(牡丹に唐獅子紋)

# 清和源氏頼光流の多田家能勢家中川家藤原北家道長流の高島家。藤原北家山蔭流の秋田家安倍氏流の秋田家。出典

# 多田家

# 獅子牡丹紋(ししぼたんもん): 獅子の顔を下に据え、その上に左右から葉を伸ばして杏葉紋に似せた紋様。【出典

   

■ 葉牡丹紋

# 新勝寺

# 二つ葉牡丹紋(ふたつはぼたんもん): 横から見た姿の牡丹の花を二つに使用して、「二葉葵」に似せて描いた紋様。【出典

# 三つ葉牡丹紋(みつはぼたんもん): 三枚の牡丹の葉を尻に合わせて寄せ、車状に描いた紋様。【出典

# 三つ蔓葉牡丹紋(みつつるはぼたんもん): 三本の蔓を巡らせて片喰形に描き、六枚の葉と六つの蕾を描いた紋様。【出典

# 三つ葉裏牡丹紋(みつばうらぼたんもん): 三枚の葉を持つ牡丹を、葉から見た姿で描いた紋様。【出典

   
五つ葉牡丹紋  五つ葉牡丹紋
   

■ その他の牡丹紋

# 秋田牡丹紋(あきたぼたんもん): 陸奥国の三春藩秋田家替紋。百獣の王の獅子を右に、百花の王の牡丹を左に配して丸く描いた紋様。【出典

# 島津牡丹紋(しまづぼたんもん): 薩摩藩の島津家替紋。「近衛牡丹」に似ているが、葉や蕾、星などをやや痩せて描いた紋様。【出典

# 仙台蟹牡丹紋(せんだいかにぼたんもん): 陸奥国の仙台藩の伊達家替紋。牡丹の花で胴体を、葉で足を、蕾で鋏を表現し、蟹に見立てて描いた紋様。【出典

# 違い葉牡丹紋(ちがいはぼたんもん): 小さな葉のみをつけた二本の牡丹の枝を、左右から抱くように描いた紋様。【出典

# 鍋島牡丹紋(なべしまぼたんもん): 肥前国の佐賀藩の鍋島家替紋。八枚の花弁を揃えて、中心にも一枚の花弁を置いた紋様。【出典

  
   
   
   

■ 家紋の画像データについて

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