昔は武士以外にも名字を持っていた
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■ 昔は武士以外にも名字を持っていた

  よく、武士以外には名字を持っていなかったという誤解をすることがあるが、正確に言えば「江戸時代には武士以外の庶民(医師等を除く)は公式には名字を名乗れなかった。」というのが正しいようです。

  そもそも、武士と農民などが区分(兵農分離)したのは織田信長が最初ではなかったろうか?

 従ってそれ以前は農繁期には農業に従事し、農閑期には武士として戦場に赴くのが一般的だろう。たしかに、上杉謙信の時代の物語を読むと、冬は雪で兵を動かせないとか、稲刈りの時期は農繁期で兵を動かせないなどの描写が出てくる。また、戦いに破れた武士が帰農したなどという話はよくあり、従ってそれらの農民は元は武士なのだから名字を持っていたわけですね。

  その一例を挙げると、東京都千代田区飯田橋付近にあった飯田町や東京都中央区日本橋付近にあった堀江町の由来をみると明白である。

・ 飯田町は、徳川家康を案内した農家の飯田喜兵衛に由来する。


・ 堀江町は、家康から魚類調達の御用を命じられた漁師の堀江六郎に由来する。

  このように、農民も漁師も名字を持っていたわけですね。

# 参考資料: 名づけ帳

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