元号(年号) | |
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■ 190325: 菅義偉官房長官の記者会見によると、新元号を公表した後も考案を委嘱した専門家の氏名は明らかにしないとのこと。「考案者が秘匿を希望しているのに加え、明らかにすれば、誰がどのような元号の候補名を考案したかを詮索されるため、適当ではない」とのこと。
■ 「西暦」か?「元号」か?
昭和52年(1977年)に政府が行った調査によると、主に「元号(年号)」を使うという人の割合は88.6%だったそうだ。元号の根拠は昭和54年(1979年)に制定された元号法。しかし、西暦は法的根拠がない。そうかぁ、元号には未来はないから、未来の話をするときは、西暦を使わざるをえないか。
■ 現在とは違って、昔は時々元号が変わっていた。そしてその理由で目立つのが、戦乱を含めた厄災をきっかけとしている。
■ 日本の元号の多くは中国の古典に由来する。
■ 元号は紀元前140年頃に中国で使われ始めた。その後、日本、朝鮮半島、ベトナムなどで使用されたが、現在も使用しているのは日本だけ。
■ 日本の元号の出典の多くは「四書五経」による。
・ 四書: 「大学」「中庸」「論語」「孟子」
・ 五経: 「詩経」「書経」「礼経」「易経」「春秋経」
・ 元号を勘申(かんじん)する文章博士(もんじょうはかせ)は四書五経をはじめとする中国の古典や歴史書に精通している必要があった。
■ 日本の元号で一番多く使われた漢字は「天」の31回。「永」の16回、「文」の15回、「寛」「元」の14回、「正」の13回。「平成」の「成」が使われたのは初めて。
・ 使われる漢字の時代の流行: 平安時代には「永」「長」、鎌倉時代には「建」「元」、室町時代には「正」「文」、江戸時代には「寛」が多い。
■ 私年号: 朝廷の公式の年号以外に、一部の歴史書や寺社の縁起にみられる年号。異年号や、偽年号ともいう。
・ 愛媛県の道後温泉の碑文: 「法興(ほうこう)」(大化の前の年号と言われる)
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■ 参考: 元号でたどる日本史 PHP文庫